渡辺えりさん&キムラ緑子さん 『喜劇 有頂天一座』大阪公演開幕!

「笑いあり、涙あり、まさかのレビューあり、とにかく楽しかったです!」
(おけぴに寄せられた会員の感想コメントより)



渡辺えりさん&キムラ緑子さんが、舞台の表と裏で「女いくさ」を繰り広げます!

 渡辺えりさんとキムラ緑子さんがタッグを組んだ「有頂天シリーズ」第2弾! 『喜劇 有頂天一座』大阪公演が2月16日に開幕。

 ひと足お先に東京公演で“笑って”きた、おけぴ会員のみなさまの感想コメントとともに、観劇レポートをお届けいたします!

(以下、緑字はすべておけぴに寄せられた会員の感想コメント)



初日公演前には、渡辺えりさん・キムラ緑子さんが大阪松竹座前に登場!
「みなさまのおかげで15年ぶりに大阪松竹座に帰ってまいりました! 関西の方は笑いに厳しいというので、がんばります」(渡辺えりさん)
「関西の方は優しいんですよ。関西、大好きです! 東京ではたくさんの方に楽しかったおもしろかったと言っていただいて、ちょっと自信を持って大阪にやってまいりました」(キムラ緑子さん)



女剣劇一座の座長とその弟子が、新座長の座をめぐり繰り広げる涙と笑いの大バトル! 座長のかつての恋人である映画スターに、パトロン興行師の思惑も絡み合い、ふたりの“女いくさ”の顛末は…?

 物語の舞台は昭和30年代。浅草で人気を博していた女剣劇一座の座長・二代目朝霧恵美子(渡辺えりさん)のもとを、弟子入り志望の若い娘・小夜子(キムラ緑子さん)が訪れるところから、熾烈な女の戦いの幕が上がります。


「渡辺えりさん、キムラ緑子さんのかけ合いが楽しいです。緑子さんはお若い役なのですが全然違和感もなく、さすがですね」

「えりさんの声量、セリフの聞き取りやすさと、緑子さんと身体のキレに感心しました」

 


恵美子のスキャンダルの身代わりになったことから、思いがけず世間の注目を集めてしまう小夜子。座長である恵美子は、落ち目となった女剣劇をもう一度盛り上げるためにも、自分ではなく小夜子を舞台に出すと決断するのですが…
(写真左は興行師・浅倉役の村田雄浩さん)

 役者として見せ場を奪われる悔しさと、客席を沸かせたい、弟子を一人前にしてやりたいという舞台人としての心意気。少女っぽさと包み込むような大らかさが同居する渡辺えりさんの演技が光るこの場面。舞台裏でのさまざまなドラマがあり、バックステージ物としての楽しさもいっぱいです。


「女剣劇というものがあったことも初めて知りました。昭和の大衆演劇なのかな? と思ったら、宝塚と同じくらい一世を風靡したとのこと。その舞台裏はドタバタあり、人情劇ありで、最後はレビューみたいで本当に楽しかった」
 




あれこれと策略をめぐらし、ついに三代目朝霧美恵子を襲名するところまで登りつめる小夜子。実は彼女には胸に秘めたある思いが…

 小夜子もまた、単なる成り上がり思考の娘、というわけではありません。素朴な娘を演じていた彼女が、その正体を客席にあらわす一幕の幕切れは、キムラ緑子さんの大きな見せ場。表情も声色もがらりと変わるその演技にゾクッときました!


「キムラ緑子さん演じる小夜子の、前半と後半のギャップがすごかった! まさに女優!」

「渡辺えりさんとそんなに年齢も変わらないのに、若い弟子役。熱演には、やられました」




最後はやはり、このおふたりの演技に泣かされます。それぞれ劇団で活動を続けてきたおふたりの「芝居」への思いが、恵美子と小夜子の心に重なります。


 女剣劇の復興に熱意を燃やすパトロン興行師・浅倉(村田雄浩さん)、恵美子のかつての恋人で映画スターの嵐玉之介(段田安則さん)、そして恵美子と小夜子が、それぞれの立場から舞台への思いをにじませるクライマックスは、演出の齋藤雅文さんと出演者たちの「芝居」への情熱を感じる名場面。
 ベテランたちを相手にひょうひょうとした存在感を見せた、玉之介の弟子・小森役の林翔太さんも好演でした! (林さん、声が舞台向きで聞きやすい♪)

「脚本が良いです。歌舞伎や新国劇を知り尽くし、舞台の今とセリフがシンクロして、感情移入できました。役者さんたちも皆さん芸達者で、楽しませてくださいました。年末のシリーズ3作目も是非拝見したいです」

「みなさんうまいなあと、観ていて気持ちいいくらいでした。笑わせてくれて、最後泣かせてくれて、この方たちをもっと観ていたいと思うほど、とっても素敵でした」

「段田さん、村田さんのふとした時に感じさせる男の色気がよかった!」

「林翔太さん、芸達者なベテランたちを相手に堂々とした存在感。緑子さんとの場面も微笑ましい(笑)」

「渡辺えりさんとキムラ緑子さんのお芝居がともかく面白かった。一度は耳にしたことのある名セリフや、宝塚風フィナーレも楽しかった!!」



 昭和43年に劇作家・北條秀司が劇団新派のために書き下ろした戯曲「女剣劇朝霧一座」をもとに、登場人物たちの過去や現在のドラマが大幅に書き足され、「有頂天シリーズ」として生まれ変わった『喜劇 有頂天一座』。大阪松竹座にて2月23日(金)まで上演中です。



前列左から)段田安則さん、キムラ緑子さん、渡辺えりさん、村田雄浩さん


 「人生は悪いことばかりじゃないんですね」

 そんな小夜子のセリフが、終盤になってじわりと効いてくる人情喜劇。「演劇」への愛情がいっぱいにつまった“有頂天♪”なステージです。フィナーレの宝塚風(?)レビューシーンではオリジナルの「有頂天ソング」で盛り上がりましょう!




渡辺えりさん&キムラ緑子さんが見どころを語った取材会レポはこちら

♪「有頂天ソング」楽譜も公開されました!

【公演NEWS!】有頂天シリーズ第3弾「喜劇 有頂天団地」上演決定!


【公演情報】
平成30年2月喜劇名作劇場
『喜劇 有頂天一座』

作:北條秀司
演出:齋藤雅文

座長恵美子:渡辺えり
弟子小夜子:キムラ緑子
弟子康弘:林翔太(宇宙Six / ジャニーズJr.)
上州座座主河田:広岡由里子
興行師朝倉:村田雄浩
映画俳優玉之介:段田安則


公演詳細


感想コメント:おけぴ会員のみなさま  おけぴ取材班・mamiko  監修:おけぴ管理人
舞台写真提供:松竹株式会社

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