時は2020年。オリンピック目前の東京を舞台に、濃ゆい役者が濃ゆい登場人物に紛して
暑苦しくも大真面目に歌い、踊り狂う80分!!わかぎゑふさん作・演出の
オリジナルミュージカル『イージーオーダー The Musical』稽古場へお邪魔してまいりました。
色とりどりの男たちとニューハーフが歌い踊る!?
花組芝居同期の4人、
桂憲一さん、植本潤さん、大井靖彦さん、八代進一さんが在籍20周年を機に結成した四獣(スーショウ)。
劇団入座25周年(おめでとうございます!!)の今年放つのは暑い夏にぴったりのエネルギッシュな
“ミュージカル”!
さらに熱い仲間たちが参戦!“犬と串”の
満間昴平さんと“リリパットアーミーⅡ”から
コング桑田さん、うえだひろしさん!!
この日は通し稽古のようすを見せていただきましたが、いきなりドッカーンときました!
コング桑田さん・・・ちなみに秋のミュージカル『ファントム』ではフランスの文化大臣役!!
その役どころは
“売れない年増のニューハーフ”。
なかなか強烈な言葉の積み重ねながら、そのキャラクターが舞台上に創り上げられたときの衝撃たるや・・・字面を越える強烈インパクト。
ガッツリ目線もいただいちゃいまして、心鷲づかみでございます!!そんな彼女(?!)がマネージャーに「
100万円の仕事があるから
ショーに出てこい」と言われてやって来たのは
通称Dゾーンと呼ばれる謎の現場。
そこは日本中がオリンピックで浮かれる中、国がひた隠しにし、マスコミの手も及んでいないエリアだった。
こちらの4人はオリンピック前の
突貫工事現場の作業員さんたち。
それぞれラジオの短波放送に紛れて漏れ聞こえた
“100万円・・・あげる・・・”の言葉で
Dゾーンを目指すことにした面々。
大井靖彦さん、八代進一さん、満間昴平さん、植本潤さん
大井靖彦さんは現場の主任さん、頼りになるのかならぬのか・・・植本潤さん、八代進一さんはご覧の通り風貌から面白さ全開!そこに満間昴平さんの濃ゆーいキャラが加わって・・・。
そんなこんなで
“100万円”“イベント”“Dゾーン”といった言葉からそれぞれに
<勘違い>をしてDゾーンへ向かう男たち・・・とニューハーフ。
この疾走感、伝わりますでしょうか!!
楽しーー!
そんな一行の身に突然の・・・こ、こ、これは一体?!
からの・・・おののく男たち!黒づくめの男は誰?
おっと!こちらのお二人のご紹介がまだでしたね♪
桂憲一さん、うえだひろしさん
桂憲一さんは
某電力会社の下請け会社の社員、もちろん
<勘違い>しちゃってやってきた男!そして、みるからに
怪しげな神父さん役はうえだひろしさん。
男たちを襲った緊急事態、そしてなにか秘密を握っているらしい謎の神父が突然の登場!
<勘違いしちゃった男たち>の運命やいかに?!?!歌って踊って笑って、そんな楽しさの中に軽やかに風刺も効いている
わかぎゑふ×四獣ワールドが賑やかに、スピーディーに繰り広げられるのは下北沢シアター711。
座席数100を切るとーーーっても密な空間ですので、客席との一体感は格別!
まるで他人ごととは思えない距離感で、男たちの行く末を確かめましょう!!
見つめる先には何が見える?!
【公演情報】
『イージーオーダー The Musical』
2014年8月6日(水)~17日(日)@シアター711
<スタッフ>
作・演出=わかぎゑふ
<キャスト>
四獣(花組芝居)桂憲一 植本潤 大井靖彦 八代進一
うえだひろし(リリパットアーミーⅡ) 満間昂平(犬と串)
コング桑田(リリパットアーミーⅡ)
<作品紹介>
2020年の東京。日本中がオリンピックで浮かれる中、
その工事の一部が残っている現場で突貫工事に駆り出されている動労者たち。
国がひた隠しにし、マスコミの手も及んでいないエリア、通称Dゾーン。
疲れきった作業員たちの間では、閉鎖された空間に耐えられず
薬に手を出すものや、危ない行為に出る者も耐えなかった。
そこで政府が労働者たちのケアとして娯楽を提供することになるのだが、
派遣された下請け会社のダメ社員の勘違い…
年増のニューハーフに外国人労働者。そこに流れてくる奇妙なゲリラ放送が絡み
誰も彼もが、歌い踊るハメに…?
どうしようもない無責任な男が7人。夏の夜を駆け抜ける。
おけぴ取材班:hase(撮影・取材) 文:chiaki 監修:おけぴ管理人