トム・ジョーンズ(脚本・作詞)とハーヴィー・シュミット(作曲)コンビによる1966年初演の作品。日本でも1969年に上演されて以来、様々なカップルで上演されてきました。2014年に続く、大河内直子さんによる演出版再演、アグネスは変わらず霧矢大夢さん(まさに当たり役!)に新マイケル鈴木壮麻さんという顔合わせ。とくにデフォルメすることなくとも、醸し出す雰囲気がアメリカの夫婦たるお姿!コミカルからシリアスまで幅広い芝居!歌って踊ってのエンターテインメント性!良いもの観たな~♪素直にそう思える作品。
◆ ここからは、劇場を、観客の心を温かく包んだ2人の俳優と、2人のピアニストによる珠玉のミュージカル『I DO! I DO!』。皆様から寄せられた感想と舞台写真で綴る公演レポートをお届けします。こうして写真を見ているだけでも、アグネスとマイケルを愛おしく、懐かしく思う、そんな気持ちがこみ上げてきます。
~ I DO! I DO! ~物語のはじまりは「結婚式」
♪オープニングは、アグネス(霧矢大夢さん)とマイケル(鈴木壮麻さん)の結婚式シーン。キャストは霧矢大夢さんと鈴木壮麻さんのお二人だけですが、寝室が舞台なので、中央に置かれた大きなベッドも、夫婦の半生を見守っていると言えますね。
ベッドの上でのお二人のダンスが最高にキュートで素敵でした!霧矢大夢さんの衣裳もうっとりするほど美しいです!
♪久しぶりに素直に名作と呼べる作品に出会った。19世紀末から第2次世界大戦頃までの夫婦の50年間を描く二人劇。
男女間の問題は今も昔も変わらないのだなあとしみじみ思いながら、演者二人の高い技術で紡がれる人生に見入る。「結婚はいいものだ、いろいろとあったけど」ここに集約されるラスト、50年間愛も憎しみも本当にいろいろあって、それでも最後までずっと。涙した。
♪鈴木壮麻さんの声が好きでなんの知識もなく観始めたが、予想以上に素晴らしい舞台でした。霧矢大夢さんが率直でユーモアのあるアグネスを自然と歳を重ねる様も見せつつ生き生きと演じ、シニカルだけど愛情溢れるマイケルの鈴木壮麻さんが彼女を包み込んで息もピッタリ。
壮大なグランドミュージカルもいいけれど、大いに笑えて、芸達者のお二人の芝居を間近で堪能できるこの舞台は一味も二味も違います。
本当に観て良かった。できれば何度でも観てみたい1本です。
♪このミュージカルは、まるで映画館から飛び出てきたような完璧な動きで、我々の前で躍動する。開演直後の2人の歌に圧倒された。ミュージカルは初めてだったが、かくあるべしというものがあった。
I do I doの曲も素晴らしくピアニストの音色に浸る。
夫婦の半生を描き、時の経過を押し出しながら、爽やかながら感動のラストに手を叩く。色んな想いを投影させながら、座席でワクワクしていた。
やがて子どもができて、家事に追われる妻
たくましくなる妻
♪観ていて全編を通じて笑顔になれる心温まる作品でした。
妻であるアグネスの信念を持った強さに共感出来ましたし小気味よかったです。リアルな喧嘩のシーンも圧巻でした。ミュージカルですが芝居や映画をみているようです。
結婚生活50年の歩みが素敵に描かれていて様々な年代の方かそれぞれに未来を想像したり過去を振り返ったり考えを膨らませられるのではないでしょうか。
沢山の方に観て頂きたい作品です。
♪実力派の壮麻さん、大夢さん、そして2台のピアノの生演奏による期待通り絶品のミュージカルでした。
新婚から結婚50年までを、そうそうあるある、あったあった、と思いながらの観劇となりました。そして 結婚っていいもんだ!と心がホッコリ!の結末。幸せな2時間半でした。私もあと数年で結婚50年!その時をこういう気持ちで迎えられたらいいなと思う観劇になりました。
♪怒ったり泣いたり、どんな時でも品の良い演技をされる霧矢さん、どこか可愛いらしさを持っていらっしゃる鈴木さん、お二人の熟練の技を堪能させていただきました。
タブルピアノの演奏も素敵でした。ストーリーは人生、家族について考えさせられるところもあるものの、見終わった後は良い気分になれる素敵な作品でした。
すれ違いも…
相手への不満も積もり積もって……
♪前回より熟成度が増してすごく良かった。夫婦の時間の流れ、親になってからの心情、歳をとっていたわりあう姿。その時々の感情がすごく伝わって来ます。
何より何より、霧矢さん・鈴木さんは流石の舞台役者!歌・ダンス・お芝居のどこを取っても完璧。
しっかりした役者さんで作る舞台は良いですねー。『今日は旦那さんに優しい言葉をかけよう』そう思いながら劇場を後にしました(笑)
♪独身なので結婚の悲喜交々を描かれてもピンと来ないかな面白くないかな…と思っていましたが、お二人の魅力と素敵な音楽に片時も目が離せませんでした。
台詞の裏にある想いを考えながら楽しく観ることができましたし、久しぶりに幸せな気持ちで見終えたミュージカルでした。
♪今の時代の感覚からするとマイケルがク○野郎過ぎて途中大分ギリギリしましたが(笑)、その後のマイケルのセリフにホロっときたりして…アグネスが許しちゃうのもちょっとわかる。嫌だけど(笑)。
もう絶対に別れると思った二人が、50年も連れ添っちゃうんだから夫婦って結婚って、他人にはわからない不思議なものだなあと思いました。(いやでも世の奥様方、あんなこと言う旦那許しちゃダメですよ!)
鈴木壮麻さんは何をやられてもお上手だし、それでいて大変チャーミングだなあと改めて!
♪とてもすばらしい公演でした。コミカルな前半、中年以降の心の機微を丁寧に描く後半も今のお二人で観劇できて幸せでした。
再演となる霧矢さんは特に後半の演技が前回の公演で拝見したときよりもっとぐっと迫りました。
鈴木さんの歌声も後半とても優しく響き、後半はずっと涙ぐんでいました。
本当に繰り返しになりますが今のお二人でこの公演がみることができて幸せでした。
♪結婚式から始まる、夫婦の50年。人生を重ねた人は勿論だけど、若い人にこそ観てほしい珠玉のミュージカル! 日生劇場を大いに沸かせた日本初演キャスト越路吹雪×平幹二朗。「I DO! I DO!」は"二人の偉大な俳優たちを祝う作品"という脚本・作詞のトム・ジョーンズの言葉通りの舞台です。
霧矢大夢&鈴木壮麻のアグネス&マイケルがとっても素敵!!
愛する娘の結婚式に思う…
♪最近、華やかな舞台を観ることが多かったので、登場人物2人で、寂しいかなと思いましたが、全然そんなことはなく、充実したミュージカルに仕上がっていました。
ピアノ2台の演奏も魅力的でした。
♪どんな世代の方にも心にひびく二人ミュージカルの珠玉の一作だと思いました!
人生は、思った通り順調にはいかない、でもやっぱり素晴らしい、終盤のマイケルとアグネスが、最高にチャーミングですてきでした。
霧矢さんのアグネス表情豊かで可愛くて、負けん気の強さがチャーミング、改めてファンになりました。
♪初見は結婚前に 彼と一緒に初めて行ったミュージカルです。
これからどんな家庭を作っていくのか 話し合う前に実体験的に 理想の家庭の形を見てみようというわけです。今どんな家庭を作れたかというと 理想とは全く違う形ですが……。
♪とにかく、霧矢大夢さん、鈴木壮麻さんがキュートでした。
おふたりの表情、年齢に応じた身体の動きが素晴らしいです。ご夫婦のやり取りが自然で本当のご夫婦みたいでした。これもおふたりの経験の積み重ねだと思います。時間があれば何度もリピートしたい舞台でした。
♪2回目の観劇です。出演者お二人のきめ細やかな演技のお蔭でしょうか、一幕の若くて意気軒昂でぶつかり方もエネルギッシュなときから二幕で家族として、子どもが旅立ってまた二人になって・・・時の流れがとても自然に伝わってきました。
二度目だったので、色々な伏線(?)も面白く拝見しました。
ピアノのお二人はときには軽やかにときにはしっとりと奏でてくれてお芝居に深みを与えてくれていました。
観終った後に穏やかに満たされた気持ちになりました。
♪観る前は、『なんだかんだあっても、結婚とは良い物』ということを感じる作品なのだろうと思って観に行きましたが、観た後は、『なんだかんだあるからこそ、結婚とは素晴らしい物』と、しみじみと心に温かい物が広がる作品。2人の気持ちに寄り添うような優しい楽曲もまた、素晴らしいです!
♪まるでウエストエンドの小劇場に居るみたい!本来は歌うまの霧矢さんと壮麻さんが、あえて声量をおさえて、まるで会話をキャッチボールするように歌い、そこへダブルピアノが絶妙の合いの手を入れてくるという見事なカルテット。霧矢さんのキュートさと隠しきれない男気(笑)が可愛くてたまりません。
そして、その上をいく壮麻さんの可愛らしさと品の良さ。とても緻密で濃密で贅沢で気品のあるミュージカルでした。
感想寄稿:おけぴ会員のみなさま 舞台写真提供:unrato(アン・ラト)
おけぴ取材班:chiaki(編集) 監修:おけぴ管理人