新国立劇場『かがみのかなたはたなかのなかに』稽古場レポート

現在上演中 会員チケット受付中
かがみのかなたはたなかのなかに@新国立劇場小
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未来のおとなと、かつての子どもたちへ
長塚サンタからのひと足早いクリスマスプレゼント?!



【舞台写真が届きました】



右から)近藤良平さん、松たか子さん、長塚圭史さん、首藤康之さん


奥右から)長塚圭史さん、近藤良平さん
手前右から)首藤康之さん、松たか子さん


右から)近藤良平さん、松たか子さん、首藤康之さん


【稽古場レポート】


 2015年7月初演、「鏡」をモチーフにしたお芝居『かがみのかなたはたなかのなかに』が新国立劇場にかえってきます。ワクワクの稽古場へ潜入してまいりました!

 劇場に出現する不思議な空間。
 そこにあるのは「鏡」のむこうとこちらの世界。

 稽古を観ていて思ったのは、「やっぱり面白いわ、この作品!」ということ。理屈抜きでその動きや奇妙な展開を観ているだけで笑えるんです。



写真手前)松たか子さん、近藤良平さん

 兵隊さんのたなか(首藤康之さん)と、鏡のむこうのかなた(近藤良平さん)、たなかが恋をしたけいこ(松たか子さん)と、鏡のむこうのこいけ(長塚圭史さん)。
 そんな、4人が織りなす物語。

 たなかかなたけいこがいい!こいけはゴメンだ…。(まぁ、わからないでもない・笑)


 けいこを取り合うたなかかなた、そしてこいけ…、鏡を挟んだ2つの世界を行ったり来たりする4人。



「あんたそこそこいけてんのよ」byこいけ


写真左)長塚圭史さん


 鏡に映る自分の姿を見て、ネガティブ思考のけいこ(松さん)と自信満々で超ポジティブなこいけ(長塚さん)のやりとりが、まぁ、相変わらず面白いのなんのって!



こちらは互いに譲らないたなかかなた…「じゃあどうするんだ」
写真右)首藤康之さん


そうだ!


たなかかなたの攻防 ~プレゼント攻撃~>




うれしいけいこたなかもしてやったりの顔



今度はかなたのワインに、けいこご満悦!!

 自分はモテるはずがない…自己評価の低かったけいこも、たなかかなたに好かれて次第に“いい気分に”、ん?“いい気に”かな?


 アッと驚く展開が2度3度訪れるのですが面白さはそんな物語の展開や鏡合わせの存在のはずなのに姿かたちが違う(けいここいけ、つまり松さんと長塚さん…違い過ぎるでしょ・笑)というシュールさだけでなく…。

 ダンサーとして身体表現をメインにされてきた近藤さんと首藤さんの“動き”のコミカルさやシンクロ度。演劇畑の松さん、長塚さんの“動き”。
 “動き”と“台詞(物語)”の精度を突き詰めた、再演ならではの深化にぜひご注目いただきたいのです!




 “動き”については、鏡写しですので、実際に動きだしの足がどちらなのか、移動の際の歩数は何歩かまで、細かく決まっています。でも、それを芝居としてやる。それは非常に高度。稽古場では「この足の運びが微妙なんですよね」(首藤さん)、「もう2歩増やしてみようか」(近藤さん)、「それだと次に起こることをわかっているように見えるよね」(長塚さん)。そんなやりとりがさまざまな場面で繰り広げられます。

 また、同じような動きを繰り返す中で、変化する感情をどう表現するか。動きだすとリズムで動き、台詞をしゃべる首藤さんと近藤さん。すると、「動きのリズムに台詞が飲みこまれないように」と、台詞に合わせた動きの変化をつけていく長塚さん。



 互いに力を認め合うからこその信頼感があふれる中で、厳しくとも笑顔あふれる稽古場。元来リズムで動く2人と芝居(台詞劇)で動く2人、そんな4人のプロフェッショナルの融合は大きな見どころです。

 また、近藤さんは振付だけでなく、この作品の音楽も担当されています。このノスタルジックで、どこかの国の海辺の雰囲気を感じさせる音楽が、絶妙のタイミングで入ってくるのです。不思議な台詞とマイムで進む中、ふと音楽が流れた瞬間の気持ちよさ!クセになりそう!





 稽古はとっても朗らかな異種格闘技戦のような様子を呈します。
 長塚さんの要求「(動きながら)この台詞のニュアンスがでればOK」に、思わず「できるかな~」と弱気な近藤さん。「なんでできるかな~なんて言うの(笑)」、「ほら、そういうの慣れていないから(笑)」、そんな長塚さんと近藤さんのやり取りも面白い。が、ひとしきり笑った後、「さ、ほかにもやることいっぱいあるからね!」長塚さんの容赦ない要求は続くのでした。

 そうかと思えば、松さんと長塚さんが口紅を落とす場面では、はじめはコトリと落とすタイミングが若干合わないことも。そんなとき、近藤さんの「見る、ウン、落とす。リズムでやったら」というアドバイスが。試してみると、ドンピシャ!すると長塚さん「リズムか…そういうのやったことないんだよね(笑)」。

 さらに、背中合わせでけいことこいけが動く(それでいてピッタリ動きがシンクロという!)、非常に難易度の高いシーン。ここでは、芝居の息を合わせて動くというお二人。少し歩いて、背中合わせで壁にかけてある(という設定の、実際には存在しない)カレンダーをめくる。これがまぁ、ビックリするくらいピッタリと合うのです!!これには首藤さんも手をたたいて称賛、近藤さんも「すごいよ、二人がカレンダーの同じ日を見ていたよ。たぶん12日くらい(笑)」。稽古場も盛り上がります!

 そんなやりとりを見ていると、表現の手法が違うプロフェッショナルが集まった面白さも作品にも投影されているんだ。そんな気もしてくるのでした。


 ただ、そういったテクニックに注目しなきゃというわけでもなく、作品を難しく考える必要もございません。
 初演の観劇は、劇場に子どもたちもいて、意外なところで笑いが起きるなど、客席の反応も作品の一部と思えるようなステキな観劇体験でした。まずは目の前で起こることを楽しむ!
 すると…視覚と感覚で受け取る一足早いクリスマスプレゼントのようなファンタジックな『かがみのかなたはたなかのなかに』なのです。



けいこを巡る、たなかかなたの恋バトルの結末は!そして、そのときこいけは…

 ただし、それは…決して“こどもっぽいもの”ではありません。だって、長塚サンタからの贈り物ですから♪
 考えれば考えるほどに奥深さもある作品です。

かがみのかなたはたなかのなかに@新国立劇場小
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―ものがたり―(HPより)
兵隊さんのたなかと、鏡のむこうのかなたは、おたがいの孤独に同情し、さみしさをなぐさめあう。
ある日たなかは、鏡の向こうのけいこにひとめぼれ。つられてかなたもけいこに恋をする。
向こうでかなたがけいこに近づくと、たなかはこちらでこいけに近づいてしまう。
けいこを取りあうふたり。それがだんだんうれしくなるけいこ。
鏡をはさんで、たなかとかなた、けいことこいけは行ったり来たり......。
はたして4人はどうなってしまうのでしょう?

初演『かがみのかなたはたなかのなかに』稽古場レポート(感想あり)

【公演NEWS】12月は、みんなで新国立劇場へ行こう!
【公演情報】
新国立劇場 演劇 『かがみのかなたはたなかのなかに』
2017年12月5日(火)~24日(日)@新国立劇場 小劇場

<スタッフ>
作・演出 :長塚圭史
振付・音楽:近藤良平

<キャスト>
近藤良平、首藤康之、長塚圭史、松たか子

公演HPはこちらから

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人

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