初日を迎えた『トロイ戦争は起こらない』、主演の鈴木亮平さんのコメント、舞台写真が届きました。初日プチレポと共にお届けします。
新国立劇場では本日10月5日(木)に『トロイ戦争は起こらない』が開幕しました。
この2017/2018シーズンで新国立劇場は開場20周年を迎えました!その記念公演として、今最も注目度が高まっている俳優、鈴木亮平を主演に迎えフランス近代演劇の金字塔『トロイ戦争は起こらない』を上演します。
演出を手がけるのは栗山民也。そして一路真輝、鈴木杏、谷田歩ら実力派俳優陣をずらり揃えてお贈りします。
本作の作者であるジロドゥは小説家、劇作家のほか、フランス外務省の高官としても活躍し、情報局総裁まで務めた異例の人物。そんなジロドゥが1935年、ナチスドイツが台頭する中、戦争に突き進む人間の愚かしさをあぶり出し、平和への望みをかけて書いたのが、この『トロイ戦争は起こらない』です。
鈴木亮平さん
【鈴木亮平さんコメント】
「この作品は古代に起こったトロイ戦争が勃発する直前を舞台にしながら、第一次世界大戦が終わり次の対戦へと突入していきつつある1935年当時の世界が描かれています。その二重の構造がとても面白く感じました。作品自体に現代性があり、ぜひ今観てほしい作品です。
とはいえ、あまり構えずに観てもらえると、タイトルからはいい意味で裏切られるのではないかと期待しています。とにかくラストシーンは衝撃ですよ!
舞台ならではの生のエネルギーを届けたいと思っていますので、ぜひ劇場までお越しください!」
(奥から)鈴木亮平さん、一路真輝さん
(前から)鈴木亮平さん、鈴木杏さん
【初日を観劇し…プチ観劇レポ】
開場20周年のシーズン開幕にふさわしいスケールに圧倒されました。ただそこで繰り広げられるのは、ひとりひとり人間たちのドラマ。主人公となるトロイの英雄エクトールも、また、妻と生まれてくる子を愛し、葛藤するひとりの人間。そして、トロイ、ジロドゥが戯曲を書いた時代、現代が一本の糸で繋がれたような瞬間が何度もありました。
鈴木亮平さん演じるまっすぐな若き英雄、去り際の言葉が胸を打つ(ズキューン!)谷田歩さんの知将オデュッセウス、思わず「デモコス~~!!」と叫びたくなる老獪さを見せる大鷹明良さんといった男優陣の存在感もさることながら、一路真輝さん、鈴木杏さん、江口のりこさん、三田和代さんといった女優陣も、その衣裳同様に色彩豊かな人物像で素晴らしい!!
大詰めからの展開は心をぎゅーっと締め付けられ…。これは忘れられない感激観劇体験。何度目かのカーテンコールで鈴木亮平さんのお顔に笑みが見えたとき、なんだかホッとしました。
おけぴ制作発表レポアンドロマック役の鈴木杏さんインタビューおけぴ稽古場レポ
舞台写真、コメント提供:公益財団法人 新国立劇場運営財団
おけぴ取材班:chiaki 監修:おけぴ管理人