ミュージカル『シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~』製作発表でも
周りを元気にするエネルギーが溢れ出していた森公美子さん!
この作品の主人公・デロリス役に決まったときのお気持ちや作品の魅力などを伺いました。
──日本初演となるこの作品、森さんは実際にロサンゼルスでご覧になったとのことですが、
それはやはり役作りのためですか。
森さん)全然(笑)!(観客として)楽しんじゃいました!とにかく面白かったーって!
いろんな事件が起こり、だんだんとシスターたちが団結していくんです。
で、あまり詳しくは言えませんが(笑)、最後のほうで“とある方”がシスターたちの
パフォーマンスを観に来るわけですよ。
そこで客席中がわーっと盛り上がって、そこからずっとスタンディング!
劇場がものすごく熱かったですね。
劇場中が一体となって泣いて笑って。本当に素晴らしかったです。──歌うことを通して心を通わせていく過程は心動かされますよね!
森さん)そうそう、そうなんです。
歌の持つ力、というのが本当にわかる作品なんですよ。
シスターたちの聖歌隊が、はじめはもうめちゃくちゃで(笑)!
それがだんだんと音楽に目覚め、成長していく過程がとにかくイイんです。
そうやって全く価値観の違う者どうしがつながる瞬間、
それってものすごいエネルギーですよね。
この作品では、その瞬間を…観られるんですよ! ──今の話を伺っているだけでワクワクが高まってきました。
ミュージカルファンの“観たい”のツボを刺激されまくりです!楽しそう!
森さん)もうね、売店のおじちゃんにも「ENJOY!」と言われて、ただただ楽しみました。
一度観たら「また観たい!」と思う方がたくさん出てくると思いますし、
私自身2回観てもまだまだ足りない、それくらい面白かったんです。
自分が出演するということを抜きにしても、もう一度あの空間にいたい!そう思います。──では、その魅力的な作品にデロリス役で出演されることについてはいかがですか。
森さん)最初、間違いかと思いました(笑)。映画は大好きで何度も観ているんです。
ですので“シスター・アクト”と聞いて、「ああ、あの役だな!」と映画にも出てくる
太ったシスター役だと思い込んでいたんです。
デロリス役に決まったと聞いて、今もまだ信じられなくて。
これドッキリなんじゃないかって(笑)。
デロリス役はミュージカル版ではとってもスレンダーな方がやっていますしね!!
しかも、白い毛皮を着るシーンがあったんです。
私むこうで観たあと、現実に戻った瞬間に「あれ似合うかな…?」って。
シロクマだと思って撃たれないかな?なーんて(笑)はっはっは。
ただね、私が観たミュージカル版や映画のウーピーに似せるというのではなく、
私なりのデロリスをみつけていこうと思っています。──森さんの創り上げるデロリスを楽しみにしています!
そして、この作品が森さんにとって記念すべき帝劇初主演ですね。
森さん)ねぇ。私は30年ほど帝国劇場の舞台に立たせていただいていて、
これは“ご褒美”かなって思っています。──プレッシャーに感じるより、喜びが大きそうですね。
森さん)プレッシャー感じていたら何もできないですから!
プレッシャーを面白く、自分の中に取り込んでいくのがいいかなと思ってるんですよ。
そして共演の素晴らし~い役者さんたち、ツレさん(鳳蘭さん)、
村井國夫さん、ジャン・バルジャンの(吉原)光夫も、(石井)カズもみんな、ね。
本当に心強いです。
あとはもうお客様にその空間で、起きる全てのことを楽しんでいただければ最高です。
とにかくピュアーな気持になれる作品です。見逃すのは惜しいですよー。
*
表情や声、そしてお話でどんどん周りを明るい気持ちにさせる森さんは
デロリスそのもののようでした。
それと同時に、ミュージカルを観劇されたときのことをお話されている時や、
会見でも出た鳳さんの舞台にスケジュールが許す限り通い詰めたという
エピソードからは我々と同じ“ミュージカル大好き”の気質を感じ、
勝手に親近感を感じてしまいました!
合言葉は“エンジョイ!”、さぁ、劇場で思いっきり楽しみましょう♪
『シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~』製作発表の様子はこちらから!
おけぴ取材班:chiaki(文/撮影) 監修:おけぴ管理人