蘭寿とむ デビュー・アルバム『L'Ange(ランジュ)』発売記念ミ二ライブレポ&インタビュー

News!【ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」おけぴ観劇会が決定しました!】詳細はレポ末尾を御覧ください♪



デビューアルバム『L'Ange』で多彩な歌声を聴かせてくれる【蘭寿とむさん】


10月21日にリリースされたファースト・アルバム『L'Ange(ランジュ)』を引っ提げて、地元・兵庫県西宮市に凱旋した、元宝塚歌劇団花組トップスターの蘭寿とむさん。

阪急西宮ガーデンズで行われたCD発売記念ミニライブ写真レポを、ライブ後に行われた取材会の模様&インタビューとあわせてお届けいたします!



【キラキラ輝く笑顔と、あたたかい歌声でファンを魅了】


野外ステージに集まった約600人の歓声に、この笑顔♪


天気予報に傘マークのついたこの日。
しかし! 蘭寿さんがステージに登場したとたん、空にさっと光が♪
(さすが、「こう見えて晴れ女」と自称されるだけあります!)

「西宮に、帰ってきましたー!」

兵庫県西宮市ご出身の蘭寿さん。
この日も「実家に寄ってからきました(笑)」とのことで、リラックスした表情でライブスタートです!


オープニングはカバー曲『POP STAR』から!
明るくてキラキラ輝くような曲調が、蘭寿さんの魅力にぴったり♪


オリジナル曲5曲+カバー曲7曲がおさめられたアルバムの中から、“僕は君だけのヒーロー”と歌うポップチューン『POP STAR』(オリジナル:平井堅)、蘭寿さん自身の作詞によるミディアムバラード『会えない時間』、大切な人への想いをしっとりときかせる『君に贈る歌~SONG FOR YOU』(オリジナル:シェネル)の3曲を歌い上げたところで、空からぽつりぽつりと水滴が…。

「降ってきちゃいましたねー。やむように(空に)言っておいたんですけどね」

アンコールの声に、「みなさん風邪ひいちゃうから(笑)。また必ずどこかで聴いていただける機会を作ります」と関西での再会を約束してミニライブは終了。

続いての取材会&インタビューではアルバム『L'Ange(ランジュ)』への想い、また今後の出演予定作品についてたっぷりと語ってくださいました♪





──地元でのライブ、いかがでしたか?

蘭寿)
「久しぶりの西宮、ただいまー! という感じです。朝の4時から並んでくださったという方もいて…“よくぞ関西に帰ってきてくれた!”というウェルカムな雰囲気を感じました。(会場の)西宮ガーデンズにも宝塚在団中によく来ていたので、懐かしくて。ふだんよく来ていた場所で歌うのは不思議な感覚でしたね。みなさんの顔を実際に見ながら歌えるのが嬉しかったです」


朝の4時から並んだというファンの方に驚く蘭寿さん。
「4時から!? ご近所の方ですか? 
ああ、◯◯(地名)、知ってます。地元ですからね~。
小学生のときに◯◯の歯医者さんに通ってました(笑)」
ご当地ネタに盛り上がる会場!


──自身で作詞した2曲について

蘭寿)
「『会えない時間』は、作曲の菊池一仁さんに“ラブソングを作りたいとだけ伝えて、自分でストーリーを設定して歌詞を書きました。曲と歌詞をあわせたときにすごくぴったりきたので感動しました!
最初に、会えない時間というキーワードが浮かんで、このカップルはどうなっていくのかな…と想像をめぐらせて、最後はハッピーエンドにしたかったので、曲の2番ではふたりの想いが重なって、一緒に歩いて行く、夢が見えてくる、という…相手の具体的なモデル? いません。妄想の世界です。ご期待に添えず申し訳ありません(笑)」


自身が作詞した『会えない時間』をしっとりときかせます…


──もうひとつの歌詞自作曲『Blooming』は元気な応援ソングですね

蘭寿)
「曲を聴いた瞬間に“私に作詞させてください!”とお願いしました。詞はいつも地元の海を眺めながら書くんです。海岸のカフェとかで。これを書いた日はとってもいいお天気で、日差しがきらきらしていて。そこで“光”というキーワードがぱっと思いついて、そこから言葉がパーっと一気に出てきました。“ブレーキなんていらない、前を向いてがんばろう”という曲です。あきらめたらそこで終わり、ですから。不器用でもいいから前に進んでいこうという気持ちを込めました」


──蘭寿さんにはあまり不器用というイメージはありませんが…

蘭寿)
「いえ、自分としては決して器用な方ではないと思っています。何回も重ねていかないとできないタイプ。“なんでもすぐできそう”と言われることも多いですが、そんなことはなくて、“やらないとできないタイプ”ですね。」


──宝塚在団中にもコンサートを経験されていますが、今回のようなダンスも芝居もない、マイク1本だけのステージは初めてでは?

蘭寿)
「先日の東京でのライブのときも、その難しさをひしひしと感じました。歌だけ、というのは本当に初めてで…。間奏のときにちょっと踊ったほうがいいのかな? なんて考えたりして。(東京のライブでは)衣装が長いドレスだったのでけっきょく踊れませんでしたが(笑)。
でもダンスもセリフもないからこそ、自分の“声”“表現”にじっくりと向き合うことができます。演奏してくださるバンドメンバーの呼吸を感じたり、アイコンタクトをとったりして歌うのも楽しい。歌っているうしろからすごいパワーを送ってくださるんです。そのやりとりを楽しみながらできましたね」


──銀橋で歌うのとはちがう?

蘭寿)
「全然ちがいます! 舞台だと役になりきって歌うし、照明が明るくてまわりもよく見えないんです。でも今日は野外ステージだったこともあってお客さまの表情が鮮明に見えて嬉しかったですね。涙を流しながら聴いてくださっている方もいて。(ライブは)みなさんの心が動いているのがよくわかるので嬉しいですね」


「ねえ、なんでそこにいるの?」
客席に誰かを見つけた蘭寿さん。
なんと花組時代の下級生たちが応援に駆けつけていました!
「サプライズ過ぎてびっくりしました(笑)。
仲良しの子たちなので私を驚かせたかったんでしょうね…優しいですよね」(by蘭寿さん)


──アルバムレコーディング中の発見など

蘭寿)
「透明感のある曲を歌っているときに、自分でもあまり聴いたことのないような声が出ているなと思いました。これまで見つかっていなかった部分が出せるようになっているのかも…」

──男役時代とはちがう、ポップで明るいイメージが出ている気がします

蘭寿)
「個人的にもポップな曲が好きですし、声が明るめと言われることも多いのでそこが活かせているのかな、と」

──アルバムを聴いて、“元・男役”と気がつかない人もいるのでは?

蘭寿)
「えー、そうですか? でも、たしかに退団後の初舞台(『ifi(イフアイ)』)のときから、(女性役が)わりと違和感なくストーンとおちてきたんです。“自然にできた”と自分では思っていて(笑)。稽古場に入って最初の1日目くらいですかね、違和感があったのは。鏡を見て、自分がうしろからこう(抱きしめる仕草)するのではなく、男性がうしろにいるのか、と(笑)。海外のダンサーや、“蘭寿とむ”を知らないメンバーとの舞台だったこともあって、ひとりの女性として作品に参加できたのが良かったのかもしれません」


──今後の方向性について

蘭寿)
「欲張りなので、まだまだ自分に制限をかけずに色々なことにチャレンジしていきたいですね。まずやってみて、そこからどう動くか。挑戦は続く…という感じです。来年は活動20周年なので、ライブも含めて、なにかできたらいいなと。夢は膨らみますね(笑)」







ここからは…ステージ衣装や来年の舞台のことなど、さらに詳しく(ファン心全開で♪)お聞きした<おけぴ独占インタビュー!>




ファッションチェックから、蘭寿さんに出会えるスポット(!)まで、
蘭寿さんの秘密に迫ります…!


──あらためまして…地元・西宮でのライブ、雨にも負けず盛り上がりました!

蘭寿)
「ほんとうに“おかえりなさいーっ!”という気持ちがいっぱい伝わって…温かかったですねー。関西の方はやっぱり西にも来てほしいと思うんだなって。今日も地元の方はもちろん、遠方の方もたくさんいらしてくださって」

──蘭寿さんがあまりにも自然に女性に戻られたので、宝塚時代からのファンの方もギャップを感じずに応援していける、という声がありますね。

蘭寿)
「みなさんわりと自然に受け止めてくださって(笑)。『ifi』のときは“どうかなー”と思っていたんですが、“ついていきます!”とおっしゃってくださる方が多くて…本当にありがたいなと。嬉しいですね」

──『ifi』やその後の舞台でも「蘭寿さん、あっというまに綺麗な女性になられて…」と思いましたが、今日のライブを拝見して、さらにやわらかな女性らしさを感じました。このアルバム・ビジュアルもまさに天使のようです! 

蘭寿)
「(撮影の)レスリー・キーさんが“Beautiful!”“Amazing!”とか言ってうまく乗せてくれました(笑)。レスリーは撮るのがすごく早いんです。それでどんどん気持ちが乗っていくんですよね。私の表情だけでなく、スタジオに風をバーっと吹かせて衣装に動きをつけたりして、写真全体の動き、流れを作ってくれるんです。芸術的で、勢いのある写真になりました。楽曲と一緒にジャケットのビジュアルも楽しんでもらえると思います」


男役時代の写真集『FANTASY』の撮影も手がけたレスリー・キーさんとの相性は抜群!
DVD付き限定版と通常版、2種類のビジュアルが楽しめます♪

──この白いドレスもとっても素敵です。東京のライブでは2日間、ちがうドレスで登場されたとか。衣装はご自分で選ばれるんですか?

蘭寿)
「スタイリストさんと相談しながら、たくさん試着させていただいて、自分の身体のラインにあっていて、イメージする色のものを選びました。
今日は野外だったので、ドレスではなかったですけど。ちょっとオフな感じで。」

──今日のファッションポイントは?

蘭寿)
「元気でハッピーなイメージ。西宮に戻ってこられてハッピー! な感じです(笑)」


真っ赤なニットが“ハッピー!”を感じさせます♪
ボトムは黒い革のガウチョパンツ、足元は黒のショートブーツでした!


──宝塚時代によく「大恋愛もの」をやりたいとおっしゃっていました。今回作詞された曲も「恋愛もの」ですね。“ぜんぶ妄想”とのことでしたが…

蘭寿)
「海を見ながら妄想しました(笑)! とくに何か(本や映画など)を参考にしたり、イメージしたりとかはなくて、ぜんぶ頭のなかで考えます。おおまかなストーリーを決めて、ぼーっと海を眺めていると歌詞が浮かんでくるんです」

──妄想する蘭寿さんに、西宮の海で遭遇できるかもしれないわけですね!

蘭寿)
「お会いできるかもしれません。そっと見守っていてください(笑)」

──このアルバムを聴きながらお出かけしてほしい地元スポットはありますか?  

蘭寿)
「私、ドライブが大好きなので、宝塚時代もいろいろ出かけてたんですよ。そうですねー、神戸だとハーバーランドのモザイクとかいいですよね。海が近くて、楽しいお店もいっぱいありますし、観覧車もあるし、メリケンパークのオリエンタルホテルもおもしろい形をしているし…あ、あとライトアップもありますよね。ロマンチックでいいんじゃないですか? こういうところにドライブしつつ、車の中で聴いてもらえたら嬉しいですね」



──運転中に特にオススメの曲は?

蘭寿)
「『Blooming』がいいと思います! 元気な応援ソングですから」

──蘭寿さんに応援されつつ運転。アクセル踏みすぎ注意ですね!

蘭寿)
「そうそう(笑)。“ブレーキなんていらない♪”っていう歌詞がありますからね。“いや、ブレーキは必要だよ!”みたいな(笑)」

──ご自身が運転されるときのお気に入りソングなどはありますか? さすがにご自分の曲を聴いたりはないかと思いますが…

蘭寿)
「最近は自分の曲、聴いてますよ! ノリノリで運転しています(笑)」

──え!? ご自分のアルバムを聴かれるんですか? もしかして聴きながら一緒に歌ったりしちゃう…?

蘭寿)
「はい、歌います(笑)」

──そうですか…意外なおこたえでした。オンとオフをきっちりわけて、休みの日には自分の出演している映像などをぜったいに見ないという方もいらっしゃいますよね。

蘭寿)
「いやあ、普通に見ますね。昨日も自分の出たドラマ(「アンダーウェア」)をテレビで見ました(笑)。ちょっと恥ずかしかったですけど、放送を見た知り合いからの連絡に返信するほうが忙しかったかな」

──ドラマに続き、来年は楽しみな舞台もふたつ発表されています。まずは虫の世界(地球ゴージャス『The Love Bugs』)からですね。

蘭寿)
「虫の世界(笑)。ね、おもしろいですよね。岸谷さんの頭のなかってどうなっているんだろう? まだ私もなにもわからない状態。虫への準備? それもまだ、です(笑)。でもぜったいにおもしろいことになるのでお楽しみに!」

──そして5・6月にはミュージカル『天使にラブソングを~シスター・アクト~』に“歌うシスター”デロリス役で主演されます! 今回、歌手・蘭寿とむとしてデビューされたわけですが、シスターアクトはまさに歌の力、音楽の力が人を動かしていく作品ですよね。デロリスがそもそも歌手、という設定ですし。

蘭寿)
「デロリスが歌うのはゴスペルですから、今回のアルバムの楽曲とはまたちがうパワーを求められますよね。シスターのみんなを盛り上げて、ひっぱっていく役ですし、とにかくパワーが必要。パンチのある歌声になるように、いま声量、圧、というんですかね、それを上げていけるようにトレーニングを積んでいます。ボイストレーニングは退団後ずっと続けていて、男役のときとは音域がまったく違うので、いままで出したことのないようなファルセットとか、使っていなかった声を開発中です。自分でも少しずつ声が変わってきたような気がしているので、さらに成長していけるようにメニューを組んでトレーニングをしています。
それから、歌唱をしっかりさせるのはもちろんなのですが、それに加えてデロリスとしてのキュートさ、性格をきちんとみせられるように作っていけたらいいなと思っています。デロリスってほんとうに魅力的な役で、なんて言えばいいのかな…社会的にはちょっと問題あり、な役なのに(笑)、すごく愛されるキャラクターじゃないですか。そのあたりのキュートさを出していけたらと思いますね」

──映画版のウーピー・ゴールドバーグ、日本版初演に出演されていて今回もダブルキャストの森公美子さん、そして宝塚の先輩でもある瀬奈じゅんさん…それぞれに魅力的なデロリスでした。蘭寿さんのデロリスもほんとうに楽しみです。

蘭寿)
「ありがとうございます。愛されるデロリスになれるように、歌手としてもステップを一段あがったなと言ってもらえるように、しっかりと作っていきたいと思います!」



キュートでパワフルなデロリス、期待しています!


最後にあらためてアルバム『L'Ange(ランジュ)』について蘭寿さんからコメントを頂きました♪

「ハッピーになったり、癒やされたり、切なくなったり…と、バラエティにとんだ曲が入っています。このアルバムを聴いてリフレッシュしたり、パワーを感じて元気になったりしていただきたいです。ぜひ手にとってもらえれば嬉しいです」

蘭寿とむデビュー・アルバム『L'Ange(ランジュ)』はビクターエンタテインメントより発売中。

舞台生活20周年の節目を迎える来年2016年も、女優として歌手としてさまざまな顔をみせてくれそうな蘭寿とむさん。
おけぴネット感激観劇レポも、また蘭寿さんに出会える日をワクワクしながらお待ちしております!

【蘭寿とむさん これからの出演予定】
・2016年1・2月 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14「The Love Bugs
・2016年5・6月 ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~
・ドラマ「アンダーウェア」 11/13(金)21時~ 4週連続フジテレビ系にて放送中

蘭寿とむオフィシャルファンクラブ
蘭寿とむ公式ブログ
ビクターエンタテインメント 蘭寿とむアーティストページ

News!【ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」おけぴ観劇会が決定しました!】
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「シスター・アクト」おけぴ観劇会決定!
蘭寿デロリス&禅カーティスコンビ! 乞うご期待♪

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」おけぴ観劇会が、2016年6月5日(日)12時の回に決定しました。

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歌って踊るシスターたちとが巻き起こす、最高にハッピーなミュージカル! 
ぜひ皆さまご一緒にフィーバーいたしましょう♪




お楽しみに♪



おけぴ取材班:mamiko(撮影・文),yone  監修:おけぴ管理人

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