伊礼彼方ミュージカル・カバー・アルバム「Elegante」リリースイベント@博多 レポート

 2019年4月17日に発売された伊礼彼方さんのミュージカル・カバー・アルバム「Elegante」、東京、名古屋、大阪に続き福岡HMV&BOOKS HAKATAにてリリースイベントが開催されました。





 スペシャルMCとして藤井隆さんが参戦、歌にトークに盛りだくさんなイベントの模様をレポートいたします。

 なぜ、藤井さん?と思われた方にちょっとご説明しますと……。
 こちらのアルバム「Elegante」は藤井隆さん主宰の音楽レーベルSLENDERIE RECORDからのリリース、藤井さんはアルバムのプロデューサーも務められているのです。


【リリースイベントレポート】


 会場は博多マルイの中にある総合エンタテイメントストアHMV&BOOKS HAKATAイベントスペース。観覧エリアには満員のお客様です。最前列はステージがもうすぐそこ、手を伸ばしたら届きそうな距離です!

 いよいよイベントスタート!まず登場したのはスペシャルMC藤井隆さんです。



藤井さん)
 藤井隆です。本日は伊礼彼方「Elegante」リリースイベントにお越しいただきありがとうございます。イベントで博多にお邪魔するのは久しぶりで本当に楽しみにしていました。今さっき到着したところで、顔テカテカですみません(笑)。でも、私の顔はいいんです!!今日は伊礼さんのイベントですから!舞台でご一緒したご縁でこうしてアルバムをプロデュースすることになったのですが、伊礼さんはアルバム制作でも一切の妥協をしない方です。そのあたりのお話もできればと思っております。短いお時間ですが最後までお楽しみください。それではお待たせいたしました、伊礼彼方さんにご登場いただきましょう。


と言ったものの、まだまだ止まらぬ藤井さんの伊礼さん愛♪

藤井さん)
 さきほどまで博多座で『レ・ミゼラブル』にご出演されていて、今日の公演をご覧になった方はいらっしゃいますか。(多数手が挙がるのを見て!)本当にありがとうございます。主催者に成り代わって御礼申し上げます。


(会場笑!)

 やっぱりステージでの伊礼さんって本当にすごいですよね。うっとりします。また今回はジャベール役ということで、私も(他日)拝見いたしましたが切なかったり苦しかったり……感動しました。僕たち、なんていうかある意味友達じゃないですか(笑)、友達があんなことをしているなんて、ただただ凄いなぁと思うんです。このイベントでは皆様のために伊礼彼方が歌わせていただきますからね。どうか大きな拍手でお迎えください。



伊礼さん)
 伊礼彼方です。こんなにたくさんのお客様にお集まりいただきありがとうございます。博多でのイベント開催、本当に嬉しくて!今、公演をしている博多座には(『エリザベート』以来)11年ぶりの出演となります。ようやく帰ってまいりました。


(会場拍手!)

藤井さん)
 さっきまでジャベールだった方が、今、ブラウンのスーツでこんな近くにいる!そう思うとなんだか嬉しいですよね。


(会場笑&拍手!)

 ここでちょっと私のわがままを。早速ですが一曲歌っていただきましょう。アルバム「Elegante」より♪Field Of Angelsです。



伊礼さん)
 昼公演の余韻で、まだジャベールが残っていたらごめんなさい(笑)。


藤井さん)
 レア回ですね。半ジャベールで歌うこの曲(笑)。


 笑いが堪えられない絶妙なやりとりでしたが、歌となれば世界は一変!光が降り注ぐような歌声にみなさんうっとりです。



♪Field Of Angels
 2011年にシアタークリエにて上演されたミュージカル『GOLD~カミーユとロダン~』からの楽曲。伊礼さんは実在の女性彫刻家カミーユ・クローデルの弟ポール・クローデル役でご出演されました。師であるロダンとの道ならぬ恋に突き進む姉を引き戻そうとする敬虔なクリスチャンのポール。姉への思いを歌い上げる清廉さとパッションを併せ持つ作品を代表する一曲です。



伊礼さん)
 初めて作曲家のフランク・ワイルドホーン氏の作品に出演したのがこの『GOLD』。ワイルドホーン氏自ら僕のキーに合わせてアレンジしてくださったのでとても歌いやすいんです。そして日本語詞を森雪之丞さんが手掛けてくださったこともあり、シングルカットできそうなくらい一曲で成立する曲でもあります。いつか残したいと思っていた一曲をアルバムに収録でき、その機会をくれた藤井さんにも感謝しています。




“その機会”、「Elegante」リリースまでのなれそめをどうぞ。

藤井さん)
 私が主宰している音楽レーベルSLENDERIE RECORDはダンスミュージックを中心としたレーベルですが、そこでミュージカルアルバム!?と思われた方もいらっしゃるかと思います。そもそもは舞台「KOKAMI@network vol.13 『朝日のような夕日をつれて2014』」で僕らは出会い、それからも、また一緒にお仕事ができたらいいなと思っていて連絡は取り合っていたんです。ようやく昨年、椿鬼奴さんのアルバムのデュエットパートナーとして伊礼さんに参加していただくことで、まず1つ実現。長い道のりでしたが、言えば実現するんだなと。


伊礼さん)
 今だから言いますが。また一緒にとは話していましたが、正直、話半分で聞いていたところもありました(笑)。


藤井さん)
 私は、やりたいな、できるんじゃないかなと思ったことについては口に出すと割と叶うほうなんです。すごく恵まれていると思います。鬼奴さんとのレコーディングのときに、『レ・ミゼラブル』ご出演のお話とかもうかがって、これは絶対にCDがあったほうがいいですよね、やりましょう!となったんです。伊礼さんが半信半疑だったのもわかるんです、よしもとのレーベルで!?って思いますよ(笑)。でも、実現して本当に嬉しかったです。




伊礼さん)
 椿さんの現場での藤井さん、そしてスタッフのみなさんのアルバムにかける思いが尋常でない様子が印象的でした。みなさん音楽に関して、技術的にもプロフェッショナルでありながら、本気で遊んでいる!ここなら僕の全てを委ねられると、その日に思ったんです。僕にとってはそうやって心を許せるということがとても大事なんで。





藤井さん)
 ありがとうございます。こうして“委ねる”とおっしゃってくれている伊礼さんですが、舞台で共演したときは僕が鬼のような台詞にパニックみたいになっていたんです。あそこまで台詞が入らないこと、あまりないんですが本当に大変でした。そんな僕にいつも伊礼さんは大丈夫ですよとハグとかしてくれて。もちろん僕のほうが年上なんですけど、とても優しくしていただいてお兄さんのようでした(笑)。そのときも感じたことですが、僕は“帝国劇場”とか王道大好きなんですけど(笑)、ちょっとアウトローなところがあるじゃないですか、伊礼さんって。そこから今はいろいろと考えて腹をくくってその道を進み、そこに堂々と立たれている。長年応援されている方はその感じお分かりになると思いますが、僕は、そんな伊礼さんはますます輝きを増しているように思うんです。


(会場拍手!)

 このコメント、伊礼さんのことをよく知る藤井さんならではの最高の褒め言葉ですよね!!

藤井さん)
 もちろんレミゼで好きになった方もいらっしゃると思いますし、これからファンになるという方も。もっともっと伊礼さんの魅力をお伝えしていきます!私はこのCDを担当するプロデューサーですから、これからもやります!!ミュージカル俳優さんのCDはロングセラーしていくものなのでこれで終わりじゃないです。私が言うのもなんですが、これからも伊礼さんの応援、よろしくお願いいたします。


 アルバムのアートディレクションも担当された藤井さん。自らロケハンも行ったとか。



藤井さん)
 はじめは前髪を下ろすのが嫌だとか、シャツのボタンを留めるのが嫌だとか。


伊礼さん)
 あのね、僕、髪下ろしたことないんですよ。




藤井さん)
 知りませんよっ!たまには可愛くするのもいいじゃないですか。どうですこの写真の仕上がり。


(会場拍手!)



CDを手に説明をする藤井さんを


サポート


不思議な光景(笑)

藤井さん)
 本当にこだわりが強い方なので大変なんですが(笑)、それをちょこちょこするのが好きだったりもします。ちなみにイベント終了後にサイン会がございますがアルバムのブックレットを開いていただくと、通称“サイン広場”というものがございます。そこにサインをいたします!


 なんとも至れり尽くせりです!!

伊礼さん)
 では、最後にもう一曲。ミュージカル『レ・ミゼラブル』よりジャベールが歌うスターズのスペイン語バージョン♪Estrellasを歌います。




♪Estrellas(日本語タイトル「スターズ」)
 伊礼さんがジャベール役でご出演中のミュージカル『レ・ミゼラブル』より。主人公ジャン・バルジャンを執拗なまでに追い詰める、警部ジャベールが夜空の星々に向かって信念を誓う歌。ジャベールにとっての正義とは国家の作り上げた法律、罪人はいついかなるときも裁かれなくてはならないというもの。ご自身のルーツでもあるスペイン語でアルバムにも収録されています。




 通りすがりの人も思わず足を止める絶唱!!すごい迫力でした。なんと言ってもスペイン語とはいえいつもは大劇場で聞いているジャベールナンバーがこの至近距離ですからね。本意気に近いのではないかという熱量に、やはりまだジャベールが抜けていなかったのか!!と。半ジャベール半伊礼彼方さんでお届けした♪Estrellasでした。

伊礼さん)
 博多での初めてのイベント、たくさんの方にお集まりいただき嬉しかったです。こうしてみなさんに会えたことを幸せに思います。必ずまた博多に戻ってきます!!最後になりましたが、HMV&BOOKS HAKATAのみなさんもありがとうございました。



 アルバム「Elegante」は全国レコード店、ネットショップで発売中です!


【おまけ~自撮り~】



試行錯誤の結果、このように


スゴイ体勢ですね(藤井さん)


【リリース情報】

伊礼彼方ミュージカル・カバー・アルバム『Elegante』
価格:2,700円(税込)
仕様: CD+DVD / 20 ページブックレット
発売元:SLENDERIE RECORD/よしもとミュージック

【収録内容】 全7曲収録
1. Field Of Angels ~天使の園~(「GOLD~カミーユとロダン~」より)
2. We Were Dancing(「アンナ・カレーニナ」より)    
3. Love Can't Happen(「グランドホテル」より)
4. Sister(「ハムレット」より) Duet With 昆夏美
5. 最後のダンス(「エリザベート」より)
6. This Is The Moment(「ジキル&ハイド」より)
7. Estrellas( 「レ・ミゼラブル」より) ※日本語タイトル「スターズ」

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

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