2014/09/23 新感覚・音楽朗読劇SOUND THEATRE 『eclipse(エクリプス)』ゲネプロレポート

【寄せられた感想をご紹介】9/26追記!!

みんな1人何役もしているのに、演じ分けができているうえに、キャラクターも作り上げられているのでとても楽しめた。
特に、下町江戸っ子の肝っ玉母ちゃん風狐と帝の奥方の高貴な狐を同じ人が演じているのにそれぞれの雰囲気が出ていて、とても見ごたえがあった。
あと、めったに見られない変面とアップテンポな尺八は高付加価値になっていると思う。
---------------
劇場客席に着いた途端、おどろおどろしいセットと、水の音に、何やら普通の朗読劇とは違うぞ?とワクワク
演奏も和と洋がうまく融合し、雰囲気を高めています。
出演者も迫力で、衣装や髪型もきっちり決めていて、普通に椅子に座って本を読む、という形を予想してくると、よい意味で裏切られました
今度は、演劇でも見てみたいと思わせられました。
---------------
生演奏も生語りも迫力十分、出演者の方も皆、演じ分け十分で 口演だけなのに、ぐっときます。胸をつかれます。手妻や音楽、効果音もよく、大変楽しめるお芝居でした。
再度 このような演出があれば見に行きたいです。
---------------
朗読劇でありながら、生の音楽が入り、時代を遡り平安の都へ。
時代背景が分かっているか、陰陽師について多少の知識がないと難しいと思います。
藤原道長の時代です。大鏡を読んでいたので、理解できましたが、最後の親の心は誰でも分かりましたが、難しいです。
それをカバーするのが役者の方々と衣装と演出の素晴らしさでした。
---------------
演奏、リーディング、照明、手妻、目をつぶれば想像の世界が広がり、
舞台上では、素敵な衣装の5人が、陰陽師の世界に連れていってくれました
---------------
「音楽朗読劇」とありますが、視覚にも訴えかけてくる演出が斬新でした。
出演者の皆さんも、声優である山寺宏一さんはもとより、真琴つばささんの一人三役、初々しい若人の方々の熱演など、見所が多くてオススメです。
有名な安倍晴明が題材ですが、「こうきたか…」と考えさせられる描き方でした。
『晴明』というキーワードに少しでもピンときた方には、ぜひ観ていただきたいです!
---------------
サウンドシアター?音楽朗読劇?何それ?
興味半分で行きましたが、客席に入った時から不思議な雰囲気に包まれました

和の音楽と言葉で表現される世界に引き込まれ、最後は涙が…。
同じ衣装で同じ位置に立ち、何役もこなす役者さんの演技力に脱帽。
特に女性二役と男性一役を演じる真琴つばささんが素晴らしかったです。
---------------
朗読劇なのに・・・その景色が目に浮かび、何とも言えぬ臨場感があります。
和モノのSOUND THEATREもいいですね!
終演後には心地よい旅の疲れのような余韻があります。
作・演出の藤沢さんの発想力、スゴイです。
---------------


【ゲネプロレポート】


シアタークリエが平安末期のミステリアスな空間に!
音楽朗読劇SOUND THEATRE 『eclipse』のゲネプロ取材へ行ってまいりました。



-ものがたり-(HPより抜粋)
今宵、安倍晴明が死ぬ
臨終の床に集まった安倍晴明ゆかりの4人が語る、
狐の子、妖の子と蔑まれながらも人のために戦った男、大陰陽師 安倍晴明の物語。


“手に汗握る朗読劇!!”
まさにそれを体感してまいりました。

鬼退治の冒険活劇のたのしさ、
雅な装束を身にまとった麗しきキャスト、
手妻が誘う夢見心地な空間、
効果的でドキッとする照明、
いくつもの役柄を演じ分ける変幻自在な声色、
母子の情、友情、
天賦の才を与えられたがゆえの孤独。
そして、グルーヴ感あふれる音楽♪

三位一体どころかそれ以上の仕掛けの数々に、手に汗握り、目頭熱くなる感激観劇体験でした。





これはもう体感していただくしかない!!
ということでここからはおしゃべりな口をつぐんで、決して地味じゃない(笑)その舞台風景をご覧ください。
このヴィジュアル、これは!!と思われたみなさん、ぜひ劇場へ。



安倍晴明役:碓井将大さん


どこか達観した、ある意味浮世離れした晴明。碓井さんの声の神秘的な響きと哀しみを秘めた佇まいがイイ!



蘆屋道満(あしやどうまん/晴明の親友)と賀茂守道(かものもりみち/陰陽師・賀茂家の跡取り息子)の二役:伊礼彼方さん



一番人間的な、“温度”をもった道満、最後は・・・。守道のカチッとした姿も素敵です。



源頼光(みなもとのらいこう/妖怪バスター)、葛の葉(くずのは/晴明の母)、玉藻前(たまものまえ/大妖怪・九尾の狐)の三役:真琴つばささん
 


頼光の勇ましさ、葛の葉のざっくばらんな感じ、玉藻前の恐ろしさ、もうこれは真琴さんならでは!



藤原道長など三役:山寺宏一さん



その変幻自在な演じ分け、キャラクターの多種多様で、一瞬「え、いまのパートはどなたがしゃべっている?」と思うと山寺さんでした!声だけで時空を越えます!

そして幼き日の晴明などを演じるのは人気声優・歌手のお二人、寿美菜子さんと豊崎愛生さんがWキャストです。
愛らしさやちょっと勝気なキャラクター、かわいい装束もお楽しみに。






出番になると前に出て語る、スタンドマイクに手には台本・・・
でも、これが不思議なものでその場で語っているのに一緒に旅をしているような気になる瞬間があります。
ロールプレイング的というかヴァーチャルリアリティ(?)、ズバッと言葉に表せませんが疑似体験というか体験型アトラクションのような感覚です。

これってきっと創り手、演者の創造力と客席の想像力が掛け合わされて初めて実体がもくもくと浮かび上がるような、双方向的な舞台なのかも!
これは確かに”新感覚”!最後には劇中のキャラクターに親しみすら感じている。
かなり入り込んでいた自分にちょっとビックリなゲネプロ取材でした。
また、SOUND THEATREの魅力ひとつ音楽ですが、邦楽の音色のどこか懐かしい感じとビートのきいたナンバー、弦の物悲しさ・・・とても饒舌な音楽です。
オークラウロの響きもお楽しみに。
(非情にチープな表現で恐縮ですが、パッと見フルート風で、フルートを縦に持っているように見える楽器です)

古の世界の物語が新しい感覚で届けられる、そこに悦びすら感じる舞台!
この時代のことや歌舞伎、能の知識があればますます楽しめ、そうでなくても難しいことはなく登場人物に感情移入もできます。
公演期間が短いですので、お見逃しなく。




手妻の藤山大樹さんの瞬時に変わる面!この驚きもぜひ体感してくださいね。





【おまけ】

肩に!!

【関連記事】
おけぴ『eclipse(エクリプス)』スペシャルイベントレポート

【公演情報】
新感覚・音楽朗読劇SOUND THEATRE 『eclipse(エクリプス)』
2014年9月23日(火・祝)~29日(月)@日比谷・シアタークリエ

<スタッフ>
原作・脚本・演出:藤沢文翁
音楽監督:土屋雄作

<出演・演奏>
碓井将大/伊礼彼方/山寺宏一/寿美菜子・豊崎愛生(Wキャスト)/真琴つばさ
土屋雄作(Violin)/小湊昭尚(尺八,笛,オークラウロ)/齋藤純一(ギター)/美鵬直三朗(パーカッション)
手妻:藤山大樹

<あらすじ>
今宵、安倍晴明が死ぬ
84歳の高齢となった晴明は危篤の床にあった。
晴明が今死ねば、都の結界は破れ、再び魔物が暴れ始める。
臨終の床に集まった安倍晴明ゆかりの4人、
藤原道長、源頼光、朱華、賀茂守道。
そして4人は語り始める。
狐の子、妖の子と蔑まれながらも人のために戦った男、
大陰陽師 安倍晴明の物語を・・・・・。

<上演予定時間>
2時間30分(休憩20分含)予定

公演HPはこちらから


おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

おすすめ PICK UP

ミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』初日前会見レポート

「M's MUSICAL MUSEUM Vol.6」藤岡正明さんインタビュー

こまつ座『夢の泪』秋山菜津子さんインタビュー

新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』ニキヤ役:廣川みくりさん、ガムザッティ役:直塚美穂さん対談

【井上ひさし生誕90年 第1弾】こまつ座 第149回公演『夢の泪』観劇レポート~2024年に響く!~

【公演NEWS】『デカローグ 1~4』開幕!各話の舞台写真&ノゾエ征爾・高橋惠子、千葉哲也・小島聖、前田亜季・益岡徹、近藤芳正・夏子からのコメントが届きました。

“明太コーチ”が“メンタルコーチ”に!?『新生!熱血ブラバン少女。』囲み取材&公開ゲネプロレポート

JBB 中川晃教さんインタビュー~『JBB Concert Tour 2024』、ライブCD、JBB 1st デジタルSGを語る~

新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』速水渉悟さんインタビュー

【おけぴ観劇会】『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』おけぴ観劇会開催決定!

【おけぴ観劇会】ミュージカル『ナビレラ』おけぴ観劇会6/1(土)昼シアタークリエにて開催決定

【おけぴ観劇会】ミュージカル「この世界の片隅に」おけぴ観劇会 5/19(日)昼開催決定@日生劇場

おけぴスタッフTwitter

おけぴネット チケット掲示板

おけぴネット 託しますサービス

ページトップへ