19世紀に実在した“伝説の悪女”、ダンサーにして女優ローラ・モンテスの波乱に満ちた人生を芝居、歌、そして躍動感あふれるダンスで描く大人のエンタテインメントショー!
「VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~」の公開稽古が行われました。
その美貌で数々の著名な男たちを渡り歩き、ついには国王の寵愛を受けるまでに至ったローラには
黒木メイサさん。
ローラ・モンテス役 黒木メイサさん
この作品のキャスティングが発表されたとき、色とりどりのイイ男祭!と色めきたった舞台ファン。その期待はそのままに、いや、期待以上に感じましたが、その一方でそんな魅力的な俳優さんたちが演じる地位も名誉もある男性たちに愛され求められるローラ・モンテスを演じる黒木さんの存在感、説得力に思わずひれ伏したくなる・・・そんな取材班でした。
ローラ・モンテスの代名詞ともいわれる“タランテュラ・ダンス”をモチーフにしたシーンも!ドキドキ!
では、そんなローラの人生を彩った男たちをご紹介。
オープニングではそれぞれが花を持って登場、まずはその様子を!
水田航生さん
新納慎也さん
中河内雅貴さん
橋本さとしさん
どうですか、このカッコよさ!
オープニングからみなさんの心鷲掴み、間違いなしですよ!
この4人とこの日ご欠席だった中川晃教さん、5人の男たちとのエピソードを軸に展開するこの作品。ここからはそれぞれの役回りをご紹介。
16歳のローラの初恋の相手トーマスには
水田航生さん。若い二人の逃避行はタップダンスにのせて軽やかに表現されます!
イギリス海軍中尉トーマス・ジェームズ役 水田航生さん
軽快なタップダンスシーン♪楽しい!!
水田さんのキラキラした笑顔が眩しい、まるで青春の1ページのようなシーン
続いては、みなさまご存じの作家アレクサンドル・デュマの登場です。演じるのは
新納慎也さん。商売用の表面的な笑顔が身についてしまったローラに「本当の笑顔を見せて」とミュージカル仕立てで披露する、その作品はもちろん・・・『三銃士』。
作家アレクサンドル・デュマ役 新納慎也さん
このシーンで新納デュマが演じるのはダルタニャン!そこに集まってくるのが・・・
意気揚々!!
三銃士、どなたが誰役かはお楽しみに~♪
(中川さんの代役は振付の藤林美沙さん)
コミカルで底抜けに楽しいミュージカルシーンです!さすがエンターテイナー新納さん!
お次はグッと大人の雰囲気で
中河内雅貴さん演じる文芸評論家アレクサンドル・デュジャリエとのエピソードへ。
文芸評論家アレクサンドル・デュジャリエ役 中河内雅貴さん
ローラのために命を懸けるまでに燃え上がる恋をフラメンコで表現!!二人のギリギリのせめぎ合いのような目が離せないダンスシーンです。
また、この日はシーンの披露はありませんでしたが、
橋本さとしさんはローラを寵愛するバイエルン王ルートヴィヒ1世。
中川晃教さんは有名作曲家フランツ・リスト!!を演じます。
ルートヴィヒ1世役 橋本さとしさん
さらにこの作品のカギを握るともいえるのが、ローラの心にいつの間にか宿り次第に目覚めていく“闇”を
早乙女太一さんが演じるという舞台ならではの仕掛けです!
そんな“闇”とローラが向き合い、たたかうシーン。ご欠席の早乙女さんに代わってなんと
演出の岸谷五朗さんが!
剣での一騎打ち!キレキレの立ち回りにも期待が膨らみます!!
稽古の様子を見せていただいて感じたのは、それぞれのシーンが持つ“色”は全く異なるものの共通しているのはその“熱”!エネルギーが凝縮したシーンの数々にすっかり魅了されました。
ここから一か月の稽古期間を経て、より濃く、より深くなった本番が楽しみです!
VAMP(=魔性の女)ローラ・モンテスと5人の男たちの愛の物語、
恋にときめく少女時代から伝説の悪女と呼ばれるまでを黒木メイサさんがどう魅せるのか、
彼女に関わる多彩&多才な面々がどう絡むのか、
適材適所なキャスティングで役者さんそれぞれの魅力も余すところなく楽しめる、この夏おすすめの作品です。
おけぴ取材班:chiaki(文・写真)監修:おけぴ管理人