2014/08/29　OSK日本歌劇団『桜NIPPON 踊るOSK 2014』稽古場レポ＆高世麻央さんインタビュー

OSK日本歌劇団の新トップスターに就任することが発表された【高世麻央】さん。

発表後初の主演公演『桜NIPPON 踊るOSK 2014』』がいよいよ9月6日に幕を開けます！

京都公演では、先斗町の芸妓さん・舞妓さんとの共演で本格的な日舞をみせる『華綾とり』と、カルメンをモチーフにした和物レビュー『炎舞』を。
東京・大阪公演では、“人と人の繋がりをテーマ”に、さまざまなスタイルのダンスを取り入れた洋物レビュー『SHOW×SHOW CONNECTION（コネクション）』と『炎舞』の二本立てと、京都・東京・大阪で楽しみ2倍（3倍？）！ の構成でみせてくれるとのこと。

トップ就任が発表される直前のお稽古場にて、『CONNECTION』の通し稽古を終えたばかりの高世さんにお話を聞いてまいりました！

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【いつもとは少し違う、新しい挑戦】

高世：
今回の洋舞ショー『CONNECTION（コネクション）』は、OSKらしいショーの楽しさに加えて、“人と人とのつながり”というテーマを感じていただけるようなステージです。

OSKレビューの華やかさを楽しんでいただけるオープニングや、上級生7名の歌とコーラスを聞かせるシーンなど、いつもとはちょっと違ったお洒落な感じに仕上げて頂いているんですよ。


高世：
私は、ほぼ全景に出演させていただいています。出ていないのは桐生と牧名のソロ歌唱の場面くらいで、それ以外はほとんどずっと舞台の上ですね。場面の転換も切れ目なく繋がっていて、舞台上での衣裳替えなどもあるんです。このあたりも自分にとってひとつのチャレンジです。

ジャズ、バレエダンスだけではなく、ヒップホップ系など沢山の種類のダンスに挑戦しているところも見どころです。
お客様にいろいろな顔の高世麻央を楽しんでいただきたい。これまでのOSKのショーとは少し違うものがお見せできるのではないかな、と思っています。

【“たーくん”と“キー坊” そして…!? 】

高世：
出演している私たち自身を思わせるようなキャラクターが出てくる、お芝居風のパートがあるんです。「たかせ まさお＝たーくん」とか、「きりゅう あさと＝キー坊」とか（笑）。
それぞれのキャラクターの絆や過去を、ショーの楽しさの中でストーリー仕立てにしてお見せしていきます。


高世：
自分たちに重なるようなテーマというのは初めてのチャレンジですし、“たーくん”という役柄も舞台の上ではあまり演じたことのないキャラクターです。

人と人との繋がり（=コネクション）、というテーマ、“ただのショーでは終わらないぞ”というところを、“たーくん”を通して表現できれば嬉しいですね！

【新しい引き出しをあけてくれる】

高世：
演出の麻咲梨乃先生はOSKのショー全体を手がけられるのは初めてですが、これまでもずっと振付でOSKに関わってくださっていますので、とにかく私たちの良さをわかってくださっています。
その上で“いつもと同じじゃ、つまらないでしょ”とおっしゃって（笑）、新しい引き出しをつぎつぎにあけてくださるんです。

ヒップホップ系など、いつもとは違う型を見せなければならないダンスも的確にポイントを教えてくださるし、OSKの基本がある上で、さらに新しいものを、と試行錯誤してくださっている。

だから私たちも先生の要求に応えていこう、もっと上を目指そうという気持ちに自然となりますね。上級生から中堅どころ、初舞台の下級生まで、それぞれの良いところを引き出して頂いています。

【頼りになる精鋭メンバー、そして初舞台の研修生たち】

高世：
出演者は劇団員9名と、今回が初めての舞台出演となる研修生たち3名の総勢12名です。
最下級生の登堂（結斗）くんも劇団員としては初舞台ですが、研修生の3人は舞台そのものに立つことが初めて。
もちろん研修生とは言っても、「実習中」という名札をつけて舞台に立つわけではありませんから、お客様にはOSKとしてしっかりとしたものをお見せしなければいけません。私たちもできる限りのことをして、彼女たちを引き上げていこうと思っていますし、本人たちも少しの時間も惜しんで頑張っています。

今回、私が中心となって引っ張っていく立場ですが、他の団員たちもみんなそれぞれの役割で、下級生や研修生たちの指導にあたってくれています。全員で一緒に舞台を作っているという感じがすごくしますね。それが今回のショーのテーマにも合っていると思うんです。ほんとうに心強い仲間たちです。

【京都公演でのコラボレーション、そしてカルメン『炎舞』】

京都公演では先斗町の芸妓さん・舞妓さんと共演する『華綾とり』をお見せします。以前、『総司恋歌～沖田総司の青春』という作品でも芸妓さん・舞妓さんとコラボレーションさせていただいたのですが、今回はまた違う挑戦で、踊りの基礎的な力が問われる古典的な振りを、私と桐生、楊、悠浦が、３人の芸妓さん舞妓さんと踊らせていただきます。

先斗町歌舞練場で踊らせていただくというのも、なかなかできない経験ですし、良い意味で緊張感をもってお稽古をしていますね。
OSKのファンの皆さまも、なかなか本物の先斗町の芸妓さんたちの踊りを見る機会はないと思いますので、ぜひこの新しい挑戦を楽しみにしていただきたいなと思います。

全ての公演でご覧いただく和物ショーは『日舞×カルメン 炎舞（えんぶ）』と題しまして、カルメンをモチーフにした、これもまた新しいタイプのショーになりそうです。
阿国を朝香が、その恋人・山三を奪う鶫（つぐみ）という役を牧名が演じ、４人の男女の愛憎を歌とセリフ、踊りでお見せします。衣裳は和物スタイル。幻想的なダンスシーンや、テンポの良い楽しい場面などバラエティに富んだ斬新なショーをおみせできると思いますので、こちらもお楽しみに！

【とにかく気軽に、歌劇の世界へ！】

高世：
舞台の良さ、素晴らしさってなかなか言葉で伝えることができませんよね。
特に歌劇というと、なにかきっかけがないと最初の一歩が踏み出せないという方がとても多いんです。一度見たら、歌劇の世界にはまってしまったという方も多いのですが（笑）。

舞台と客席が一体になる、劇場でしか味わえないあの感覚。同じ時間を共有して、臨場感あふれる熱量を感じていただけるのが舞台の素敵なところだと思います。
このレポートを読まれて興味を持たれた方がいらしたら、まずは一度、是非とも劇場に来ていただきたいですね！

「OSK ってなに？ 」と思われている方も、一度ご覧頂いたら「OSK の舞台？ それならまた見に行きたい！」と思っていただけるような素敵な作品にしますので、ぜひ劇場にお越しください！
…というのが今の率直な気持ちです（笑）。
お待ちしております！

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新トップスター・高世麻央さん率いる精鋭12名による『桜NIPPON 踊るOSK 2014』は、京都・先斗町歌舞練場にて9月6日・7日、東京・三越劇場にて9月13日から15日、そして大阪・大丸心斎橋劇場にて9月20日から28日まで上演されます。

芸妓・舞妓さんとのコラボが楽しめる京都公演、そして男女の愛憎を斬新な手法で見せる和物レビューと、希望にあふれた洋物レビューの二本立てとなる東京・大阪公演。

新しい輝きに包まれたOSKのステージ、その魅力を劇場で体感しましょう！

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おけぴ取材班：mamiko（文/撮影）　　監修：おけぴ管理人