ミュージカル『ビューティフル』平原綾香さん、中川晃教さん対談

♪Special

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女性シンガーソングライターの草分け的存在として今も輝くキャロル・キング。その半生を、珠玉のアメリカンポップスとともに描くミュージカル『ビューティフル』を総力特集!


 帝国劇場7月、8月公演、シンガーソングライターのキャロル・キングの半生を彼女のヒット曲で綴るミュージカル『ビューティフル』。ヒロインのキャロル・キング役(ダブルキャスト)の平原綾香さん、同時代の作曲家でキャロルとはよきライバル、よき友人関係を築くバリー・マン役の中川晃教さんの対談をお届けします。

 ともに歌手としてデビュー、その後ミュージカル俳優としてもキャリアをスタート、そんなおふたりが『ビューティフル』で共演。これは素敵な化学反応の予感です!




【製作発表を終えて…】


中川さん)
 改めていい声だよね~、大好き!

平原さん)
 あっきー(中川さん)もカッコよかった!

中川さん)
 ホント?朝のリハーサルから「いい声出してるなー」と僕らもスタッフも震えたよ。日本ミュージカル界に新しい時代の夜明けが来たような気がした!

平原さん)
 ありがとうございます。

──本当に歌唱披露も会見コメントも、とても雰囲気のよい製作発表でしたね。

平原さん)
 あっきーが一番自由でしたよね(笑)。

──ええ、全般的に男性陣が…。



中川さん)
 自由だった?すごく優しい(武田)真治さんがいてくれる安心感があって、伊礼(彼方)君は痒いところに手が届く人でありながら、ときどき飛び道具的な(笑)。だから僕は自由でいられたのかな。

平原さん)
 みなさん素敵な自由人でした。

中川さん)
 よかった。あーや(平原さん)はマイペースだよね。今日、緊張していた?

平原さん)
 緊張しなかったの。

中川さん)
 だよね。



平原さん)
 でも、それは、みんなのおかげだと思うんです。
 製作発表が始まって、最初にキャロルのふたりが歌ったでしょう。私たちが舞台上に出る直前に、舞台袖で真治さんが「写真撮るからねー」って!ビックリしながらも、それで緊張がほぐれました。それを意図してやっているわけではないのでしょうけど(笑)。
 会見では、あっきーは大御所なのに…。

中川さん)
 大御所ではない(笑)!!中御所?ん?中堅?!自分で言っちゃった(笑)。

──いえいえ、押しも押されもせぬトップランナーですよ。

平原さん)
 そうですよね。それなのに会見中はADさんのように、(撮影の時は)次はこっちを向いて、今度は手を振ってと気働きをしてくれて。私のラジオ番組にゲスト出演していただいたときから、とても楽しい人だなと思っていたあっきーがいることで安心できました。心のよりどころです。

中川さん)
 大丈夫かな(笑)。でも、支えるときは、ちゃんと支えるから!


【互いの音楽性~なんていうか…“ビューティフル”】


──キャロル・キング同様におふたりも音楽と深いつながりがありますよね。中川さんは2001年に、平原さんは2003年に歌手としてデビューされました。お互いの音楽性についてはどのような印象をお持ちですか。



中川さん)
 「Jupiter」でのデビューはセンセーショナルだったよね。
 そして、ちょうど1年ほど前に、平原さんのラジオ番組のゲストに呼んでいただいたんです。そのときにリリースした「LOVE」というアルバムをじっくりと聴いて、アーティストとして自分の歌、声、もっと言えば自分の人生のなかでの“今という瞬間”を見失わずに活動されている方なんだなと感じました。今度、「LOVE 2」も出るんだよね(4/26発売)。

 錚々たるクリエイターの方、そしてご自身でも書いたさまざまなタイプの曲を歌いこなす、それはきっと“役として”表現する場面でも発揮される才能だろうと。なんていうか、自分を持っているからこそ、何色にも染まることができる歌声なんです。だから、『ラブ・ネバー・ダイ』に続いてミュージカルに出演されること、それがキャロル・キング役であること、そのすべてがすごく自然なことに感じられます。“平原綾香”として、しっかりと役や時代を引き寄せることのできる稀有な人です。

──たしかに、先ほどの歌唱披露でもキャロル像が見えるようでいて、そこにしっかりと平原さんの個性が見えました。

中川さん)
 それができる人って、なかなかいないんですよね。



平原さん)
 ひとつひとつの言葉がすごくうれしいです。
 私はラジオに出演していただいてから、もう大好きになっちゃって。すごく面白くて、目が合うと何か笑わせようとする、サービス精神が旺盛ですよね。その一方で、とても繊細、誰よりも周りのことが見えている人でもあるから、製作発表とかでADさんの役を買って出たりする。まずは歌声とか抜きにして、人柄が好きです。

 そのうえで、歌いだすとね!ひとりだけとび抜けていますよね、いろんな意味で(笑)。歌手としてデビューして、その後、ミュージカル作品に引っ張りだこで、しかも主役を張る方がこうして「支えるよ」と言ってサポートしてくれるのはなによりも心強いことです。この作品はキャロル・キングが主役ですが、私はみんなが主役だと思っています。今日歌った「You've got a friend」でもみんな個性的で、それぞれが違うところがいいなって。

中川さん)
 すごく楽しかったよね。あーやからもいっぱい刺激をもらったよ。

平原さん)
 最後のところで、目が合って、そこからさらにぐっと見つめてきたよね(笑)。




ちなみにその時の様子はこちら♪

中川さん)
 そうそう見つめた!そうしたら、最後、リハの時とちょっと変わったよね。

おふたり)
 You've got a friend~ってね。



中川さん)
 いい感じに、ためたよね。あーや、キタって思った(笑)。

平原さん)
 そうやってキャッチボールができるメンバーってうれしいですね。こうやって一緒に…、まぁ、本格的に一緒にやるのはこれからですけどね!!

中川さん)
 そうだよね、これからスタートだもんね。正直に言うと、今、『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の本番中で、まだ『ビューティフル』に気持ちが追いついていなかったんだ。でも、あーやも、もちろん(水樹)奈々さんも、なんていうか…“ビューティフル”だよね。



平原さん)
 あっきーのそういうところ、面白いよね(笑)。


【音楽の力×ミュージカルの力】


中川さん)
 そもそも、前回の『ラブ・ネバー・ダイ』まではミュージカルに出てみようとは思わなかったの?ミュージカルへの興味というか。

平原さん)
 実はデビューのきっかけは学園祭のミュージカルなんです。



中川さん)
 そうなんだ!

平原さん)
 通っていた高校の学園祭では、毎年、音楽科全体でミュージカルを上演していたんです。私はサックス専攻でしたが、オーディションに受かれば声楽科でなくても出られるの。そこで、映画『天使にラブ・ソングを2』のミュージカルに出て、それをプロデューサーが観ていて、デビューに繋がったんです。なので、ミュージカルには縁があったんです。

中川さん)
 そもそも音楽一家なんだよね。でも、そう言われたら声のもつ倍音とか鳴らし方がリードっぽいなって!ちょっと変な言い方だけど、歌うことって声帯を使うじゃない、その使い方がね。特別なボイトレ(ボイストレーニング)とかしているの?

平原さん)
 それがね、ボイトレをせずにデビューしたから、サックスの奏法で歌を歌ってきたようなところがあって。「Jupiter」のブレスが、とても大きくなってしまったのもサックスの息で歌ったから。それ(ブレス)が普通の人に比べて大きいということもわからないくらいでした。

中川さん)
 あーやの中で、サックスと歌が密接なんだろうね。すごく個性的で魅力的!こうしてミュージカルの世界で一緒にできることがうれしいな!

平原さん)
 でもね、まさか帝国劇場でなんてね。まだまだミュージカルに詳しいわけではなく、「テイゲキ」って美味しいの?くらいだったんです(笑)。帝国劇場のことを「テイゲキ」と略すことも知らなくて。でも、この作品への出演が発表されてから、みなさんが帝劇は本当に素晴らしいところなんだよと言ってくださって。そうやって少しずつ実感がわいてきたところです。



中川さん)
 なんだか昔の自分を見ているよう。僕もはじめはわからないことばかりで、なんで楽屋口にたくさん人がいるんだろうとか、楽屋にかける暖簾とか!

平原さん)
 暖簾ね!私も前回びっくりしました。

中川さん)
 そういうひとつひとつが新鮮なんだよね。音楽シーンとミュージカルシーン、近くて遠いようなところがあるんだけど、この作品によってそこが少し変わっていくんじゃないかな。題材がひとつの時代を作ったシンガーソングライターのキャロル・キング、それをミュージカルならではの表現で届ける。こういう作品をきっかけに、いろんなジャンルの人が集結して、それが『ビューティフル』という作品として実を結んだら、音楽の力とミュージカルの力が相乗していく、僕が最近感じていることが実現できそうな気がする。エンターテインメントとしての可能性に満ちた演目だよね!


【絆がモノを言う…まずは胃袋から?!】


──そして、その可能性をさらに大きくする才能豊かなキャストが集まりましたね。これまでにない作品が立ち上がりそうです!製作発表での平原さんの意気込みも素敵でした。

中川さん)
 素敵な言葉だったね。

平原さん)
 みなさんと本気で友達になりたいんです、あっきーとはもう友達だけどね(笑)。

 それって舞台でにじみ出ると思うんですよね。本当に仲良くなりたい、そして、7月、8月の帝国劇場には面白い仲間が待っていて、お客様もその仲間に入れるような、自分の味方がいるような安心感がある、心のよりどころのような作品になったらいいな。

 演技や歌ももちろん大切ですが、まずはみんなの人柄でミュージカルを作りあげられたら、今までなかったようなミュージカルができるかも!それがキャロル・キングの歌、人間性の魅力を表現する第一歩かな。



中川さん)
 この感覚、面白いよね。ひとつの作品を届けるために、みんなが集い、心を寄せて、それが「ビューティフル」というものになる。

──作品や役に対して、心の部分から入っていくというアプローチ、すごくワクワクします。

平原さん)
 逆に、私にはそれしかできないから。

中川さん)
 そうやって作り上げられたら最高だよ!

平原さん)
 そう、そこでは私たちの絆が大事になってくるよ。

中川さん)
 じゃあ、また美味しいスパムおにぎりをお母さんに…(笑)。覚えてる?



平原さん)
 もちろん!ラジオに来てもらったときに、スパムおにぎりを差し上げたんです。スパムと卵とキュウリが入っていて。あっきーがそれを見て、「わぁ、ゴーヤが入っているんだ」って。私は「キュウリなんだけどな…」と思いながら(笑)。

中川さん)
 なにも言わなかったじゃん(笑)!

平原さん)
 食べたらわかるだろうなと思って。そうしたら、「美味しかったよ、ゴーヤの歯ごたえがタマラナイ」って(笑)。

中川さん)
 ゴーヤじゃなかったの(笑)?!

平原さん)
 キュウリだよ!ずっと言おうと思っていたの(笑)。

中川さん)
 いずれにても(笑)、すごく美味しかった!いきなり胃袋をつかまれたなって(笑)。

平原さん)
 私の母にね(笑)!!
 今日久しぶりにお会いして、本当にあっきーって目が離せないよね!主役をする人って、そういうところがないといけないんだろうな。

中川さん&そこにいる全員)
 あーやからも目が離せないよ!!

平原さん)
 本当に!?うれしい。

──はい!楽しいお話をありがとうございました。

後記
 おふたりとも、まずお人柄がビューティフル。穏やかで相手へのリスペクトにあふれる対談。それでいて、歌うとスゴイという共通点も。才能と才能が出会ったハピネスをビシビシ感じるひとときでした。夏が待ち遠しい!!



おけぴ『ビューティフル』観劇会開催です!
8月6日(日)17:30 キャロル:水樹奈々さん
8月19日(土)12:30 キャロル:平原綾香さん




『Beautiful』 歌唱披露♪「ユーヴ・ガッタ・フレンド」オフィシャル動画はこちら

【公演情報】
ミュージカル『ビューティフル』
2017年7月26日(水)~8月26日(土)@帝国劇場
<おけぴ観劇会>
8月6日(日)17:30(水樹奈々)
8月19日(土)12:30(平原綾香)

出演:
キャロル・キング(※ダブルキャスト):水樹奈々/平原綾香
バリー・マン(作曲家/キャロルのライバルであり良き友人):中川晃教
ジェリー・ゴフィン(キャロルの夫/作詞家で音楽パートナー):伊礼彼方
シンシア・ワイル(作詞家/バリーのパートナー):ソニン
ドニー・カーシュナー(音楽プロデューサー):武田真治
ジェニー・クライン(キャロルの母):剣幸

伊藤広祥/神田恭兵/長谷川開/東山光明/山田元/山野靖博/清水泰雄(SWING)
エリアンナ/菅谷真理恵/高城奈月子/MARIA-E/ラリソン彩華/綿引さやか/原田真絢(SWING)

<ストーリー>
 ニューヨークに住む16歳のキャロル・キング(水樹奈々/平原綾香)は、教師になるように勧める母親(剣幸)を振り切って、名プロデューサーのドニー・カーシュナー(武田真治)に曲を売り込み、作曲家への一歩を踏み出す。やがて同じ高校に通うジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)と出会い、恋に落ちた二人はパートナーを組み、キャロルが作曲、ジェリーが作詞を担当するようになる。二人は結婚し、キャロルは必死で子育てと仕事に邁進する。
 その頃二人は、ドニーがプロデュースする新進作曲家と作詞家のコンビ、バリー・マン(中川晃教)とシンシア・ワイル(ソニン)と知り合い、良き友人となり、互いにしのぎを削り、ヒットチャートの首位を争うようになる。
 数々のヒットを放ち、全てが順調に進んでいるかのように思われたが、ヒット曲を書き続けなければならないという焦燥感から、ジェリーは精神的に追い詰められるようになり、奇怪な行動や浮気を繰り返すようになる。キャロルはやり直そうと必死になるが、すでに手遅れだった。
28才で二人の子持ちのシングルマザーとなってしまったキャロル。しかし、彼女はくじけることなく人生を切り拓いて行く。ロサンジェルスへ移住した彼女を待ち受けていたのは、まったく新しい門出だった――。
 数々の困難をくぐり抜けた、知られざるキャロル・キングの半生を描く、誰しもが共感する感動の物語。

公演公式サイト

おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文)監修:おけぴ管理人

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