「午前十時の映画祭7」開幕記念イベント 『マイ・フェア・レディ』特別試写会、トークショーレポ

 4月2日開幕の「午前十時の映画祭7」、タイトル通り回を重ねて7回目の開催も魅力的なラインナップです!


写真左より)真飛聖さん、寺脇康文さん、霧矢大夢さん


 この日は映画祭の開催を記念して『マイ・フェア・レディ』特別試写会と7月に東京芸術劇場プレイハウスにて上演されるミュージカル『マイ・フェア・レディ』キャストによるトークショーが行われました。映画のこと、舞台のことなど多岐にわたるお話が飛び出したイベントの模様をレポートいたします。



 舞台衣裳を身にまとったイライザ役ダブルキャストのお二人が揃う、ヒギンズ教授は両手に花のひととき。ダブルイライザが用意された椅子に腰かける際に、ドレスの裾のあしらいが大変そうにしている様子を見て、寺脇さんがすかさず…「僕が教え込んでありますから大丈夫です。“Sit down, please!”」と早くもヒギンズに!

こうして始まったトークショー、まずは「午前十時の映画祭」について。


寺脇さん)
 素敵な映画祭ですよね。人生をともに歩んできた夫婦が二人で朝の陽射し浴びながら出かけて…映画を見て、お食事をして帰る。そんな大人になりたいなと思っております。僕もだいぶ大人になりましたが(笑)。


霧矢さん)
 これまで宝塚の現役時代などは、なかなか映画館に足を運ぶ機会がなく、DVDでということが多かったのですが、こうして大きなスクリーンで見るときっと格別ですよね。


真飛さん)
 私もそう思います!今日もみなさんと一緒にこのまま見て帰りたいくらい!
 この帽子は迷惑でしょうけど…ちゃんと取りますから(笑)。


霧矢さん)
 実は、この帽子を脱ぐと面白い感じなんですよ。


寺脇さん)
 そうそう、赤ちゃんみたいでね!


 ぽんぽんとリズミカルに会話が展開する3人に場内も沸きます!この雰囲気を生み出したのは、前回、2013年の公演があったからこそ!というわけで前回公演を振り返って。


寺脇さん)
 まぁ、みんなセリフの量が多くてね。


霧矢さん)
 とくにヒギンズ教授はすごいんですよ。



真飛さん)
 なにせ言語学者ですからね!


寺脇さん)
 そうなんですよ、設定のハードルが高い!言葉を間違えられない、噛めない!
 (イライザはダブルキャストなので)お二人のほうが大変でしたよね。どうしても稽古時間が半分になってしまうので。だから、僕にできることは…何回でもやるから、俺!ってことで。


霧矢さん)
 本当に何回もお付き合いいただいてありがとうございました。そして、私たち二人をお食事に連れて行ってくださって、その後、昭和(風)のカラオケスナックに行きましたね。寺脇さんが歌っているときに、私たちがマラカスもって、合いの手入れてね(笑)。


イライザのお二人)
 その節は、ありがとうございました(笑)。

前回公演での思い出…

寺脇さん)
 (霧矢さん)は数々の名言を残してくれました(笑)。


霧矢さん)
 迷うほうの迷言ですよ。


寺脇さん)
 一つ披露すると、前回の製作発表の時、小声で「女性のポーズわからん」っておっしゃっていました(笑)。


霧矢さん)
 ちょっとしたひとり言を寺脇さんはすかさず拾ってくださるんです(笑)。確かに言いましたね。そして、私より1年前に退団して女優になった真飛さんに聞いたんです。女性の先輩ですからね(笑)。



真飛さん)
 一応、女子の先輩として、女子とはこういうものよというところを…。


寺脇さん)
 そう言う真飛さんもね…腰に手を当てればいいのよ!って。
 それだけかいっ(笑)!


真飛さん)
 安易ですみません!あまりバリエーションがなくて(笑)。


 2013年から3年、すっかり女優さんな霧矢さん、真飛さんのイライザにさらなる期待が高まりますね!ちなみに2013年の製作発表では…たしかに腰に…!(おけぴ製作発表レポ
 続いては映画のお話、気になる上演作品について。

寺脇さん)
 今年の『午前十時の映画祭7』で上演される作品の中に、僕の一番好きな作品が入っているんです。それは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。もともと時間旅行ものが好きで、現在・過去・未来を行き来して、さまざまな伏線もあってハラハラ・ドキドキ・キュンキュンして、エンターテイメントの真髄がそこにある!その三部作を一週間ずつの上演期間で連続上演、大きなスクリーンできれいな映像で見られるんです!


霧矢さん)
 私は『アマデウス』です。宮殿の華やかな場面と、どろどろした人間模様の対比が好きでハマった思い出があります。


真飛さん)
 私はこれを機会に映画館に足を運んで、大きなスクリーンで映画を見る楽しみに目覚めたいと思います。映画館でみなさんにお会いすることもあるかも!


では、最後に寺脇さんより


寺脇さん)
 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は脚本・演出のG2さんが前回の公演からさらに脚本をブラッシュアップしてくださっています。さらに進化した舞台をお見せできると思いますし、ダブルキャストのお二人が全然違う魅力をもっているので、同じセリフ同じ動きなのにまったく違うイライザです。ぜひ、両バージョン見にいらしてください。

 そして、名作をきれいな映像で、大きなスクリーンで見られる素晴らしい映画祭です。上演される名作の数々、昔見て感動した方も、まだ見たことのない若い方も年齢関係なく映画の素晴らしさをお楽しみいただけると思いますので、ぜひ、映画館にお運びください。僕も見に来たいなと思います。




トークショーの後はオードリー・ヘップバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ』の試写会が行われました。



映画も舞台も合わせてお楽しみいただけば、楽しさも2倍、3倍に膨らみそうですね。
4月2日よりTOHOシネマズ日本橋他全国55劇場で開催の『午前十時の映画祭』の上演作品、スケジュールはこちらから、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は7月10日~8月7日まで、東京芸術劇場 プレイハウスにて!

【公演情報】
ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
2016年7月10日(日)~8月7日(日)@東京芸術劇場 プレイハウス

<スタッフ>
脚本/歌詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ
翻訳/訳詞/演出:G2

<出演>
霧矢大夢・真飛聖(Wキャスト)
寺脇康文/田山涼成/松尾貴史
寿ひずる/水田航生/麻生かほ里
高橋惠子
石井雅登/小原和彦/佐々木重直/照井裕隆
土器屋利行/中島康宏/中山昇/東山竜彦/港幸樹/安福毅
彩橋みゆ/石井亜早実/内田このみ/工藤彩/後藤祐香
鈴木結加里/高谷あゆみ/澪乃せいら/森加織/横岡沙季

<あらすじ>
ロンドンの下町。貧しい花売り娘のイライザ(霧矢/真飛)は、言語学者のヒギンズ教授(寺脇)の提案で訛りの矯正と淑女になるための礼儀作法を教わることになる。
厳しいヒギンズ教授のレッスンに耐えたイライザは、見違えるような麗しき貴婦人へ変貌を遂げる。
華々しく社交界のデビューを飾ったイライザだったが、ヒギンズ教授にとって自分は研究対象にしか過ぎないと気づき、彼のもとを去ってしまう…

<2013年公演を観てきた方の感想>
一度は耳にした事のある曲と、悪人の出てこないストーリー、真飛さんのはじけた下町娘っぷりが痛快でした!
ミュージカルが初とは思えない松尾さん、田山さんの存在感や寿さんの包容力に感服しました。

役者の皆様の掛け合いが楽しく、音楽も軽快で楽しかったです。霧矢さんの歌や美しいドレス姿も拝見できて、本当に楽しかったです。

昔、大地真央さん主演で観た時以来、お気に入りのミュージカルです。劇中歌も耳に馴染むものばかり。高校生の娘もいたく気に入っていました。

ドゥーリトルパパの松尾さん 最高です!

女性の衣裳もとても良かったです。ドレスが素晴らしい!

2013年公演のおけぴ稽古場レポ

公演HPはこちらから

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人

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