2014/04/06 明治座『きりきり舞い』観劇&バックステージツアーレポ

ま~え、ま~え、かたつむり、きじんきまぐれ、きりきりま~いっ!
まずはこちらのダイジェスト動画をご覧ください!



座長・田中麗奈さんのキュートな小町娘っぷり!
その喜怒哀楽の、仕草、動き!
ほぼ舞台に出ずっぱりな、“舞”の魅力全開なステージです♪


一生懸命に幸せをつかもうとしている舞(田中麗奈さん)のまわりには
『東海道中膝栗毛』でおなじみの父・十返舎一九(加藤雅也さん)をはじめ、
葛飾北斎親子(板尾創路さん、山崎静代さん)、踊りの師匠(篠井英介さん)、
謎の浪人(吉沢悠さん)などなど、とっても愛くるしく個性豊かな人たち!
(冒頭で紹介した映像でも見所シーンが少しづつ紹介されてますので、ぜひご覧ください!)


左から田中麗奈さん、加藤雅也さん、吉沢悠さん

今回の舞台のキーマンともいえるのが吉沢悠さん演じる謎の浪人・今井尚武。
登場からその突き抜けたキャラクターが放つ独特の存在感!
ちなみにこの謎の浪人は、十返舎一九の秘密を知っていて
舞にとっては非常に不審な行動をとっているのですが、
その秘密が明かされる後半の展開もぜひお楽しみに!


左から熊谷真実さん、田中麗奈さん

さらに今井ゆうぞうさんの客席パフォーマンス♪や
十返舎一九の後妻えつ役の熊谷真実さんと舞との要ハンカチシーン等見所たっぷり!

早速公演を観てきた方達からレポートが届いてますのでご紹介させていただきますね。



田中麗奈さん演じる主人公「舞」がとにかく可愛い!
笑ったり怒ったり泣いたり拗ねたり…表情がくるくる変わり、
見ていて飽きないです。脇をかためる役者陣も個性派揃いで、
キャラが濃い!様々な事情を抱える登場人物たちの人情味あふれる物語で、
笑いあり涙あり、最後は大団円で楽しかったです。
回転するセットは初めてみたのですが、テンポよく舞台転換が行われ、
回転する動きまで演出として目で楽しませてくれるので、
転換の時でさえ舞台から目が離せませんでした。

舞は、結婚相手を見つけようと奮闘するも、
一くせも二くせもある周囲の人たちに翻弄され、なかなかうまく前に進まない。
それでも明るく頑張る姿は、
現代の婚活が江戸時代の人情喜劇にうまく形を変えていて、楽しめた。
手慣れたストーリー構成で笑いどころも多く、
休憩35分を含めて3時間15分も、長くは感じなかった。

華やかで明治座らしいお芝居でした。
各登場人物のキャラが立っているのですんなりと物語に入り込めました。
歌あり踊りありの楽しいお芝居でしたが、特に篠井英介さんの日舞が一番の収穫でした。

ほのぼの人情喜劇です。親子の情愛がベース、
観ていて自分にもこんな台詞あったなぁと父を思い出しました。
篠井さんが美しかった!!

田中麗奈さんの時代劇、初めて観ましたが、想像していた以上にお芝居がうまく、
着物姿での立ち居振る舞いが素敵でした。まわりのキャストの方々も個性がひかり、
みおわったあとはお芝居の最後と同じく満開の桜を目にしながら、帰途につきました。

田中麗奈さんが可愛らしく、とても良かったです。
友人役の静ちゃんが不思議なキャラクターで面白かったですね。
いつもの明治座の作品に比べると軽いタッチのコメディーで楽しい作品です。

出演者それぞれの個性に合った脚本・演出、
和物なのに音楽と照明が時に斬新(笑)、
笑って泣かせる流石の篠井さん熊谷さんに、
おきゃんな舞ちゃんにぴったりの田中麗奈さんと
脇を固める役者さん達一人一人が熱演、とにかく楽しめました!


そして明治座についての感想もご紹介!


明治座は、さすが素晴らしい劇場。開演前や休憩時に、いろんなお菓子やお茶、
お土産などの売店があり、試食とかも出来て、芝居以外も楽しめました。

明治座は食事やお土産のお店が中にたくさんあるので、
開演前や休憩中も時間を持て余すことが無く、良かったです。

人形町の甘酒横丁は、
今みたばかりの登場人物がひょいとでてきそうなたたずまいを残しています。
明治座帰りに是非散策してみてください。



このきりきり舞い、描かれる舞台は江戸の日本橋ですが、
回転舞台を使った転換や、客席や花道を使った演出をはじめ、
舞台セットも情緒たっぷりな雰囲気なのです!




今回、そんなステージの裏側をのぞく、バックステージツアーを企画
しましたので、その様子をご紹介したいと思います。


いつも座っている客席、舞台から見ると意外に近い!

ステージ上に上がらせていただき、
まずはじめに照明、音響などの舞台機構をご紹介いただきました。
(明治座には宙ノリの収納スペースが常設であるそうなんです!※今回の公演には宙ノリはありません)

次に、ステージ中央の回転舞台(盆)を初体験!
なんとこの明治座のある地上3階から地下1階までつながって動いているとのこと!
実際に盆の上に乗せていただいたのですが、
ものすごく巨大な石臼のようで、予想以上の回転力でした。

そして、舞台上のセットがどうやって組み立てられているか
背景画をどうしているか、畳の素早い敷き方などをわかりやすく解説していただきました!

大きなセットがそんな紐一本で操作されてたり、棒一本で固定されていて、
数秒で組み立て、解体ができるのを目の当たりにしてびっくり!


男性スタッフの方たちの腕の筋肉もまぶしかった!

息が合っていなければ命の危険さえある作業を毎日、
拍手の裏でくりかえされていることへの感動を覚えたバックステージツアーでした。


ちなみに初日終演後の囲み取材では、目が潤んでいた田中麗奈さん。
先日放送されたTV「ソロモン流」でも、終演直後、
ステージで感極まって涙されてる様子が放送されていました。
共演者の方達から温かい拍手をもらって「よし!これからだ!」
という気持ちになったそうです。
(初日囲み取材の様子は明治座公式サイトをご覧下さい)


江戸・日本橋を舞台にした、ユーモアとペーソスたっぷりの人情喜劇『きりきり舞い』。
家族というのは振り回されたりもするんだけど、
一番に想い合っているんだなぁと胸が熱くなった管理人でした♪

原作は諸田玲子さんの同名小説、
脚本は人情喜劇ならこの方、ONEOR8の田村孝裕さん(「ええから加減」等)、
演出は繊細な人物描写に定評ある上村聡史さん(「アルトナの幽閉者」からの華麗なる方向転換!)!
果たして、舞の玉の輿の夢は叶うのか!
公演は4月26日まで、明治座にて!お見逃しなく!

> 明治座「きりきり舞い」公開稽古おけぴレポ
> 明治座「きりきり舞い」節分祭おけぴレポ


【公演情報】
明治座『きりきり舞い』
2014年4月6日(日)~4月26日(土)

<スタッフ>
原作:諸田玲子
脚本:田村孝裕
演出:上村聡史

<キャスト>
田中麗奈 加藤雅也 吉沢 悠 /板尾創路/
山崎静代 八十田勇一 今井ゆうぞう 矢部太郎
熊谷真実 篠井英介 

<あらすじ>
主人公の舞は『東海道中膝栗毛』の作者・十返舎一九の娘。
両親と江戸日本橋通油町の借家で暮らしながら、趣味と実益をかねて踊りの稽古にはげんでいる。
18歳の小町娘の夢は玉の輿。それなのにあァ、一九に縁談をぶちこわされてばかりだ。

一九は稀代の奇人で大酒飲み、飲めばきまって大騒ぎ。借金だらけで家計も火の車。
母のえつはとうに匙を投げてしまい、きりきり舞いをするのはいつも舞。

そんな舞の家へ、次々に奇人がころがりこんできた!

一九の押しかけ弟子になったのは謎の浪人、今井尚武。
尚武は一九の出生のヒミツとかかわりがあるらしい。
もう一人は幼なじみで葛飾北斎の娘のお栄。これがまたトンデモナイ奇人で・・・。

そんな最中、舞は武家の若者に見初められた。さァ、玉の輿の夢は叶うのか?

奇人にかこまれ、舞の毎日は山あり谷あり、怒って泣いて笑っての大忙し。
それでもお江戸の庶民は元気はつらつ。
ユーモアとペーソスたっぷりの、とびきり愉快な人情喜劇。

公演特設HPはこちらから


取材・撮影:おけぴ管理人 舞台写真提供:明治座

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