笑って泣ける、ナニワの父娘の物語!
赤井英和さん&三倉茉奈さん共演、大阪・新世界の街に生きる愛すべき人々を描く『
泣いたらアカンで通天閣』が2月1日(木)から10日(土)まで大阪松竹座で上演されます。
原作は坂井希久子さんによる小説。2013年に関西地区限定でドラマ版も放映されたナニワの人情物語が、わかぎゑふさんの脚本・演出により初めて舞台化されました。
新世界のラーメン店「三好屋」を舞台に、ぐうたら店主のゲンコ(赤井英和さん)と、しっかり者の一人娘センコ(三倉茉奈さん)、そして個性豊かなご近所さんたちが繰り広げるすったもんだの大騒動、はたしてその顛末とは…?
ゲンコの亡き妻役に桜花昇ぼるさん、センコの同級生のカメヤ役に辻本祐樹さん。このほか小川菜摘さん、曽我廼家八十吉さん、落語家の笑福亭松喬さん、紅壱子さん、川奈美弥生さん、そして山田スミ子さんとコテコテな出演者が揃った、大阪発のお芝居。緊張感と笑いのバランスが絶妙な稽古場に潜入。他作品の千秋楽を終え、稽古に合流した
【辻本祐樹さん】にコメントをいただきました!
大阪に戻ってきた、センコの同級生・カメヤ役を演じる辻本祐樹さん。
(写真左はカメヤの祖母・正代役の紅壱子さん)
──台本を読んでの感想
辻本:
(赤井英和さん演じる)ゲンコの熱く頑固な関西人の姿に惹かれて一気に読みきりました。時には力まかせに暴力を振るったりしてしまいますが、娘を愛してやまないゲンコが可愛くて(笑)。
赤井英和さん演じるゲンコとカメヤ。娘センコをめぐる誤解から不穏な雰囲気に…!
──わかぎゑふさんの演出について
辻本:
今回、はじめてご一緒させていただくのですが、本当に素敵な方です。見え方など大事なポイントだけアドバイスをくださって、基本はコチラ側(演じる側)にまかせてくださる。
間の作り方や、どうすれば笑いやすい流れになるのかについて、的確にアドバイスくださるので、いろいろ教えていただきながら取り組んでいます。
演出中のわかぎゑふさん(写真右)。
娘センコからの厳しい一言に対するゲンコの反応、意識を向けるポイントについて説明します。
シリアスな場面のはずが、赤井さんのチャーミングな対応で三倉茉奈さんもこの表情♪
──大阪ならではの座組。参加しての感想は?
辻本:
稽古場が普段の5段階くらい明るいことに驚きました! みなさんの関西の血がそうさせるんですかね。何気ない会話も、お稽古中も面白くて、ついつい笑ってしまいます。
今日はじめて2幕の各場面を通しながらやったのですが、とにかく周りの皆さんがすごいので動きやすいです。会話がすごく自然なので、それを受けていくだけでどんどんお芝居が進んでいく感じです。みなさんに助けていただいています。
ゲンコの妹で、神戸に住む葉子を演じるのは小川菜摘さん(写真左)。
不動産屋を営む彼女の存在が、商店街にひと波乱を巻き起こします…。
「三好屋」のラーメンを復活させるため奮闘するカメヤ。
祖母の正代や、両親(笑福亭松喬さん/写真左から2番目、川奈美弥生さん/写真右)の助け(?)も借りて、先代の味の秘密に迫ります!
(写真左はうえだひろしさん)
──関西弁のセリフについて
辻本:
普段、東京では意識的に標準語で話しています。関西弁が出るのは、関西出身の友達といるときくらい。この作品では関西人の役をいただいて、なんだか“母国語”を話してる気分です。
生まれたばかりのセンコを抱くゲンコと、亡き妻・芙由子(桜花昇ぼるさん)。
このふたりの場面はとっても甘く、切ない雰囲気。
しみじみと心に沁みる場面でも大阪弁が優しく響きます。
自分とゲンコをめぐる「ある疑問」に気がついたセンコ。
事情を知る、旅館萩屋のオーナー(曽我廼家八十吉さん)を問い詰める口調も、もちろん大阪弁です。
──「大阪発!」の作品。意気込みを聞かせてください
辻本:
初めての大阪松竹座公演、精一杯勤めさせていただきたいと思います。純粋なカメヤの姿をお届けできるように演じたいです。(三倉)茉奈さんとのかけあいが多いので、そこにもぜひ注目していただきたいです。お客様に楽しんでいただけるように頑張ります。ぜひ劇場にお越しください。お待ちしております。
三倉茉奈さん演じるセンコ自身も「秘密」を抱えて苦悩します…
センコとカメヤの関係性の変化にも注目!
◆ はたして「三好屋」のラーメンは復活するのか? 新世界の小さな商店街の運命は? そしてゲンコが守り抜いた秘密とは…?
辻本祐樹さん(大阪ご出身♪)ほか、ネイティブたちの大阪弁が飛び交う、大阪発のナニワの人情物語。芙由子役の桜花昇ぼるさんが歌うオリジナルソングや、脇を固める関西指数高めな役者陣の活躍も楽しみです。
舞台版『泣いたらアカンで通天閣』、大阪松竹座にてまもなく開幕です!
おけぴ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人