ミュージカル『Romale(ロマーレ)』制作発表会見レポート

ロマの女、カルメン。その愛の真実とは?

 花總まりさん主演、謝珠栄さん演出で、新たに生まれ変わるカルメンの物語。ミュージカル『Romale(ロマーレ) -ロマを生き抜いた女カルメン-』制作発表の模様をレポートいたします!



カルメン役の花總まりさん、ドン・ホセ役の松下優也さん。意外性のある共演がカルメン&ホセの関係性に重なります!


【おけぴ観劇会・3月27日(火)18:30】も追加受付中! 詳しくはこちら♪




【歌唱披露/「流浪の民」「すれ違う心」】

 都内のフラメンコ・レストラン「タブラオ・フラメンコ・ガルロチ」で、スペインの雰囲気たっぷりに行われた制作発表会。抽選で選ばれたオーディエンスのみなさんの期待も高まるなか、現れたのは…


暗闇でもキラリと光る、力強い眼差し。
ロマの女として生きる彼女の名は…「カルメン」

さすらいの民たちが歌うもの、それは…

ロマとして生きる誇り、そして哀しみ…

生きる世界が違う男と女、ふたりのすれ違う心が向かうのは一体どこなのか…?



 演出の謝珠栄さんが、『激情-ホセとカルメン-』(1999年 宝塚歌劇団宙組で初演)に続き、魔性の女・カルメンの物語を取り上げた『Calli(カリィ)-炎の女カルメン-』(2008年 TSミュージカルファンデーション)をもとに、台本・音楽も新たに描かれる本作(台本・作詞を手がけるのは、劇団四季作品や『アナと雪の女王』などの訳詞のほか、ミュージカル『手紙』『パジャマゲーム』などを手がけた高橋知伽江さん。音楽監督の玉麻尚一さんと、斉藤恒芳さん、小澤時史さんによるオリジナル音楽も楽しみです♪)

 『エリザベート』『レディ・ベス』など、高貴な身分の役柄を多く演じている印象が強い花總まりさんですが、宝塚時代から数えてみるとこれまで演じてきた役柄は実にさまざま。なかでも『激情』カルメン役の野性的な美しさが忘れられないという方も多いのではないでしょうか。

 そのカルメンの内面をさらに深く掘り下げ、小説でもオペラでも表現されていない「真実の姿」を描くという本作。カルメンはなぜホセとの愛を捨てたのか。舞台で明かされる、彼女の哀しい愛の真実とは…?

 カルメン役の花總まりさんのほか、彼女への愛に溺れるドン・ホセ役の松下優也さん、それぞれの立場でカルメンに翻弄される男たちを演じる伊礼彼方さん、KENTAROさん、太田基裕さん、福井晶一さん、団時朗さん、そして演出の謝珠栄さんが、“情熱的”に作品への思いを語ってくださいました!



写真前列左から:松下優也さん、花總まりさん、謝珠栄さん
後列左から:太田基裕さん、KENTAROさん、団時朗さん、福井晶一さん、伊礼彼方さん



【演出:謝珠栄さん】


謝さん:はじめてメリメの原作小説を読んだときに感じたのはホセの激しい情熱。ホセとカルメンの愛の絆についてもっと知りたいという思いが『激情』という作品につながりました。そして今回の『Romale(ロマーレ)』では、女性の目から見た「カルメン」を描きたいと思っています。

謝:情熱的で男を魅了する「恋多き女」の代名詞のようなカルメンですが、彼女の光の部分ではなく、影の部分に興味を惹かれ、生まれたのが『Calli』という作品でした。今回はさらに「ロマとして生きた女」としてのカルメンに焦点をあてて、女性の目から見た「カルメン」を描きたいと思っています。
 メリメや、ドン・ホセ──白人男性の目から見たカルメンではなく、女性の目から見て、ひとりのロマの女として生きたカルメンはもっと違う女だったのではないだろうかという疑問がこの作品が生まれるきっかけになりました。今よりもっと差別や偏見が強かった時代に、白人男性であるホセとの愛を貫いたカルメン。死を覚悟してまでも生きた彼女が本当はどんな女性だったのか。それを今まで以上に深く描いてみたい。寝ても覚めてもカルメンのことばかりを考えています。



【カルメン役:花總まりさん ドン・ホセ役:松下優也さん】


花總:カルメンを知り尽くした謝先生のもとで、新たなカルメンを作っていくのが楽しみです。もっと深く、深く、カルメンという女性を作っていきたいと思います。実は私から見ると、謝先生のなかにもカルメンの様相を感じることがありまして…(謝さん「恋多き女ではないと思う!(笑)」) 先生のカラッとしているところや、周囲を手玉に取って自分を中心にすべてを動かしてしまうところ…凄くパワフルで影響力があって、周りが自然と動かされてしまうところがカルメンと通じているのかな、と。そこは先生から盗みたいと思っています。
 作品のすべてが見どころで、カルメンのすべてが魅力です。皆さまの期待に応えつつも、良い意味で期待を裏切るようなカルメン像を作っていきたいと思います。
 (真っ赤な衣装をつけた姿が新鮮、という司会の言葉を受けて)自分でも新鮮です。えへへ…ちょっと楽しいです。(司会「ちょっとですか?」) いえ、だいぶ楽しいです(笑)!


松下:この素晴らしい役を演じさせていただけることを嬉しく思っています。ホセ役の魅力はカルメンへの情熱的な思い、その熱量だと思います。花總さん、謝先生、共演者のみなさまの力をお借りして、僕もこの中ではわりと若い…一番若いということですので(笑)、若いパワーで! …と自分で言うのも変ですが(笑)、若いパワーでがんばりたいとおもいます。
 


松下さん:(衣装をつけた花總さんをみて)なんというか…稽古場での雰囲気とぜんぜん違いますよね。
花總さん:(笑)。すみません…稽古場でもがんばります!
松下さん:いや、逆に稽古場でもこの雰囲気だとちょっと怖いんで…(笑)。
花總さん:うふふ。確かに(笑)。



【カルメンを手に入れようとする、スニーガ中尉役:伊礼彼方さん】


伊礼さん:役者人生ではじめて髭を生やしました。女性ホルモンが多いのか、ちょっと髭が薄いので描き足したりしておりますが…髭、いかがでしょうか(笑)。ほかのみなさんも素敵なお衣装で、花總さんも胸元がぱっくりと開いたドレスでね…
花總さん:人のことはいいから、早く自分のこと喋って!(笑)

伊礼:スニーガ中尉という、いやらしい、ドスケベな役をさせていただきます。少し前でしたら若いホセ役のポジションだったのかもしれませんが、僕も36歳になりまして──年男です。ありがとうございます(微笑み)。こうやって少しずつヒーローからヒール、悪役にシフトチェンジして、少しでもみなさまのお力になれればと思っております(笑)。とにかくみなさんに生理的嫌悪感を感じていただけるような役作りに励みたいと思っております。
(司会「軍服姿、素敵ですよ!」) ありがとうございます。(笑) 
(作品の魅力について) 作曲・音楽監督が玉麻さんで、ほかにも斉藤恒芳さん、小澤時史さんのおふたりの作曲家が参加されています。どれも民俗的な魅力がある素晴らしい楽曲ですので、そちらも楽しみにしていただければと思います。



【カルメンの夫で、ロマ族のボス・ガルシア役:KENTAROさん】


KENTAR0さん:ヒーローから年齢を経てヒールになるとのことですが、僕はヒーロー役をやったことがありません(笑)! 大体いつも、ご覧のとおり、こういう感じの役です。根っからの悪役でございます(笑)。
司会:衣装の雰囲気、他の方とぜんぜんちがいますね。踊るときとかどうなんでしょうか。
KENTAROさん:やってみないとわかんないっす!(笑)

KENTARO:花總さんとは以前に『モーツァルト!』で共演させていただきましたが、今回は光栄なことに夫婦役でございます。
 ガルシアはジプシーたちのボスとして、ロマとして生きる象徴的な存在になるのではないかと思っています。どこまでもロマとして生き、さすらい続けることが(ガルシア役の)テーマ。彼らがなぜロマとして生きなければならないのか、そんなところにも注目していただければ嬉しいです。“ボス感”満載で演じたいと思います。
(作品の魅力について) 音楽が本当に情熱的で、歌いながら背中を押される感じがあります。その熱量を落とさずに熱い舞台をお届けしたいと思います。



【カルメンに翻弄される英国人士官ローレンス役:太田基裕さん】


まるで王子様のような真っ白な軍服姿に、会場のオーディエンスからも歓声が。
(客席に向かって会釈する姿も、まさに王子さま♪な太田さんでした)

太田:素晴らしい先輩方からたくさん学びながら、自分らしい、素敵なローレンスを演じられるよう頑張ります。カルメンとの駆け引きを繊細に表現できれば。
(真っ白な軍服を着た感想を聞かれて)…着心地は…ちょっと恥ずかしいですけど、これから馴染んでいくかと思います。本番では素敵に着こなしたいと思います!



【カルメンの“真実”を探る、社会人類学者ジャン役:福井晶一さん】


福井さん:念願の謝先生の作品に初出演です。謝作品の魅力は情熱だと思います。先生の情熱に負けないように、僕もがんばります!

福井:稽古場で謝先生に初めてお会いしたとき、「このジャンって役は、私やねん!」と言われたことがとても印象的で(笑)。ホセとカルメンが出会ってから50年後、カルメンの真実を知るために、僕が演じるジャンが彼女に会ったことがあるという人から話を聞くところから物語が始まります。まさに謝先生の目から見た「カルメンの真実」を代弁していく役じゃないかと思っています。彼もまたカルメンの虜になった男のひとりとして、情熱をもって演じたいと思います。



【物語のキーパーソン…? 謎の老人役:団時朗さん】


団さん:役の名前はドン・タコス… 公演で楽しみにしていることは、謝先生に大阪で美味しいものを食べに連れて行ってもらうことです。

団:50年前のことを知る謎の老人、ということで…役名が「老人」ではちょっとかわいそうなので、「ドン・タコス」とでも呼んでいただければ…(笑)。役の見どころについては、ちょっと私からはお話できないことがたくさんあるので、楽しみにしていてくださいとしか言えません。素敵な音楽とともに、おもしろい舞台になると思います。ご期待ください。
 







ロマの女=カルメンが見つめる先にあるものは?

 制作発表が終わり、特に印象に残ったのは、花總まりさん演じるカルメンの「目」。歌唱披露のパフォーマンス中、つねに花總さんの目に光が入り、情熱的に濡れているように見えたのは、おけぴスタッフの気のせいではなかったはず! 

 魔性の女・カルメンの魂が花總さんに乗り移ったのか、はたまた宝塚娘役時代から長いキャリアの中で育んだ役者としてのテクニックか…

 舞台上の男たちだけではなく、客席の私たちも惑わす、花總カルメンの目。劇場でその光をもう一度確かめるのが楽しみなミュージカル『Romale(ロマーレ)』は、3月32日から4月8日まで東京芸術劇場 プレイハウスにて、4月11日から21日まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演されます。


【おけぴ観劇会・3月27日(火)18:30】も追加受付中! 詳しくはこちら♪





【公演情報】
ミュージカル『Romale(ロマーレ) -ロマを生き抜いた女カルメン』
2018年3月23日(金)-4月8日(日)東京芸術劇場 プレイハウス
2018年4月11日(水)-4月21日(土)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

演出・振付:謝珠栄
台本・作詞:高橋知伽江
原作:小手伸也
音楽監督・作曲:玉麻尚一
作曲:斉藤恒芳 小澤時史

出演:
花總まり/松下優也/伊礼彼方 KENTARO 太田基裕/福井晶一/団時朗

一洸/神谷直樹/千田真司/中塚皓平/宮垣祐也

公演詳細(梅田芸術劇場公式サイト)

おけぴ取材班:mamiko  監修:おけぴ管理人

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