ミュージカル『ビューティフル』初日直前! 囲み取材レポート

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女性シンガーソングライターの草分け的存在として今も輝くキャロル・キング。その半生を、珠玉のアメリカンポップスとともに描くミュージカル『ビューティフル』を総力特集!

 いよいよ7月26に日本初演の初日を迎えるミュージカル『ビューティフル』!

 開幕へ向け、着々と準備が続く帝国劇場にて、メインキャストのみなさまが囲み取材に応じました。作品への愛、カンパニーへの信頼感が溢れ出るようなコメントの数々をお届けいたします!!

ミュージカル『ビューティフル』作品詳細&おけぴ観劇会のご案内はこちら♪
(8/6(日)17:30 水樹奈々さんキャロル、8/19(土)12:30 平原綾香さんキャロル)




【キャロル・キング役】水樹奈々さん&平原綾香さん(ダブルキャスト)

水樹さん)
 「ついにこの日がやってくる!」緊張と興奮でテンションが上がりまくっています。私にとって、人生初ミュージカル。作品の初日が、私のミュージカル初舞台の日となります。初めてだからこそ出せる思い切りの良さ、勢いを感じていただけるように全力投球で、自分を信じてがんばります。

平原さん)
 これからついに“帝国劇場生活”が始まると思うと、とてもワクワクして興奮しています。初めての帝国劇場出演。この劇場に入るとなにか圧倒されるような、「あ、何かがいるな」という感じがするんです。怖い意味ではなくて良い意味で(笑)。オペラ座のファントムのような、劇場の神様がいるような気がしています。その存在にはまだお会いしていませんが、エネルギーを感じながら、信頼のおける最高の仲間と一緒に良いお芝居と音楽をお届けしたいと思います。


<役柄について>

平原さん)
 キャロル・キングは今も第一線で活躍している、偉大なミュージシャン。尊敬の念を持って役に取り組んでいます。音楽の素晴らしさだけでなく、笑顔、一途さ、人柄も素晴らしい。音楽と人柄、この2つが秀でている人物だと思います。夫になるジェリー・ゴフィンに惚れて、大好きになって、彼に対して一途になる。同時に音楽や、子どもにも一途で、ほんとうに誰に対しても真摯に一途に対する人。それだけに演じるのにパワーが必要になる人物です。もうひとつ素晴らしいなと思うのは、全てにおいて愛があるところ。どんなに傷つけられても、最後まで愛し続ける。そういう人だからこそ「♪You've Got a Friend」のような名曲を生み出すことができたのだと思います。「すべての人に愛を」これが私にとってのキャロル・キングを演じるテーマ。とても素敵な役だと思っています。

水樹さん)
 どんなときでもあきらめない、折れない心を持った人だと思います。ハートが強くないと彼女のように自分を裏切らずに進んでいくことはできない。どんなときでもまっすぐで、誰に対しても思いやりを持って接する、ほんとうに深い愛を持った人だと思います。ぜひこの作品を夢を持った若い世代の方に見ていただきたいなと思っています。夢にむかっていても、なかなかうまく行かなくて、結果が出せない、自分には無理だと諦めたくなることってあると思うんです。でもキャロルはどんなことがあっても自分の信念を貫く。自分自身を裏切らない、その気持ちがあれば、どんな苦難も乗り越えていける。そんな勇気をもらえる作品です。舞台からそんなメッセージを届けることができれば、と思います。
 



【バリー・マン役(作曲家/キャロルのライバルであり良き友人)】中川晃教さん

中川さん)
 この作品にはキャロル・キングが生み出した名曲とともに、僕が演じるバリー・マンと、バリーの未来の妻、ソニンちゃん演じるシンシア・ワイルが作った名曲もたくさん溢れています(※おまけ)。「音楽、音楽、音楽!」それがミュージカルの醍醐味だなと思う一方で、この作品では、その「音楽」を生み出したクリエーターたちの苦悩も描かれる。作中に「ヒットメーカー」という言葉が何度も登場します。60年代の終わりから70年代にかけて、クリエーターたちが拮抗し合いながら時代を作っていった。日本で言えば中島みゆきさん、松任谷由実さん、山下達郎さんといった今も活躍するみなさんが音楽活動を始めた時代でもあります。いまも古びれずに記憶に残る名曲たち。それがどのように生み出されたのか。音楽を聞くみなさんにとって、普段は見ることのない裏側の世界、クリエーターたちの物語をお見せできると思います。


【ジェリー・ゴフィン役(キャロルの夫/作詞家で音楽パートナー)】伊礼彼方さん

伊礼さん)
 ふたりのキャロルと長い時間対峙する役です。ふたりともぜんぜん違うキャロル。彼女たちの興奮、高揚に僕も鼓舞され、全身が激しく脈打っております。これまでの帝国劇場出演作では、だいたい実働時間が20分くらいだったので…(笑)、今回はじめてこの舞台に20分以上、約2時間立たせていただけるので、大いに意気込んでおります!



周りからの「(出演時間を)計ったことがあるの?」とのツッコミに「あります。エリザベートも王家の紋章も、だいたい20分くらい…(笑)(伊礼さん)」


伊礼さん)
 作詞家の役ですが、もともとは劇作家を目指していた人なんだそうです。それがキャロルと出会い、自分の言葉を彼女のメロディにのせて、世界中の人々に届けることになる。ミュージシャンやアーティスト、なにかを創作する人たちが壁にぶち当たって苦悩する姿を、わかりやすく体現する役柄です(笑)。キャロルを苦しめることになるんですが、それも自分で自分を苦しめている結果、キャロルのことも苦しめてしまうというか。翻弄される彼女のことをかわいそうだなと思いながらも、多分、自分自身のことしか見えていない人なのかな、と解釈しています。




【シンシア・ワイル役(作詞家/バリーのパートナー)】ソニンさん

ソニンさん)
 これまでの帝国劇場出演作では、歌い上げるようなミュージカル作品が多かったのですが、この作品にはストレートプレイに近い魅力があります。ブロードウェイのスタッフ、劇場のスタッフが力をあわせて、試行錯誤しながら作り上げた舞台がお客様の目にどう映るのか。帝国劇場での新しいパフォーマンスに、どんな反応が返ってくるかワクワクしています。初日から千秋楽まで、日本のお客様に愛される作品になるように良い意味で進化していくと思います。
 私が演じるシンシア・ワイルはもともと演技やダンスの勉強もしていて、ミュージカル音楽を作るのが夢だったという人物。あの時代に女性が音楽を作るというのはすごく新しい、衝撃的なことだった。キャロルも自分が望もうが望むまいが、新進的な先駆者として捉えられていた。シンシアもすごく進取的、前衛的な考えを持っている女性で、バリーとの共同作業でも彼女がアイデアを思いついてリードしていくんです。今は当たり前でも、当時は珍しい存在だったと思います。作品のキーワードのひとつでもある「女性」という役割を感じさせる役です。それからキャロル&ゴフィン、シンシア&バリのカップル同士で切磋琢磨して高めあっていく姿も描かれます。2つのカップルの対比、ファッションも全然ちがう、そういう意味でも作品のスパイスになるかなと思っています。




【ドニー・カーシュナー役(音楽プロデューサー)】武田真治さん

武田さん)
 帝国劇場は、ミュージカルや演劇を志す者にとっては最終目的地と言っていいぐらいの聖地です。この夏の一ヶ月間、この舞台に立たせていただけることへの喜びと興奮に満ち溢れております!! トニー賞も受賞したこの作品、海外からスタッフもお招きして日々ブラッシュアップしてきました。キャロルとゴフィン、バリーとシンシア、2組のラブ・ストーリーとあわせて、アメリカの音楽史、いえ世界のポップス史を彩った楽曲とともに、この作品を楽しんでいただけると思います。僕が演じるドニーはキャロルを最初に見出したプロデューサー。このなかで唯一クリエーターではない役柄です。



【ジェニー・クライン役(キャロルの母)】剣幸さん

剣さん)
 これまで出演してきたミュージカルは、作品のために書かれた楽曲で構成されていて、場面のつながりまで考えて音楽が作られていた。でもこの作品はキャロル・キングが自分の人生にあわせて作った曲をミュージカルにまとめてみたら、彼女の人生になったという舞台。そこがこれまでのミュージカルとは違うところです。彼女の人生が、ひとつの素晴らしい作品としてまとまっているのがすごいこと。私は彼女と同時代を生きてきた人間ですので、あの時代はこうだったなと懐かしく思い出す場面もあります。この時代をよくご存知で彼女の曲を聞いてきた方は懐かしいと思うでしょうし、若い世代の方にもキャロルがこんな人生を歩んできたことを知ってもらえる。出演者のみなさんすごく素敵に歌っていて、今の若い方たちの歌と、キャロル・キングの音楽をかけ合わせた魅力がある素晴らしいミュージカルです。アンサンブルもほんとうに素晴らしい。どこをとっても楽しんでいただける舞台だと思いますので、たくさんの方に見ていただきたいなと思います。
 私が演じるキャロルの母は、別れた夫について「あんな男」とずっと文句を言っている。キャロルはそれを聞いて育ったので、ああはなりたくないと、反面教師にしているんです。ちゃんらんぽらんな母ですが、娘には自分のようにはなってほしくない、普通に幸せになって欲しいと願っている愛情深い母親像をどこかで感じていただけたらいいなと思います。





水樹さん)
 初めてのミュージカル、しかも主演で、伝統ある帝国劇場の舞台に立たせていただけるなんて、この上ない幸せでいっぱいです! 最初はなにがわからないのかも、わからない状態、右も左もわからない中に飛び込みました。そんな私にカンパニーのみなさんがたくさんの手を差し伸べてくださって、なんとか今日までやってきました。稽古期間を信じて、カンパニー一丸となって最高の舞台をみなさまにお届けします。日本初演作ということで、どんな作品なのかな? と思っている方もいらっしゃると思います。とにかくたくさんの感動がつまっている作品ですので、劇場に来ていただけば、その時間は絶対に最高のものになると信じています! 全力でお迎えします。お待ちしております!!


平原さん)
 このミュージカルは、ほんとうに、ほんとうに…最高です! 私は私の人生を精一杯生きながら、キャロルの人生も生きています。カンパニーのみんなもそれぞれの人生を生きながら役に没頭しています。その姿がほんとうにかっこいい。みんなの人間性、歌声にも惹かれて、最高の気持ちで、帝国劇場での生活が始まります。劇場からの帰り道に“ビューティフル”な気持ちになっていただける素晴らしい作品。帝国劇場のファントム、神様も喜んでくださると思います。劇場でお待ちしております。



【舞台稽古より、一部舞台写真が届きました!!】



水樹奈々さん


平原綾香さん


中川晃教さん


手前から平原綾香さん、伊礼彼方さん


手前から水樹奈々さん、伊礼彼方さん


左から中川晃教さん、ソニンさん


左から平原綾香さん、剣幸さん


右から水樹奈々さん、武田真治さん


【公演情報】
ミュージカル『ビューティフル』
2017年7月26日(水)~8月26日(土)@帝国劇場
<おけぴ観劇会>
8月6日(日)17:30(水樹奈々)
8月19日(土)12:30(平原綾香)
おけぴ観劇会の詳細はこちら

出演:
キャロル・キング(※ダブルキャスト):水樹奈々/平原綾香
バリー・マン(作曲家/キャロルのライバルであり良き友人):中川晃教
ジェリー・ゴフィン(キャロルの夫/作詞家で音楽パートナー):伊礼彼方
シンシア・ワイル(作詞家/バリーのパートナー):ソニン
ドニー・カーシュナー(音楽プロデューサー):武田真治
ジェニー・クライン(キャロルの母):剣幸

伊藤広祥/神田恭兵/長谷川開/東山光明/山田元/山野靖博/清水泰雄(SWING)
エリアンナ/菅谷真理恵/高城奈月子/MARIA-E/ラリソン彩華/綿引さやか/原田真絢(SWING)

<ストーリー>
 ニューヨークに住む16歳のキャロル・キング(水樹奈々/平原綾香)は、教師になるように勧める母親(剣幸)を振り切って、名プロデューサーのドニー・カーシュナー(武田真治)に曲を売り込み、作曲家への一歩を踏み出す。やがて同じ高校に通うジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)と出会い、恋に落ちた二人はパートナーを組み、キャロルが作曲、ジェリーが作詞を担当するようになる。二人は結婚し、キャロルは必死で子育てと仕事に邁進する。
 その頃二人は、ドニーがプロデュースする新進作曲家と作詞家のコンビ、バリー・マン(中川晃教)とシンシア・ワイル(ソニン)と知り合い、良き友人となり、互いにしのぎを削り、ヒットチャートの首位を争うようになる。
 数々のヒットを放ち、全てが順調に進んでいるかのように思われたが、ヒット曲を書き続けなければならないという焦燥感から、ジェリーは精神的に追い詰められるようになり、奇怪な行動や浮気を繰り返すようになる。キャロルはやり直そうと必死になるが、すでに手遅れだった。
28才で二人の子持ちのシングルマザーとなってしまったキャロル。しかし、彼女はくじけることなく人生を切り拓いて行く。ロサンジェルスへ移住した彼女を待ち受けていたのは、まったく新しい門出だった――。
 数々の困難をくぐり抜けた、知られざるキャロル・キングの半生を描く、誰しもが共感する感動の物語。

公演公式サイト


~おまけ~


中川さん「未来の妻になるシンシア・ワイルド…」
シンシア・ワイル役のソニンさん「ワイル“ド”?」
みなさん「ワイル!」「ワイル!」
中川さん「 ソニンちゃんはワイルドということで(笑」
ソニンさん「あぁあぁあぁりがとうございます」(写真)


おけぴ取材班:文(mamiko)、写真(おけぴ管理人)

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