気鋭の劇作家・演出家前川知大が挑む
「神話的世界」と「SF的世界」!始まりもなければ、終わりもない。時間と空間。無限の世界。
命は繰り返され、つねに旅の途中にある。
歴史はいつ始まり、物語はいつ終わるのか。
旅、世界、物語。終わりのない。◆チラシビジュアル◆
白を基調としたSF感のあるビジュアルが完成いたしました!
◆ポストトーク開催決定◆
11/6(水)19:00の回、公演終了後に開催決定。 本作の脚本・演出を手掛ける
前川知大と、世田谷パブリックシアター芸術監督の
野村萬斎が登壇いたします。※開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます。
◆ 小泉八雲の怪奇文学作品集「怪談」の短編5編を、“語り物”の手法を取り入れて構成した『奇ッ怪〜小泉八雲から聞いた話』(2009年)。能や狂言の手法を取り入れ、現実と夢幻が交錯する世界を現出させた『現代能楽集Ⅵ奇ッ怪其ノ弐』(11年)。岩手県遠野地方に伝わる逸話・伝承を記した柳田国男の説話がモチーフとなった『遠野物語・奇ッ怪其ノ参』(16年)──。劇作家・演出家前川知大(イキウメ)×世田谷パブリックシアターのタッグによって生み出されてきた作品群に、今秋、新たな1ページが加わる。その待望の最新作は、『終わりのない』。
古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』を原典としたSF作品だ。
神話的世界とSF的世界。
神話の時代、世界は未知で溢れていた。
自然の猛威も、人生の不条理も、神々の言葉だった。
科学の網の目からこぼれ落ちた未知の存在、神や魔物はいまも可能性として輝いている。
『終わりのない』は、古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』を原典にした新作SF。
最古の文学のひとつである『オデュッセイア』は、歴史と神話が地続きに描かれ、人間と神々が同居している。史実とされるトロイア戦争の英雄オデュッセウスは、妻の待つ故郷への長い旅路にある。神々の嫉妬や助け、魔物との戦いを乗り越え、帰還する。英語にするとオデッセイ(ODYSSEY)、作品名でありながら「長い旅」を意味する。
本作『終わりのない』では、「わたしたちは何故ここにいるのだろう?」「いつの間にこんなところまで来てしまったのだろう?」と、個人の旅を人類の旅と重ね、望郷の念をもって描いていく。
古代と未来の往還、日常と宇宙を繋げる旅。
そこで人はなにと出会うのか。
出演者には、山田裕貴、奈緒が前川作品初登場。また、これまでもイキウメ作品に出演してきた清水葉月、村岡希美のほか、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛のイキウメ劇団員が全員顔を揃えます。
そして、「奇ッ怪」シリーズほか、前川作品には欠かせない存在の仲村トオルが新たな魅力で参加します。
古代と未来がつながり、「人類」について考察するような、歴史、神話、宇宙を描き出す、新たな舞台にご期待ください。
【脚本・演出:前川知大】
緻密な構成と筆致で、身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描き出し、多くの演劇ファンを魅了してきた前川知大。読売演劇大賞の大賞・優秀作品賞・最優秀演出家賞、紀伊國屋演劇賞の団体賞・個人賞、鶴屋南北戯曲賞、芸術選奨など名だたる演劇賞を獲得し、創り込まれた作品世界は高い評価を獲得しています。
また近年では演劇のみならず、小説、映画、テレビドラマなどその活躍は多岐にわたり、特に『散歩する侵略者』は舞台のみならず映画やテレビドラマでも絶賛されました。
世田谷パブリックシアターではこれまでも「奇ッ怪シリーズ」3作を発表。2009年の『奇ッ怪〜小泉八雲から聞いた話』では、小泉八雲の怪奇文学作品集「怪談」の短編5編を“語り物”の手法から構成し立ち上げました。2011年には世田谷パブリックシアターの「現代能楽集シリーズ」として、能や狂言の手法を取り入れた『現代能楽集Ⅵ奇ッ怪其ノ弐』を上演。2016年には岩手県遠野地方に伝わる逸話・伝承を記した柳田国男の説話をモチーフとした『遠野物語・奇ッ怪其ノ参』を上演しています。
そして今回の『終わりのない』では、これまでの前川作品同様に「SF」をベースにおきながら、「神話」を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦。どうぞご期待ください。
この記事は公演主催者からの情報提供によりおけぴネットが作成しました