2015/02/17 ミュージカル『シャーロック ホームズ2 ブラッディ・ゲーム』製作発表

『シャーロック ホームズ2~ブラッディ・ゲーム~』製作発表から、作品への期待が高まるコメントをご紹介いたします。
笑顔いっぱいの写真&歌唱披露の様子はおけぴ写真速報をご覧ください。


【シャーロック・ホームズ役:橋本さとしさん】名探偵。切り裂きジャックからの挑戦に挑む!


-シーズン1に続いてホームズ役の橋本さん、このシリーズの魅力は。

「まず、美しく難しい音楽ですよね。シャーロック・ホームズの頭の中で起きていることが複雑な音楽に表れていて、さらには人々の複雑な思いや感情も音符になっているんですよね。ただ難しいだけでなく音楽がすごく力を持っているミュージカルですし、そこを踏まえた上で僕らが感情をどう持っていくかなんです。
問題を解決したり推理したりする楽しみプラス人々がどういう感情でそこに動いているか、その感情的な部分がすごく描かれているところが魅力だと思います」

-今回の台本を読んでいかがですか。

「読んだ瞬間「来たか、これ!」と感じました。「(事件の謎を)解けるのか、俺!」って(笑)」

作品への深い洞察と共に会場を和ませるオモシロも交えたコメントに、橋本さんがマイクを握ると場内唸ったり笑ったり大忙しでした。
今回もちょっと変わり者だけどキレ者のホームズに期待です!


【ジェーン・ワトソン役:一路真輝さん】ホームズの助手。ホームズの活躍をまとめる作家業もしている。


-一路さんも前回から引き続きホームズの相棒ワトソンを演じられますが作品の魅力は。

「私も前回と今回を通して、このミュージカルの音楽の魅力を感じています。訳詞の森雪之丞さんとも「なんでこんなに難しいのに愛着があるのだろう」と話をしました。もしかしたら同じアジアということもあるのかな。この韓国ミュージカルの中に流れている音楽が私たちにとって懐かしい旋律に聞こえるのです。今回もお客様にそう感じていただけるよう、歌いこんで素敵な旋律をお届けしたいです」

-シーズン2でもその素敵な旋律が物語を紡ぐのですね!

「作品がグレードアップしているのと同時に音楽の難易度もものすごく上がっているんです!」

このシリーズの特徴のひとつはホームズの相棒ワトソンが女性という設定です。ホームズとワトソンの微妙な関係も気になります。


【マリア・クララ役:秋元才加さん】切り裂きジャック出現後、神の声を伝え奇跡を起こす盲目の女性。


-今回初参加の秋元さんから見たこの作品の魅力は。

「1のDVDも観て、ホームズが推理して事件を解決していくという気持ちよさもありますが、私が魅力的だと感じたのは事件に絡んでいる人の心情が描写されているところです。
2でもたくさん事件が起きるのですが、マリアという人物が観ている人にとって闇に光る一筋の光のような存在になれたらいいなと思っています。難しい役なのですが、それに挑めるのはありがたいなと思います」


【エドガー役:良知真次さん(Wキャスト)】いつもマリアのそばにいる男。殺人現場にはなぜかいつも彼が。


-作品の魅力は。

「前回劇場でシーズン1を観て衝撃を受けました。その後、韓国ミュージカルの『ブラック メリーポピンズ』に出演し、今回『シャーロック ホームズ』シリーズに出演させていただきます。しかも小西くんとダブルキャストということで、みなさん「どんなふうになるんだろう」と思っていると思いますが、一番僕が「どうなるんだろう」と思っています(笑)」

-韓国ミュージカルの魅力について

「韓国の音楽はミュージカルとして発信した時にすごく感情がはっきり出ると感じています。メロディーと歌詞と気持ちが連動してすごく表現に乗るんですよね」

【エドガー役:小西遼生さん(Wキャスト)】


-台本を読んだ感想は。

「自分の役に関して言えることは少ないのですが、稽古も本番中も切なくて苦しくて大変だろうなという気がしています。マリアを愛し抜き、頑張りたいと思います」

これには思わず!


あら!

-作品の魅力は。

「まずタイトルが『シャーロック ホームズ』というだけですごくワクワクしました。そんな気持ちで劇場に行き観劇しましたが、期待を裏切らずそれ以上に楽しいなと思いました。僕が感じた魅力は、色気と湿気がすごくあるなと。
僕個人的には湿った感じが好きなので、びちょびちょに濡れていこうかなと思います(笑)」


「そのダブルキャストって僕すごくハードル上がりすぎて…笑。
稽古場で小西くんとジメジメしながらやっていきたいと思います」(良知さん)
さぁ、Wキャストそれぞれがどのようなエドガー像をつくり出すのか楽しみですね!



【クライブ・オーウェン役:別所哲也さん】ジャック検挙のためにロンドンに派遣されたバーミンガム最高の刑事。



-作品の魅力は。
「この作品をとても魅力的に感じたのはキャラクターの輪郭がすごくしっかりしていて奥行きがあって、こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんがミュージカルだからここは忘れていいんだよとか、演劇的に飛躍してしまおうというところがないんです。私がやる役もみなさんがやる役も生き物としてチャーミングで、小西さんの言葉を借りればセクシーなんですよね」

-橋本さんとの並び、ミュージカルファンにはおおっ!という感じですよね。



「さとしくんとは過去に同じ役、『ミス・サイゴン』のエンジニアと『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンをやらせていただき、稽古場で一緒だったことはあるんですけどね。今回こうやって同じ舞台の上で事件を解決する刑事として共演できるのが楽しみです。そして…」

ここからみなさんとの共演を楽しみにされている別所さんからのコメントへのみなさんのリアクションがとてもユニーク。

「小西さんとは」の言葉に、小西さんは恐縮しきり「“さん”とか言わないでください!」、そして「憧れの一路さん」発言には。


「えー憧れだって!!」(一路さん) 「僕も憧れてますよ」(橋本さん)


「みんな憧れているよね」(橋本さん、別所さん)

場内またまた爆笑でした。

そして!!会見には韓国からホームズ役オリジナルキャストの一人ソン・ヨンジンさんもスペシャルゲストとして登場!



「昨年、日本の『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~』初日を観ましたが、さとしさんのホームズを観ながら自分が掴めなかったところ、音楽や演技も含めて本当にたくさん学びました。それを韓国に帰って1と2をやる時に参考にしました。大先輩であるさとしさんの演技からたくさんのことを教えていただきました」(ヨンジンさん)
「ありがとうございます。僕もヨンジンさんのホームズを参考にさせていただいたので、渡しあいですよね」(橋本さん)
「こうしてお互いにホームズを観て考えて進化していくことは素晴らしいことです」(ヨンジンさん)


-『シャーロック ホームズ』のように日本と韓国の共作についてどのようにお感じですか。

「これまで韓国も日本もブロードウェイやウエストエンドから作品を持ってきて上演してきました。僕の願いはこの作品をウエストエンドに持っていくことです。そしてそれを観ることです(笑)。今は海外からその作品のオリジナルキャストが来ると、「あれがジャン・バルジャンなんだ」という尊敬のまなざしで見ていますが、逆に僕らがウエストエンドに行きオリジナルキャストとして『シャーロック ホームズ』を観たいなという話を以前さとしさんとしました。このような韓国と日本の交流が深まればいつの日か実現するでしょう。アジア発の作品、アジアからの逆襲(笑)が始まっているんですよね」

笑いながらも、これは本気だわ!という自信みなぎるヨンジンさんの発言にオリジナルミュージカルへの熱い想い、誇りをひしひしと感じました。3部作としてスタートしたこのシリーズ、第3作でのさらなる飛躍を予感させますね♪


-シャーロック ホームズ2の魅力は

「1と2に出演した立場で2つの作品を比較して申し上げますと、シーズン1は正統派な推理物語として犯人は誰なのかにスポットが当てられています。2では犯人が誰なのかが大事なのではなく、ホームズがこの殺人を止められるか止められないかなんです。その中にラブストーリーも入っています。
ホームズはカッコよく描かれる犯人、1ではエリック/アダムと闘ったわけですが、2でもたくさんのキャラクターと闘うことになります。なんとワトソンもライバルになってしまう。ホームズが生きのびてくださることを祈っています(笑)」

ホームズvs切り裂きジャック、本当にタフな闘いが繰り広げられそうですね!!


同じ役を演じたからこその絆を感じさせるお二人です!



【演出:板垣恭一さん】



-ご紹介が最後になりましたが、演出を担当されるのは前作に引き続き板垣恭一さんです!1と2の違いや新たなチャレンジは。

「1と2の違いは、「規模がデカイ!」ということです。犯罪の規模も、前回は恋愛感情が引き金になった屋敷の中の殺人事件でしたが、今回は社会に対する復讐が引き金、事件はロンドン中で起きます。さらにあろうことかホームズやワトソンも事件のターゲットになります。物理的にも出演する役者さんも倍になり、大がかりなものになります。そこが一番の違いでありチャレンジしなければいけないところです」

ストーリーも音楽もさらにスケールアップした『シャーロック ホームズ2』、その全貌が明らかになるのはもう間もなく!






【公演情報】
ミュージカル『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』
【東京公演】2015 年4 月26 日(日)~5 月10 日(日)@東京芸術劇場プレイハウス
【福岡公演】2015 年5 月16 日(土)、17 日(日)@キャナルシティ劇場
【兵庫公演】2015 年5 月21 日(木)~24 日(日)@兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

<スタッフ>
演出:板垣恭一
訳詞:森 雪之丞
上演台本:斎藤栄作
脚本:キム・ウンジョン
作詞:ノ・ウソン
音楽:チェ・ジョンユン

<キャスト>
橋本さとし 一路真輝 
秋元才加 小西遼生(Wキャスト) 良知真次(Wキャスト)
竹下宏太郎 まりゑ 春風ひとみ コング桑田
別所哲也
香取新一 ひのあらた 中山昇 染谷洸太 藤岡義樹 
木村晶子 遠藤瑠美子 香月彩里 大泰司桃子

<ストーリー>
1888年、ロンドン。5人の売春婦が変死体で発見されるという狂気的な殺人事件の捜査をロンドン警視庁から依頼されたホームズ(橋本さとし)は、見えない犯人へある罠を仕掛ける。
しかし、ホームズを嘲笑うかの様に新たな殺人事件が起こり、助手のワトソン(一路真輝)の懸命の助けも虚しく最大のピンチに陥って行くホームズ。
盲目の聖女として崇められるマリア(秋元才加)と彼女に影の様に寄り添うエドガー(小西遼生/良知真次)、そして事件解決のためバーミンガム警察から派遣された敏腕刑事・クライブ(別所哲也)が加わり、名探偵シャーロックホームズと実在した世紀の殺人鬼“切り裂きジャック”の息詰まる対決が、ここに始まる!

公式HPはこちらから


おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)  監修:おけぴ管理人

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