23年3月に待望の再演を果たす
ミュージカル『ジキル&ハイド』。初代の鹿賀丈史からタイトルロールを引き継ぎ、10年以上にわたって主演を務めてきた2代目の
石丸幹二は、今回で有終の美を飾る。そのバトンを3代目の
柿澤勇人に繋ぎ、本公演は両名によるWキャスト体制で上演。そして、このスリリングな物語を彩るプリンシパルキャストが決定。
ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役に
笹本玲奈と
真彩希帆。そしてジキルの婚約者で彼を一途に信じ、支え続けるエマ役に、本作でグランドミュージカル初出演となる
Dream Amiと
桜井玲香。ルーシーとエマという対照的なヒロイン像をそれぞれWキャスト、4人の俳優の競演で鮮明に描き出す。
ジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士アターソン役は
石井一孝と
上川一哉。エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役に、2011年の石丸版初演より同役を演じる
畠中洋。研究にのめり込んでいくジキルを心配しながらも支える執事 プール役を
佐藤誓。そしてエマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿は
栗原英雄という盤石の布陣。
恐ろしくも美しい物語を豪華キャストと流麗な楽曲で鮮烈に描き出す、2023年版『ジキル&ハイド』に是非ご期待下さい。
【あらすじ】
19世紀のロンドン。医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)は、「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去ることが出来る」という仮説を立て、研究は作り上げた薬を生きた人間で試してみる段階にまで到達した。ジキルはこの研究に対して病院の理事会で人体実験の承諾を得ようとするが、彼らはこれを神への冒涜だと拒絶する。ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)の父親であるダンヴァース卿(栗原英雄)のとりなしもむなしく、秘書官のストライド(畠中 洋)の思惑もあり、理事会はジキルの要請を却下した。ジキルは親友の弁護士アターソン(石井一孝/上川一哉)に怒りをぶつける。理事会の連中はみんな偽善者だと。
ジキルとアターソンは上流階級の社交場から抜け出し、たどり着いたのは場末の売春宿「どん底」。男どもの歓声の中から、娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)が現れる。「(私を)自分で試してみれば?」というルーシーの言葉に天啓を受けたジキルは、アターソンの再三にわたる忠告にもかかわらず、薬の調合を始める。赤くきらめく調合液。ジキルはひとり乾杯し、飲み干した。全身を貫く激しい痛み―息も絶え絶え、苦痛に悶えるジキル。腰が曲がり、声はかすれ、まるで獣 — この反応は一体何なのか!そしてとうとう現れたハイド。そして、街では、次々とむごたらしい殺人が発生。謎に満ちた、恐怖の連続殺人事件にロンドン中が凍りつく。犯人は、ハイドなのか。エマや執事プール(佐藤 誓)の心配をよそに研究に没頭していくジキル。果たしてジキルの運命はいかに......。
ひとつの体に宿った二つの魂“ジキル”と“ハイド”の死闘は、破滅へ向けて驚くべき速さで転げ落ちて行く......
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました