豊川悦司さんが監督・脚本を務めたテレビドラマを原作に、ラサール石井さんが演出、池田テツヒロさんが脚本を担当!2017年版の舞台『夫婦漫才』が11月に博多座で開幕。信子と伸郎を演じるのは大地真央さんと中村梅雀さん、これは“史上最強のおもろい夫婦”誕生の予感!!
物語のはじまりは昭和初期の大阪。同じ長屋のお隣さんとして兄妹のように育った信子と伸郎の二人は、戦後、夫婦に。戦争から立ち直ることができず定職につかずにふらふらとする伸郎に信子は辟易。毎晩のように長屋に響き渡るのは夫婦喧嘩の声。ところがそれが掛け合い漫才のようで面白いと評判を呼び、ついには芸能プロダクションのスカウトが?!
激動の時代を生き抜く夫婦の笑いと涙の珍道中!テーマはずばり“愛”♪
大地真央さん) 漫才をするのは初めて、関西出身ですが関西弁のお芝居も初めてなんです。梅雀さんともお久しぶりで、早くお稽古したいですね。とても楽しみです。
忘れかけている昭和のよき時代の、隣近所みんながファミリーのようなあったかい舞台になっています。
中村梅雀さん) 大阪弁の芝居は初めて、漫才も初めてです。関西弁の役は苦手で、これまではお断りしていましたが、真央さんがお相手ではチャレンジするしかない!ドキドキしています。楽しみです。台本を読んだ印象は、大変な時代にこの夫婦はよく頑張ったなと思いました。
製作発表会見のMCは信子に思いを寄せる実業家・平田洋平役:川﨑麻世さん
信子14歳、伸郎18歳のときに自然に二人は結ばれ、共同生活が始まる…。70歳くらいまでお二人が演じるとのことでその展開も楽しみ!
「物語中の年月の移ろいは…僕の髪型の変遷に現れるかな(笑)」(梅雀さん)
梅雀さん) 台本を読むと、早替わりがたくさん!これはいったいどうするの?と思うようなところも(笑)。そこはラサールさんのアイデアが炸裂することでしょう。そんな風に舞台ならではの展開があると思います。
川﨑さん) そこへいくと真央さんは早替えのプロですよね!
大地さん) 皆さんのご協力のもといろいろと工夫しながらやっていこうと思いますが、台本を読むとマジックじゃないと出来ないんじゃないって箇所もあるんですよね。
そんなドタバタの中にある、私たち二人、この夫婦の人間ドラマを見ていただきたいと思います。そしてそこに漫才や笑えるシーンもたくさんある作品です。古き良き時代の日本人が持つ情、それがとても魅力的だと思っています。
川﨑さん) 息もぴったりのお二人、コミュニケーションはすでにばっちりですね!
「どこまでもついていきます」(梅雀さん)
「え?」(大地さん)
「ついて…来いっ?!(笑)」(大地さん)
【演出のラサール石井さんよりメッセージ】
豊川悦司さん原作、2001年のドラマが元になっています。とても情緒があり、切ない中に面白みがある素晴らしいドラマです。その雰囲気そのままに、よりパワーアップして、舞台ならではのお芝居になるでしょう。大地さんはパワフル、夫婦漫才というのは奥さんのほうがパンパンパーンとテンポよく突っ込んでいる。それが面白いわけですからバッチリですね(笑)。
梅雀さんははじめてですがその演技力は大変良く存じております。そして出演者全員を関西出身でまとめたところに、梅雀さんだけがまさかの超江戸っ子!梅雀さんの関西弁が聞きモノ見モノ間違いなし!
これには思わず梅雀さんも…
そんなお二人を中心に繰り広げられるのですから、必ずや面白いものになると思います。昭和30年代から現代までヒット曲もバックに流しながら進みます。お客様が「あんなこともこんなこともあったわね」と自分の人生を振り返りながら、明日も頑張って生きていこうと元気が出るようなお芝居にしたいと思います。
【脚本の池田テツヒロさんよりメッセージ】
この作品は原作ドラマがすでに傑作ですから、面白くならないわけはない!加えて豪華顔ぶれの出演陣、サービス精神の鬼ラサール石井さんが演出では、傑作になること間違いなし。私はその重責が肩にめり込む思いです。
夫婦漫才は、ほろっと泣けてたくさん笑える舞台です。ぜひご期待ください。
フォトセッションではサプライズで共演の村上ショージさん、竹内都子さんが登場!
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人