【三越劇場にて上演中!】6月花形新派公演『黒蜥蜴―全美版―』出演者コメント&会員感想コメントが届きました!


追うものと追われるもの、反発し惹かれ合う明智と黒蜥蜴。
国立劇場歌舞伎俳優研修所の同期でもある喜多村緑郎さん、河合雪之丞さんの、息の合った演技が見どころです!

 歌舞伎界から転身した喜多村緑郎さん(元市川月乃助さん)と、河合雪之丞さん(元市川春猿さん)が、名探偵・明智小五郎と女盗賊・黒蜥蜴に!

 「こんな新派は見たことがない!」と話題をよんだ初演から1年。美しく切なく哀しい新派版『黒蜥蜴』が、新キャストを迎えた“全美版”として三越劇場に帰ってきました!



 奇想天外で華麗なトリックの数々、変装や早替りの妙、客席演出、迫力のアクション、多彩な立廻りやだんまりといった歌舞伎の手法も取り入れた意欲作。今回はミュージカル界から今井清隆さんもご出演で、作品の魅力が更に深まりました。

 出演者コメント&観劇してきた方の感想コメントをお届けいたします!



写真左から、秋山真太郎さん(劇団EXILE)、河合雪之丞さん、喜多村緑郎さん、今井清隆さん、春本由香さん

【出演者コメント】

▽喜多村緑郎さん(名探偵・明智小五郎) 
 今回はより原作に忠実に美とエンターテインメント性を追及した作品となっております。
 歌あり、踊りあり、立ち廻りもありと前回と大きく変わり、昨年御覧になった方も初めてみたと思うくらいのものに仕上がりました!

▽河合雪之丞さん(女盗賊・黒蜥蜴)
 「全美版」として前作から、よりパワーアップした『黒蜥蜴』となっております。
 今回、明智と踊るタンゴの振り付けも増え、より派手なダンスシーンになりました。
 前回ご覧になった方も、今回初めてご覧になられる方も楽しんでいただけると思います。

▽春本由香さん(岩瀬家一人娘・岩瀬早苗)
 前作に引き続き、令嬢の早苗を勤めさせていただきます。
 再演ではありますが、より新しい早苗を表現できるよう一生懸命がんばります!

▽秋山真太郎さん(黒蜥蜴の手下・雨宮潤一)
 黒蜥蜴を一途に愛し、明智にライバル心を燃やす、雨宮潤一を前作に続いて勤めさせていただきます。
 初演よりもさらに新しい雨宮というキャラクターが出せるように精一杯がんばります。

▽今井清隆さん(警部・波多野十三郎)
 今回初めての参加で、明智をライバル視し、黒蜥蜴を追い詰める警部を勤めます。
 歌も歌わせていただき、立ち廻りも多く、劇場を走り回り、こんなにハードになるとは夢にも思いませんでした。
 やっている側は大変ですが(笑)ご覧になった方はとても楽しんでいただけると思います!



【観劇してきたおけぴ会員のみなさまの感想コメント】
(たくさんのコメントをいただきました! 一気にご紹介!)


明智小五郎のセクシーさにクラクラしっぱなし、黒蜥蜴の妖しさにドキドキしっぱなし!
アクションも見応えがあって面白い!舞台セットで三越劇場の素敵な内装を模しているものもあり、興味深かった。

黒蜥蜴の美しさ、息もつかせぬアクション、キュンキュンさせられる切ない恋愛と見所満載です。
ラストは涙なくしては見られません。

とにかくおもしろい。エンタメ要素たっぷり。今井さんの美声が各所に
歌、踊り、立ち回りあり。喜多村さん、見得を切る場面もありますよ。
ミュージカルファン、歌舞伎ファンも楽しめます

新派に転向された河合雪之丞さんを初めて見に行きました!
台詞まわし、メイクにダンスと(当然ながら)歌舞伎時代とは異なる新たな一面を披露されつつも、そのお美しさは相変わらずで、黒蜥蜴登場シーンは思わず息を飲む美しさ
そして、明智役を務められた喜多村緑郎さん。かっこよすぎます。若すぎます。今回初めて認識しましたが、同行した母もろともすっかり虜に
脇を締める役者さんの立ち廻りも素晴らしく、新派初見の方にもオススメしたい舞台だと思いました!

美しく雰囲気のある三越劇場で、有名な作品、黒蜥蜴を観劇。
喜多村さんの爽やかではあるけれど、黒蜥蜴に対するしつこさ、いやらしさが何故か素敵。熱血漢でない、飄々とした人間(それも、とってもかっこいい人が!)になら、わたしも追い詰められてみたい
黒蜥蜴役の雪之丞さんの瞳はいつも濡れていて、女方の方ならではの仕草、美しさに魅せられました。最後の挨拶でさえも、虚ろで黒蜥蜴を引きずった妖艶な美を纏われていて、この方に今日魅せられたのだな、と確信。
今井清隆さんの美声も聴けて、とても楽しい公演でした。日曜11時半から奇々怪々な世界に行けてとっても幸せでした。

作品の雰囲気が三越劇場とよくマッチしていて、独自の雰囲気を醸し出していました。
喜多村さん河合さんがとても麗しく、歌舞伎の良さをそのまま新派に継承していました。
今井さんの歌などが盛り込まれていて、一層華やかに作品を彩られていました。
初めての新派作品がこの作品で良かったです

歌舞伎から新派に移られた河合雪之丞さんを観たくて行ってきました。
歌舞伎の時より生き生きとされていて、お綺麗でした。衣装も豪華で着替えが多くて眼福
三越劇場の雰囲気と「黒蜥蜴」の世界がマッチしていたと思います。

今井さんが、新派に上手く溶け込んでいて、違和感なくご自身が楽しんで演じていらして、
とても良い味を出していて素敵でした。
緑郎さんと雪之丞さんの息のあったお芝居も良かったです。

喜多村緑郎さんと河合雪之丞さんの駆け引き、感情の変化、観ていて引き込まれます
テンポもよく、立ち回りも早替えもあり、歌舞伎っぽさもあり、飽きさせず楽しかった。
今回参加の今井清隆 さんがまた良い。歌で聞かせ、コミカルな場面もあり、舞台に幅を持たせている。
もっとたくさんの人にぜひぜひ、観てもらいたい舞台です。

ロビーに手配書が貼ってあったりちょっとしたクイズがあったりで、休憩時間も楽しめました。

クラシカルな三越劇場によく合った、素敵な公演でした。
通路を使った演出も多く、後方の通路際の席でしたが、とても楽しめました。

新派は初めてでしたが、ミュージカル俳優の今井清隆さんが出演でしたので、歌ありダンスあり、アクションあり、笑いありとエンターテイメントな舞台で楽しめました。

三越劇場のアンティークな雰囲気と黒蜥蜴の世界観がマッチしていて、劇場も小さいので客席と舞台も近く、客席通路も使った演出で出演者を間近で観られるので良かったです。

明智小五郎役の喜多村緑郎さん、カッコいいし、河合雪之丞さんの黒蜥蜴は、本当に美しい。この二人だけを観ていたいと思うほど

岩瀬早苗役の春本由香さんはすごく可愛らしい
警部・波多野十三郎役の今井清隆さんはルパン三世の銭形警部を彷彿させましたね。
歌やピアノ演奏もあるので、ミュージカルとはまた違う今井さんを観られますのでファン必見です。

河合雪之丞さんの黒蜥蜴、素敵でした。着物を着ている時の所作がとても美しく見とれてしまいました。特にパーティでの着物は目を奪われます。
明智探偵との対決シーン見応えあり、ハラハラしました。
また歴史ある三越劇場の持つ雰囲気がこの作品にぴったり合って引き込まれました。

黒蜥蜴は美輪様やデヴィッド・ルヴォーの舞台を観ていますがそのどれとも違いましたね。
もっと気軽に楽しめる感じ、大衆向けな印象でした。ロビーには黒蜥蜴をイメージした宝石も展示されていました。

豪華な舞台・出演者の確かな演技力、そして何よりも雪之丞さんの気品のある美しさに圧倒されました。
観衆の心を引きつける新しい黒蜥蜴・また観に行きたいです

黒蜥蜴役の河合さんが色っぽく、本当に女性です。喜多村さんの探偵もひょうひょうとしていて、探偵の鋭さが無いのがいいです。今井さんの歌が聴けたのもラッキーでした。

全美版というだけあって仕掛けやストーリー展開が盛りだくさんでとても楽しめました。
殺陣に迫力とキレがあって素晴らしかったです。今井清隆さんが歌に芝居に大活躍で、回し蹴りも決まっていました

三越劇場は建物自体が美術品です。重厚で好きです!

小説を読まなくても、新派初めてでも素早い衣装替えやトリック、立ち廻りで楽しめます。舞台と劇場の内装がマッチするので、引き込まれました。特に後半はスピーディーな展開なのでお子様も楽しめます。

なんといっても雪之丞さんの美しさ、セリフのキレの良さが際立っています。
早替りが多くて美しい衣装もふんだんに楽しめます。一番の注目は雪之丞さんのネイルです!
もちろん芝居も面白かった。結末を知っているのに、ドキドキワクワクしました。

今井清隆さんが出演、歌うシーンもありと聞き楽しみにしていました。
歌は当然素晴らしかったのですが、予想外にアクションシーンが多くてびっくり!
今井さんの体力が心配になりました(笑)。
初めての三越劇場。マイク無しの今井さんの生歌に感激しました。

今井清隆の’ダイナ’で始まる大人の童話、最後の愛してはいけない男女の淡い恋、魅せます
レトロなこの劇場はお話にぴったり。幕間に食べるお弁当もデパートの劇場だけの楽しみです。

緑郎さんたちが移籍されてからの舞台を一度は見たいと思っていました。
なんと言っても女盗賊の黒蜥蜴は雪之丞さんが本当にピッタリでゴージャス感たっぷり
緑郎さんの明智も長身で素敵。今井清隆さんもダンディーな警部ぶりで存在感あり。
春本由香さん兄上似ですが予想よりも遥かに可愛い方です。
三越劇場のレトロな感じが劇の時代感とすっかり溶け込み、面積が狭いのと通路使いで役者さんがすごく近いですよ。

予想以上にハードな大活劇で、緑郎さんの動きの鮮やかさに目が釘付けでした。
雪之丞さんの艶やかなことといったらため息ものだし、今井さんの存在感とか秋山さんのアクションとか、とにかく見どころいっぱい。あっというまの3時間。楽しかったです!

美しいものを手に入れる為には盗みもすれば、人殺しもする。己の美学を貫いているのだが、歪んでいる。どこか、もの悲しい。
黒蜥蜴はそんな己の魂を救ってくれる因縁の明智小五郎をずっと探し求めていたのだ。
そして最後にその明智小五郎の美しさに、今度は自分の心を盗まれて、安らぎのなか息を引き取る。なんて美しいストーリーなのだろう。江戸川乱歩の美学が集結していました。観終わっても、いろいろ考えさせられる、おすすめの舞台です。

(初演より)グ~ンとパワーアップ。歌あり、ダンスあり、たっぷりの立ち回りあり、ラブシーンありと盛りだくさん。若手もご両人としっくり息があって、元気がよい。早替り、変装と意外性もしっかりあっていい。ことに黒蜥蜴のファッションがいずれも雪之丞に似合ってよかった。
三島戯曲のように小難しいところがなく、100%楽しめる

緑郎・雪之丞、ご両人のからみに叙情味が増して、うっとりさせられた。
全体にバージョンアップなのだが、歌と立ち回りが目立って増えた。
幕開けから、今井清隆さんの生歌を楽しめるし、歌舞伎を彷彿とするカッコよい決め姿も十分にある。
早替り、変装と目まぐるしく変わるファッションも注目、着物姿が皆さんお似合いでよかった。
三越劇場のクラシックな内装と合わせた舞台装置が、昭和初期のおとぎ話のような冒険譚にマッチしていた。舞台をおりて盗賊と警官らの追っかけっこ、客席通路の演技も楽しい。
キャラが立っていて、若々しく元気で「健康的」で気持ちのよい『黒蜥蜴』であった。

レトロで格調高い三越劇場は黒蜥蜴の世界観にぴったり。
劇場を隅から隅まで使う演出で黒蜥蜴の世界に浸れます




初演をご覧になった方も、初新派、新派ファン、今年1月のルヴォー版をご覧になった方…どちらさまもオリジナルストーリーで贈る新派版「黒蜥蜴-全美版-」を、お見逃しなく!


初演時のおけぴ観劇レポはこちら♪(舞台写真掲載)



【舞台映像ダイジェストが公開されました! 美!!!】


【公演情報】
新派130年
6月花形新派公演『黒蜥蜴―全美版―』
2018年6月2日初日~23日 三越劇場

原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文

出演:
喜多村緑郎
河合雪之丞
春本由香
伊藤みどり
秋山真太郎(劇団EXILE)
今井清隆

小川絵莉/市村新吾/児玉真二/鈴木章生/ほか

<あらすじ>
数々の難事件を解決してきた名探偵明智小五郎と、この世の美しきもの全てを手に入れたいと欲する女賊黒蜥蜴。
探偵と盗賊、相交えないはずの二人に共通するもの、
“本当に美しいものは、人生を賭けるに相応しい”
国宝と称される宝石「クレオパトラの涙」を巡り、名探偵 明智小五郎と女賊黒蜥蜴、それを取り巻く人々の壮絶な戦いが、いま始まる!
黒蜥蜴が本当に手に入れたかったものとは、その末に待っているもの、それは…


<♪参考:初演を観劇したおけぴ会員の感想>
・大・満・足です!江戸川乱歩の妖しく耽美な世界から飛び出してきたような、美しくて華やかで陰がある黒蜥蜴
・猥雑で耽美的でまさに江戸川乱歩の世界。喜多村緑郎さん&河合雪之丞さんコンビ、最高です!
・喜多村緑郎丈の明智は爽やかに、スーパー歌舞伎仕込み?の京劇風殺陣も披露!
・歌舞伎時代から異彩を放っていた河合雪乃丞の妖艶な美貌は、この役でこそ活き、洋装もゴージャス
・neo新派です。良い題材とおもだかやのケレンと芝居力・若いチカラ・はみ出す演出が新派の確かな土台に上手く乗り主催者の狙った新しい芝居が見えています
・緑郎&雪之丞の絶品カップルに秋山真太郎・春本由香(松也丈の妹さん)が負けずに絡み、レトロな三越劇場内が異空間そのもの。面白いです
・早替え、見得、京劇風の殺陣、だんまり、新派も攻めてます
・助演の方々も魅力的で、なかでも女中ハルの伊藤みどりさんは、さすがベテランの存在感!
・おもちゃ箱のような様々な演出と三越劇場の時代のついた内装と相まって、新しい黒蜥蜴を創ったと思います
・なんともいえない愛嬌というか可愛らしさもあって...悪役なのに、どこか親しみを感じてしまうような黒蜥蜴でした
・タンゴあり、京劇風の立回りあり、歌舞伎調のだんまりあり、一度では消化しきれない楽しさ!スーパー新派の誕生だ

公演情報詳細
劇団新派公式サイト

舞台写真提供:松竹株式会社
感想コメント:おけぴ会員のみなさま  監修:おけぴ管理人

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