2015/02/08 HONG KWANG HO CONCERT『HONGCERT』観劇レポート

真心をありがとう!そんな気持ちがあふれるコンサートでした。

2月の寒い寒い週末、ソウルのオリンピックホールにてミュージカル俳優ホン・グァンホさんのソロコンサートが開催されました。
2013年に続き2度目のコンサート、その名も『ホンサート』、今回のサブタイトルは~Letter from London~♪
グァンホさんは現在、ロンドンウェストエンドで公演中の『ミス・サイゴン』にトゥイ役でご出演中!しばしの休暇をもらってのこの凱旋コンサート、それはもう待ってました!のひとときなのです。



前回のコンサートの映像を流し会場が温まったところで、オープニングはもちろんこの曲♪キムの悪夢(ナイトメア)、そこは一瞬にして『ミス・サイゴン』の世界に…。
通常、いきなりナイトメアからの始まりというのはあまりない構成なのですが(笑)、今回ばかりはこの曲しかないっ!(日程的にはこれからウェストエンドでもまだ観られるんですよね~)
久しぶりに聞く、でも初めて聞くような張りのある声…いきなり圧倒され、身動きできない!!

と、そこから一転、続いてはMichael Bubleの♪Home
ここでとーっても素敵な演出!自転車に乗って会場中を駆け巡りながら優しい歌声を届けてくれたのです。
もうこの曲で「おかえりなさい」モード全開です!

2階客席へもスロープ状の道がある会場だったので、なんと自転車で2階まで!!
ウェストエンドデビュー、それもオープニングでド肝を抜くトゥイを目の当たりにしたものですからね、その活躍を嬉しく思いつつも遠い存在になってしまうのかなという思いもちょっと抱いてしまうファン心理。それが「ただいま!」と、むしろグァンホさんから近づいてきてくれたような、物理的距離以上に客席との心の距離が近づいた瞬間でした。

そこからはスタンダートナンバーあり、ミュージカルナンバーありですが、歌声が素晴らしいのはもちろん、MCも自然体で会場の雰囲気がほんわかした笑いに包まれ大いに盛り上がりました。その曲への思いや作品での思い出を交えながら進むので、グァンホさんの大切な曲をみんなでシェアしているような感覚です。

中でも♪Stars(『レ・ミゼラブル』)、♪Why God Why(『ミス・サイゴン』)といった日本でもおなじみのビッグナンバーを続けざまに歌い、全く異なるキャラクターを表現するその表現力にくらくら。Cameron Mackintosh氏の信頼も大きく、さらなる飛躍も期待させるようなエピソード、韓国での『ミス・サイゴン』公演ではクリスのカバーキャストを務めていて、なかなか出番はなかったもののショーの途中で急きょ登板したエピソードなど(その時にクリスを演じていたマイケル・リーさんは2日目のゲストでしたね♪)披露されていました。

ここでゲストの登場!グァンホさんに同じく『ミス・サイゴン』にジョン役で出演中のHugh MaynardさんとEric Claptonの♪Wonderful tonightを、その後はMaynardさんのソロで♪ブイドイ
その迫力たるや、魂揺さぶられるとはまさにこのことですね。ゴスペル調の歌唱に乗せられ、溢れ出す正義感を迷いなく謳い上げる、その揺るぎない様子にジョンというキャラクター造形の一端を見た気がします。

続いてグァンホさんによる♪Bring him homeと極上ミュージカルワールドが続くのですが、そこからが真骨頂ともいえる構成!
童謡メドレーでココロポカポカしたかと思ったら、『ノートルダムの鐘』より♪踊って僕のエスメラルダを絶唱、チョ・ジョンウンさんとともに『ドクトル・ジバゴ』の美しいデュエット♪On The Edge of timeでしっとりからの、なんと演歌チックなナンバー、さらには客席総立ちシャウトシャウトな♪담배가게 아가씨では「今日はロックコンサートだったかしら?」というほどの盛り上がり。

最終日ということもあり、その時の客席の熱狂ぶりも尋常でなく(笑)。そしてそのエネルギーは確実にグァンホさんに伝わったようで、なななんと!「もう一回歌っちゃおうかな」というまさかの展開!なんて素敵なプレゼント♪
さすがにその後は「3回目はないよ(笑)」と仰っていましたが。
コンサートも終盤に差し掛かろうというところで、この喉の強さ!

こうして振り幅広く名曲の数々を披露してくださるグァンホさんなのですが、こうもさまざまなジャンルに及ぶと、セットリストだけを見ると、ともすれば“置いてけぼり感”を味わうのでは…という不安もあるかもしれません。
この方にはその心配ご無用(当たり前?)!
ひとつひとつの楽曲が作り出す世界へ、ある時は力強く、またある時は優しく、4000人の観客をしっかり確実に連れて行ってくれるのです!!

さて、コンサートは続きます。
弾けた後はしっとり情感豊かなナンバーを披露、そして本編のラストを飾った韓国の男性グループエメラルドキャッスルの♪발걸음(足取り)では途中、マイクレスで“生声”ですよ!!凄まじいまでの歌ヂカラです!!

しかしまだまだ!お互いここで燃え尽きるわけにはいきません!
アンコールもたっぷり3曲!韓国歌手のキム・グァンソク氏の♪서른즈음에(30歳のころに)、そしてお待ちかね♪時が来た!(『ジキル&ハイド』)。これが圧巻の歌唱なのですが、座って歌われていたんですよね。座ってこんなに強く深い声が…。まったくどこまでも規格外です。

大ラスはやはりこの曲、原点ともいえる『パルレ』の♪참 예뻐요(きれいだよ)。このアンコール時はもう反則~と言わんばかりのダッフルコートで登場ですよ。朴とつとした青年ソロンゴがそこに居ました。表情はいたって柔和でまたまた自転車で軽やかに移動しながら、もちろん最後まで歌唱がぶれないんですよね~。
本当にやさしく温かい気持ちでコンサートの幕が下りました。

こうして30曲近くに及ぶ楽曲を歌いまくりの2時間強
帰り道の満足感たるや…胸いっぱいのしあわせを感じることのできるコンサートでした。
MCでもお話しされていましたが、韓国を離れ活動をすることで自分を支えてくれるファンや仲間への大切な思いがこの温かいコンサートを作り上げたように感じます。コンサートで感じたさらに深められた表現力はホン・グァンホさんご自身がより魅力的な人、表現者に成長されたその表れですね。

そして、ピョン・ヒソク(변희석)音楽監督をはじめとするコンサートを作りあげるスタッフのみなさんの愛情も非常に大きく感じました。グァンホさんが伝えたい“想い”をこうも的確に理解し形にできるものか、途中Defying Gravity的な(笑)せり上がり演出もありましたが、ものすごく大がかりな仕掛けというものはありませんでした。でも、自転車で会場を回ったり、そして何よりもこの充実の楽曲構成ですよ!!
ファンのツボを押しまくりで、癒されまくりです!大規模なのにアットホーム!!
コンサートを作りあげるひとりひとりの愛情も観客の心を温めてくれたポイントですよね。もちろん会場に足を運んだファンのひとりひとりの愛情も溢れていました♪
あ~、楽しかった。



★ロンドンからのうれしいおしらせ★
ホン・グァンホさんが第15回WhatsOnStage Awardsミュージカル最優秀助演男優賞を受賞!
『ミスサイゴン』カンパニーは全部で9部門の受賞とその人気の強さ、クオリティの高さを見せつける形となりました。
(最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀リバイバルミュージカル賞、ほか演出、振付、セットデザインでも最優秀賞を、そして納得のベストウェストエンドショーまで!)

【おまけ】
最終日には会場に来ていたミュージカル俳優のハン・チサンさんとグァンホさんの熱い抱擁もスクリーンに映し出されていました。これからミュージカル界をぐいぐい引っ張っていくであろう世代の力強いエールの交換を見ることができ、さらにテンションUPでした!

【公演情報】
ホン・グァンホコンサート『HONGCERT~Letter from London~』
2015年2月6日(金)~8日(日)@
ソウルオリンピック公園内オリンピックホール



おけぴ取材班: chiaki(文)監修:おけぴ管理人

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