2013/11/22　宝塚歌劇月組MUSICAL『THE MERRY WIDOW ～オペレッタ「メリー・ウィドウ」より～』公開舞台稽古レポ

軽妙なオトナの恋の駆け引きと、
心浮き立つ音楽、そして出演者の魅力を引き出すダンスもたっぷり♪

専科へ移り2年目を迎えた男役スター・北翔海莉さんが主演する
宝塚歌劇団月組ミュージカル『THE MERRY WIDOW』舞台写真＆レポをお届けいたします！！


幕開きから、白い軍服に身を包んだ北翔海莉さんの美声、
そして月組男役のみなさんの黒燕尾、ドレス姿の娘役さんたち…と、
宝塚歌劇のそして出演者たちの魅力が全開！

ウィーンの年末の風物詩として、
またミュージカルの元祖としても知られるオペレッタ『メリー・ウィドウ』を、
宝塚歌劇ならではのアレンジでミュージカル化したこの作品。
かつて愛し合った2組の恋人たちと、彼らを取り巻く人々の思惑が、
弾むような音楽とダンスに乗せて描かれ、客席が笑顔と拍手で包まれる
「音楽と笑いと意地っ張りの元サヤ・ラブコメディ」です！

ヨーロッパのとある小国の伯爵・ダニロ（北翔さん）と、
かつての恋人ハンナ（咲妃みゆさん）は、
身分の違いや家庭の事情のために仲を引き裂かれて、
お互いに「相手が自分を捨てた」と誤解し合ったまま今は音信不通の日々…。

ダニロとの別れの後、
父親の借金を返すため老大富豪と結婚したものの、
結婚後たった一週間で夫が死亡。
莫大な遺産を受け継ぎ “陽気な未亡人=メリー・ウィドウ” となったハンナ。


このハンナ役を演じる咲妃みゆさんがとにかく美しく魅力的！
2010年に初舞台を踏んだばかりの若手娘役さんですが、
これまでにも『春の雪』『月雲の皇子』など話題の作品でヒロインを務めた注目株です。
芸達者のスター・北翔海莉さんとふたりでセリフをやりとりするシーンも多く、
大金持ちの未亡人という役柄も相まって、
これまでとはまた違う魅力、芸の幅をみせてくれています。
豪奢な衣裳も素敵♪

そしてもう一組のカップルが、
パリの吟遊詩人・カミーユ（凪七瑠海さん）と、
彼の元を去り別の男の妻となったヴァランシエンヌ（琴音和葉さん）。
ヴァランシエンヌのことを忘れられないカミーユは、
ダニロの入れ知恵もあり、あの手この手で彼女を取り戻そうと奮闘します。
凪七瑠海さんの優しい持ち味が、恋に悩み涙するカミーユにぴったり！
そして、設定だけ聞くと不実なように聞こえるヴァランシエンヌのキャラクターに、
生き生きとした魅力と説得力を与えた琴音和葉さんにも大拍手です！
はたして、この可愛らしい美声カップルの恋の行方は…？

そのヴァランシエンヌにメロメロの夫・ツェータ男爵を演じるのは、
月組男役の中でもその個性が際立つ星条海斗さん。
恵まれた体格を生かしたダイナミックなコメディ演技で、大いにストーリーを盛り上げます！

他国の男との再婚によって、
ハンナの持つ莫大な財産が流出することを恐れるツェータ男爵。
男爵にその危機を阻止することを命じられたダニロ。
そこで彼がとった行動とは…？


その歌唱力はもちろん、
演技力――特に役者としての技量が要求されるコメディ的演技に定評のある北翔海莉さん。
その北翔さんに引っ張られるように、
月組の若手キャストがみせる生き生きとした表情、演技。
それがこの公演の見どころのひとつです。

ハンナとの結婚を狙う他国外交官を演じる、紫門ゆりやさん＆煌月爽矢さんは、
かっこよさとコメディ演技のバランスが絶妙で、2人揃っての見せ場あり！
この2人に迫る人妻たちを演じる夏月都さん＆白雪さち花さん、そして真愛涼歌さんの強烈演技も必見♪
妻たちの不貞に気づかないオトボケ夫たちを演じる輝月ゆうまさん＆輝城みつるさん＆朝霧真さん、
そして北翔さん演じるダニロの部下を演じ、
大抜擢に見事に応えた暁千星さん（メガネ姿が可愛らしい！）などなど、
キャストそれぞれに見せ場があるこの舞台、
ファンの方にはきっとたまらないことと思われます♪

難しい話は一切ぬきで、テンポよく進むストーリー。
歌はもちろん、スター自ら高々と足を上げる大迫力＆大満足のフレンチカンカンなど見どころいっぱい、
歌、ダンス、演技と三拍子揃った北翔海莉さんを中心に魅力的な出演者たちが
心豊かな時間をプレゼントしてくれるミュージカル『THE MERRY WIDOW』。
おけぴスタッフも取材後に思わず「楽しい！！」と叫んでしまいました。

大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて12月1日まで、
その後、東京・日本青年館大ホールにて12月6日から11日まで上演されます。
宝塚歌劇の底力を再確認させてくれる良質舞台。
今回のレポでご紹介しきれなかったその魅力、ぜひ劇場でお確かめくださいませ！！

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おけぴ取材班：mamiko（文/撮影）　　監修：おけぴ管理人

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おけぴ取材班：mamiko（文/撮影）