【開幕速報舞台写真追加】Dステ17th『夕陽伝』稽古場レポート

「未来」というものをかつてほど思い描くことのできなくなってしまったこの国で、今一度「未来」というものを見据える勇気と覚悟を描きたいと思います。(脚本家・末満健一さん)


【速報!舞台写真第一弾を追加掲載いたしました】

舞台写真と感想で綴る、開幕レポートも近日公開!お楽しみに♪→公開しました!開幕レポはこちらから!

舞台写真第一弾として、お稽古からの進化&深化をお楽しみいただけるお写真3枚をご紹介!
稽古場レポートとあわせてお楽しみください。




混沌とした時代の波に飲み込まれそうになりながらも、懸命に自らの信じた道を生きる若者たちのエネルギー溢れる『夕陽伝』、感激観劇いたしましょう!!


【稽古場レポート】



大和朝廷の時代を舞台に、運命にあらがい、人生を切り開く青年を軸に、親子、兄弟、仲間、そして男と女…さまざまな人間ドラマを繰り広げながら、それぞれが過酷な時代を生き抜く青春群像劇Dステ17th『夕陽伝』

と、これだけ聞くと、「ちょっと重め?」「眉間にしわを寄せながら見るのかな?」とも思われるかもしれませんが…。
そこは、心配ご無用!

前出の通り、脚本は末満健一さん(書下ろし!!)、演出は岡村俊一さん、そしてなんといってもDステですからね。
神話のエッセンスを取り入れた物語に笑いやアクションもふんだんに織り込んだエンターテイメント作品なのです!



海里役:瀬戸康史さん

第一王位継承者、大和の王子・海里を演じる瀬戸康史さん。
どこか冷めた目で世の中を見つめる海里は天真爛漫に生きていて、周囲からは無能な王子と揶揄される始末。完全無欠のヒーローではなく、“ダメな王子”のレッテルを甘んじて受け止めてしまう海里が、迷い、悩み、傷つきながら成長していく物語なのです。


序盤の自由奔放な振る舞いの中にもチラッとキラッ!王の資質を予感させるキラメキを見せる瀬戸さんの海里。思いを内に秘めるタイプの海里が真ん中に立つとき…。その“傍観者からセンターへ”の存在感の爆発に魅了されました。



都月役:宮﨑秋人さん

海里の弟、都月には宮﨑秋人さん。兄に劣等感を抱き、自らも想いを寄せる幼なじみの陽向が選んだのは兄上だ!と海里に迫る都月。(ちなみに兄の海里は都月の気持ちを知り、自分の気持ちを内に秘める。互いを思いやる二人…)


都月が元来持つ優しさを漂わせながら、海里へ、陽向への強すぎる想いが、激しさとなって表れる。宮﨑さんのお芝居の振れ幅にもご注目くださいね。


続いては、紅一点、ヒロインのご紹介です!


陽向役:小芝風花さん

幼なじみの海里を慕う陽向には小芝風花さんが挑みます!
この陽向、二人の魅力的な男性の間で揺れ動くヒロインかなという想像を大きく超えてくる役どころなのです。
可愛らしいだけでは不十分、凛とした強さやミステリアスな魅力も必要な陽向を、初舞台にして堂々と演じます。さらに名は体を表すかのごとく、陽向のもつあたたかさや明るさも魅力です♪


ほかにもキャラの濃~い登場人物、それぞれがドラマを背負っています!


真多羅(まだら)役:鈴木裕樹さん

悪名高き熊曾の真多羅に扮するのは鈴木裕樹さん。恐ろしいまでの怪演とその裏にある真多羅の苦悩、奥行きある役作りです。
残虐非道かと思ったら、突然笑いに走ったり、そうかと思うと人間味いっぱいだったり…登場するとカッと温度が上がるような、空気を一変させる鈴木さんのお芝居です。



毘流古(ひるこ)役:池岡亮介さん

真多羅の護衛の毘流古も、なんとも形容しがたいキャラクターです。壮絶なドラマを背負った毘流古の歪みを変幻自在に魅せる池岡亮介さんなのです。殺陣では二刀流も披露と、見どころいっぱいですが、ドーンとお腹辺りに響いてくる、魂こもった声も印象的でした。



出雲役:荒井敦史さん

海里の親友でもあり、舎人でもある出雲には荒井敦史さん。
自由を求め、すぐに宮中を抜け出す海里を諫めつつ、常にその傍らにいて海里を守る出雲。いざとなればその命も差し出す覚悟が伝わる男気溢れる荒井さんの出雲の殺陣も乞うご期待!



富士丸役:前山剛久さん、陸奥役:高橋龍輝さん(手前)

こちらは農民の兄弟、富士丸と陸奥です。
前山剛久さんと高橋龍輝さん演じる兄弟の底抜けの明るさ、生きる強さ、そして義理堅さ!それは宮中の人々とは全く違うエネルギーを作品にもたらします。
貧困の中で生き抜くことに必死な二人から告げられた民の真実の声、そして仲良く屈託のない兄弟の姿は海里にどう映ったのでしょう。カギになる、もう一組の兄弟です。


このようにそれぞれの立場で親子、兄弟の愛や業のドラマが幾重にも折り重なる物語なのです!そして、ここからは二人の父をご紹介。


猿美弥役:遠藤雄弥さん

陽向の父であり、摂政として、王に代わり政治を取り仕切る猿美弥には遠藤雄弥さん。次期王座争いのフィクサーとしての冷静、冷淡な一面と、娘を思う父の気持ち。複雑で切ない猿美弥をブレずに強く演じる大人のお芝居です。



凪大王(なぎのおおきみ)役:山本亨さん

最愛の妻を亡くし心を病み、御所に籠りっきりとなった凪大王には山本亨さん。王権存亡の危機をも招く、現大王の背負った業とは…。大王の闇の深さを体現するベテランのスケールの大きさを見せつけられます。


さらには、Dステ×劇団Patch競演!ふたつの<ユウヒデン>Dステ『夕陽伝』と関西版D-BOYSの「劇団Patch」がお届けする『幽悲伝』の両バージョン連鎖上演ということでも注目のこの作品。

両公演に出演するのが、「劇団Patch」の中山義紘さんと三好大貴さん、殺陣にアクションに暴れまわります!!


写真左より)中山義紘さん、三好大貴さん


コミカルパートも!


無茶ぶりパートも…?!?!本番も楽しみ♪


さあ、ここからは殺陣をチラ見せ!ライブで展開されるアクションシーンはさらに迫力満点ですよ。


写真左より)石井靖見さん、瀬戸さん、塚田知紀さん








互いを思いやる二人の王子が、生きるため、愛する人のため、対峙し…。
彼らに、そして彼らの国に、どんな明日が、どんな未来が訪れるのか、ぜひ劇場で見届けましょう!!



【公演情報】
Dステ17th『夕陽伝』
2015年10月22日(木)~11月1日(日)@サンシャイン劇場
2015年11月21日(土)、22日(日)@森ノ宮ピロティホール

<スタッフ>
脚本:末満健一
演出:岡村俊一

<キャスト>
瀬戸康史/宮﨑秋人/小芝風花/鈴木裕樹/荒井敦史/池岡亮介
前山剛久/高橋龍輝/中山義紘/三好大貴/遠藤雄弥/山本亨
アクションクルー:塚田知紀/石井靖見

<ものがたり>
大和朝廷の時代。政治を取り仕切る豪族の長・凪大王(なぎのおおきみ/山本亨)は妻を亡くしてから心を病み、摂政・猿美弥(えみや/遠藤雄弥)まかせになっていた。大王の子供として生まれた兄弟、海里(かいり/瀬戸康史)と都月(つづき/宮﨑秋人)、猿美弥の娘で幼馴染の陽向(ひなた/小芝風花)。天真爛漫、自由のない宮中生活を嫌い、外の世界を見て回りたいと願う海里。対して、都月は生真面目で書物や草花を愛する温厚な性格ながら、兄に嫉妬にも似た劣等感を抱いていた。正反対の2人と活発な陽向は、喧嘩しながらも仲良く暮らす平和な日々。互いを思いやる友情はいつしか淡い恋心となり、それぞれの想いは交錯していく。

Dステ17th『夕陽伝』公演HPはこちらから
劇団Patch『幽悲伝』公演HPはこちらから


舞台写真提供:ワタナベエンターテインメント
おけぴ取材班:chiaki(文・撮影) 監修:おけぴ管理人

こちらもどうぞ

おすすめ PICK UP

ミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』初日前会見レポート

「M's MUSICAL MUSEUM Vol.6」藤岡正明さんインタビュー

こまつ座『夢の泪』秋山菜津子さんインタビュー

新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』ニキヤ役:廣川みくりさん、ガムザッティ役:直塚美穂さん対談

【井上ひさし生誕90年 第1弾】こまつ座 第149回公演『夢の泪』観劇レポート~2024年に響く!~

【公演NEWS】『デカローグ 1~4』開幕!各話の舞台写真&ノゾエ征爾・高橋惠子、千葉哲也・小島聖、前田亜季・益岡徹、近藤芳正・夏子からのコメントが届きました。

“明太コーチ”が“メンタルコーチ”に!?『新生!熱血ブラバン少女。』囲み取材&公開ゲネプロレポート

JBB 中川晃教さんインタビュー~『JBB Concert Tour 2024』、ライブCD、JBB 1st デジタルSGを語る~

新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』速水渉悟さんインタビュー

【おけぴ観劇会】『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』おけぴ観劇会開催決定!

【おけぴ観劇会】ミュージカル『ナビレラ』おけぴ観劇会6/1(土)昼シアタークリエにて開催決定

【おけぴ観劇会】ミュージカル「この世界の片隅に」おけぴ観劇会 5/19(日)昼開催決定@日生劇場

おけぴスタッフTwitter

おけぴネット チケット掲示板

おけぴネット 託しますサービス

ページトップへ