A New Musical 『JAM TOWN』製作発表レポート

ヨコハマ発のオリジナル・ミュージカル!
トライアウト公演、楽曲披露LIVEを経て、いよいよ開幕!!

錦織一清さん(演出)×筧利夫さん(主演) 初タッグ!
いままでにない “A New Musical” 誕生の予感です♪

日本ではまだ珍しい「トライアウト公演」(新作舞台を上演する前に、実際の観客の反応をみて内容を手直しするための試演会のこと。ブロードウェイやウェスト・エンドではおなじみですね♪)、そして楽曲披露の先行LIVEと、充分な準備期間を経て、ついに本公演開幕目前となった『JAM TOWN』。



“アメリカ”の匂いチャイナタウン港町…さまざまなものが交じり合う「ヨコハマ」のバーを舞台に、探偵、父と娘、今を生きる若者…さまざまな人の出会いと別れが描かれる、懐かしくて新しいミュージカル…!

原案・演出は「少年隊」でのデビューから30年超! つかこうへい氏の薫陶を受け演出家としても数々の舞台を手がける錦織一清さん。

主役のバーのマスター役・筧利夫さんをはじめ、マスターを慕う私立探偵役の藤井隆さん、バーを訪れる青年JJ役の水田航生さん、マスターの娘・あゆみ役の松浦雅さん、別れた妻を演じる東風万智子さんら、出演者もバラエティ豊か!



写真左から)東風万智子さん、松浦雅さん、筧利夫さん、藤井隆さん、水田航生さん


タイトルにある“JAM”とは、ジャム・セッション(ミュージシャンが即興でかけあい演奏をすること)の“JAM”のこと。

まさにそのタイトルとおり、さまざまなジャンルから集まったパフォーマーたちが、作品にかける意気込みを語った製作発表の模様をお届けいたします!





錦織さん)
「実はこのミュージカルは足掛け3年ぐらいの構想期間がありまして。これだけ時間をかけて贅沢に作る経験は初めて。先行ライブが終わった瞬間に、ひとつひとつ夢に近づいている手ごたえを感じました。今こういうことを言ってもいいのかわからないのですが…僕の中で“安心感”も既にあります。最後の作り方を間違えなければ(笑)、きっと今までにないような楽しいミュージカルができると信じています」


音楽を手がける西寺郷太さん(ノーナ・リーヴス)とは旧知の仲(おふたりの共通項といえば、やっぱりマイケル・ジャクソン!)。“ポップミュージック職人”として音楽界で活躍する西寺さんを、ミュージカルの世界に誘ったことについて…

錦織さん)
「70年代後半から80年代にかけてのウエストミュージックやソウルミュージック…音楽業界がすごく元気だった時代の曲が好きだったことで意気投合。こういうポップな曲でもミュージカルって作れるのかもしれないと、先日のLIVEであらためて感じました」


“A New Musical”への期待を高める発言!
ジャンルのちがう出演者たちによる“JAM”、化学反応も楽しみ、とのこと♪


♪♪その先行LIVEの模様がこちら!♪♪




錦織さんとの初タッグについて…「感無量でございます!」

筧さん)
「しかるべき言葉が見つからないので“ミュージカル”という言葉を使っているだけでありまして、これはミュージカルではありません! ライブコンサートです! 芝居つきのライブコンサートと思って結構です。劇場に客席はありますが、お客さまはずっとスタンディングで(笑)、われわれ出演者とともに汗を流そうじゃないかと、そういう公演でございます。どうぞみなさま、お酒を飲んで、暴れて、ライブ・コンサートのように楽しんでください」



「はい、筧さん、ありがとうございました♪」
司会の方のにこやかな(?)仕切りに、
「え? もう?」とやや不満気な筧さん。
場内爆笑♪



「ライブ・コンサート…今初めて聞いて驚いています(笑)」(藤井さん)

藤井さん)
「ライブ・コンサート…。筧先輩がそうおっしゃるなら、ついて行くしかないです(笑)! お稽古場でも非常にストイックなので、筧さんが真ん中にいてくだされば、ブレることはないと信じています。ついていきます!」


出演者のほとんどが関西出身という事実に、
「どこがヨコハマなんだ」と突っ込む藤井さん(笑)。
異文化を受け入れる街ということで…
「本番までに、ハマっ子になります!」
 



NHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」の、
ふ久役(杏さん演じる主人公の娘役です♪)で注目された松浦雅さん。
実は芸能生活デビューは舞台作品!
(ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」にも出演されていましたよね♪)

松浦さん)
「久しぶりのミュージカル。映像でチャレンジしてきたことを、舞台で活かせる機会をいただき、ワクワクしています。先日のLIVEでは、あゆみが歌手を目指そうとする“きっかけ”を理解できた気がしました。本番の舞台でもあの感覚を忘れずに楽しめれば」





『道玄坂綺譚』、そして来年『エドウィン・ドルードの謎』と
注目作の続く水田航生さん。

水田)
「豪華なカンパニーのなかに、肩を並べて立てることが楽しみでもあり、緊張もします。(世界的に活躍するストリートダンサー・YOSHIEさんとの共演に)同じステージで踊れてとても光栄。自分のスキル以上のものを出していければ」





初のミュージカル出演となる東風万智子さん。
マスターとの過去も気になる、大人の女性役!
先日のLIVEでは、初めて人前で歌うことに緊張。
本番では役を演じながら歌うことが楽しみだと語ってくれました♪

東風さん)
「初めて挑戦するミュージカルに、今から緊張と不安と…でもワクワクという気持ち。みなさんのお力を借りながら素敵な作品を作れたら」





「マスター役は筧利夫さんみたいな人がいいと言っていたら、
本人に出演してもらえることになって驚きました。
彼の運動神経は超人的」(錦織さん)

「僕は若いころ小劇場の東山紀之と言われていました! 
今回錦織さんとご一緒するのは非常に感慨深いものがありますね」(筧さん)

出会いは“18年前、とある居酒屋”というおふたり。
言葉の端々に信頼感がうかがえます!



錦織さん)
「横浜は、いち早く西洋の文化が入ってきたり、中華街があったりと、インターナショナルな印象がある街。日本のオリジナルミュージカルを、と言っても、まずは部屋の中で靴を履いて、畳の上から飛び出すところから始めなきゃならない(笑)。その点、横浜は洋楽っぽい音楽が似合う街なので(ミュージカル)を作りやすい。せっかくKAATでやるなら、横浜をベースにした物語にしたいと思いました」


筧さん)
「決してみなさまを裏切ることはございません。ぜひ、われわれカンパニーのことを100%信用して、劇場に足をお運びください!」






ひとつの劇場施設の中で「オフ・ブロードウェイとオン・ブロードウェイ、両方の役割を持ちたい」KAAT神奈川芸術劇場が目指した取り組み。

愛情深く、時間をかけて作られた舞台は、われわれ観客側としても作品が成長していく過程を自分の目で見て感じる楽しみがありますよね!

さまざまな人、さまざまな想いが、すれ違い、ひとつになる「ジャム・セッション」…。

ヨコハマ発・オリジナルミュージカル『JAM TOWN』、いよいよ開幕です!
“A New Musical” 誕生の瞬間を、どうぞお見逃しなく!!




A New Musical 「JAM TOWN」
2016年01月13日(水)~2016年01月30日(土)
KAAT神奈川芸術劇場 ホール 
おけぴ劇場マップ

原案・演出:錦織一清

作詞・作曲:西寺郷太  
振付:YOSHIE
作詞:金房実加
原作:齋藤雅文
脚本:斎藤栄作

出演:
筧利夫

松浦雅
水田航生
東風万智子

YOSHIE
Oguri (s**t kingz)/HASSE/エリアンナ/大音智海/小暮キヨタカ/SUZUKiYURi/珠/ダンドイ舞莉花/深瀬友梨/MASAHARU/

藤井隆

<あらすじ>
横浜港につながる運河に係留された船を改築したボート・バー。ぶっきらぼうだがどこか温かみを感じさせるマスターの橘 祐司(筧 利夫)を慕って、今宵もなじみの客が集まっている。マスターの後輩で私立探偵の長谷川(藤井 隆)もそのひとり。ある日の深夜、J.J(水田航生)という青年と一緒に、泥酔してベロベロのあゆみ(松浦 雅)という少女が現れた。マスターが介抱しようとすると、見覚えのある火傷のあとが目に入る。あゆみは離婚して以来何年も会っていなかったマスターの実の娘だったのだが...。

「JAM TOWN」公式サイト

おけぴ取材班・写真:nats(撮影)、moe、mamiko(文) 監修:おけぴ管理人

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