【大相撲】出羽海部屋 稽古見学レポ

観劇レポ de 相撲レポ!!


大相撲といえば国技館で何度か観戦したことがある程度の管理人ですが、今回、ご縁あって出羽海部屋さんの朝稽古を見学させていただけることになり、参加してきましたのでそのレポートをお届けしてみます!


下町のよさが残る両国は、言わずと知れた“相撲の街”。国技館をはじめ、数々の相撲部屋やちゃんこ屋が点在しています。「江戸東京博物館」「相撲博物館(国技館内)」、昨秋オープンした「すみだ北斎美術館」などもあり、江戸っ子気分で散策するのも楽しそうなエリアです。

江戸東京博物館
相撲博物館(国技館内)
すみだ北斎美術館


こんなに近い!! JR両国駅のホームから見た、相撲の聖地・国技館。

いざ、出羽海部屋へ!!

集合は朝8時両国駅!! 相撲部屋の稽古ですから朝早いのは当然ですね…。
JR両国駅の目と鼻の先には相撲の聖地、国技館!ここから徒歩で5分ほどの場所に出羽海部屋があります。


出羽海部屋

相撲ファンならずとも聞き馴染みのある「出羽海部屋」
それもそのはず、これまでに、現存する部屋では最多となる9人の横綱を輩出し、3人が相撲協会理事長を務めるなど、相撲界の名門中の名門!12部屋からなる「出羽海一門」の中心でもあります。
現在は、平成27年に幕下付出でデビューして以来、あっという間に出世街道を駆け上がってきた若き関脇・御嶽海(みたけうみ)関を筆頭に、12名の力士の皆さんが日々稽古に励んでいます。

出羽海部屋ホームページ


部屋の建物は4階建て。1階の玄関からお邪魔すると、すぐのところに稽古場がありました。
本場所を前に、ピンと張り詰めた緊張感と清々しい空気。



相撲部屋の稽古場というと、砂埃が舞う熱気ムンムンな様子を想像していた管理人ですが、開け放たれた窓から入る秋の風と、仕切りのない広々とした空間のおかげか、意外にもカラリとした雰囲気。
土俵はもちろん砂でできていますが、激しい稽古を繰り返す力士の皆さんの汗がどんどん染み込む上に、稽古中にも砂と水を使い、竹ぼうきでこまめに整えるんですね。


九月場所を間近に控えたこの日、土俵では既にぶつかり稽古の真っ最中。
(毎朝、6時半から稽古が始まるそうです)

ぶつかり稽古とは、「ぶつかり方」と「受け方」の二手に分かれてする稽古で、ぶつかり方は押しと受け身の、受け方は守りの稽古をします。
受け方はぶつかり方よりも、やや力の強い力士が行なうことが多いとか。



ぶつかり方の力士は繰り返し受け方にぶつかり、土俵の外まで押し出します。
何度も何度もぶつかっては前に出て……横によけたり、後ろに下がったりすることはないんですね。

間近で見ていると、力士の方々の筋肉に圧倒されます。胸、腕、太腿……力士の方々の大きな体は、実は巨大な“筋肉の塊”であることがよくわかります。
初めて間近で見る力士の体は、汗が朝の光に反射して、とても美しい!


そして、その肉体が目の前でぶつかり合う迫力は圧倒的!
はちきれんばかりの筋肉の塊が全力でぶつかることで出る、立会いの「バーン!」という激しい音も耳に残りました。

稽古の様子をじっと見守る元前頭・小城ノ花の出羽海親方
時折、「右!」「左!」「下から!」「遅い!」といった短い言葉で的確なアドバイスと檄が飛びます。


そして土俵の周りでは、柱に向かって「鉄砲」(突っ張りを繰り返して腕を鍛え、手足の動きを一体化する)と呼ばれる稽古をする力士、重そうな石を持ち上げて筋力トレーニングをする力士、腕立て伏せをしている力士も……!

見学をさせていただいたのは1時間半ぐらいですが、見ているとだんだん力士の皆さん一人ひとりの性格や個性がわかってくるのが面白い! 自分の稽古に黙々と集中している方、時には周りの力士とお茶目にふざけ合う方(もちろんほんの一瞬です!)、筋トレ一筋に取り組んでいる方……等々。



御嶽海関が土俵へ!

そんな中、一人だけ白いまわしをつけた関脇の御嶽海関が、満を持して土俵へ!
(木綿でできた“稽古まわし”は、関取は「白」、幕下以下は「黒か紫系統」と決まっています。白いまわしは関取の特権なんですね)



現在出羽海部屋の筆頭として、若手力士たちを引っ張っている御嶽海関
しばらく後輩に声をかけたり、筋トレのアドバイスをしたりしていましたが、最後に激しいぶつかり稽古を何度も繰り返していました。



稽古の終わりに、全員で四股(しこ)を踏みます。股関節の柔軟性が向上し、インナーマッスルが鍛えられるのだとか。


「股割り」はケガの予防になる究極のストレッチ。見ている方はヒヤヒヤですが、皆さん軽々とこなします。


稽古は11時前に終了。ちなみにこの後は、激しい稽古をした力士たちが待ちに待ったちゃんこの時間! ちゃんこ鍋づくりは若い力士たちの仕事。食べる順番も決められており、親方や後援会の方、関取が先に食べ、若い力士たちはその後。
こんなところもきっと「もっと上に上がりたい!」という若い力士たちの発奮につながるんでしょうね。

御嶽海関をはじめ、これからの活躍が期待できる「若い力」にあふれた出羽海部屋。今日出会った若手力士の皆さんの活躍にも注目したいと思います!
おけぴ取材班:おけぴ管理人,hase 監修:おけぴ管理人

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