仁義なき夫婦バトル勃発?!
とあるリゾート地での一夜、2組の夫婦のあくなき戦いを本音と建前を交えながら明るく赤裸々に描く大人のコメディ
『スタンド・バイ・ユー』製作発表の様子をレポートいたします!!
まずは2組のカップルをご紹介!
いずれ劣らぬ美男美女夫婦なんですけどね・・・そのキャラクターは
超個性的ということです!
キャストご紹介
まずは舞台初挑戦の
ミムラさんと
戸次重幸さん!
ミムラさん、戸次重幸さん
ミムラさん演じる藤沢ハルカとは・・・一見おとなしそうで実はかなりのマイペース、
陰で夫の手綱を握るちょっと変わった趣味を持つ女性
戸次さん演じるその夫・英明とは・・・何事にも虚勢を張ってしまう、
遅れてきたバブル世代(スゴイキャラ!!)
ミムラ)ハルカは(自分の中に)
とんでもないモンスターを飼っているけど、そこに目が行っていないんです。自分の今までの生き方への不満を隠しているという自覚もなく、でもとんでもないものを飼ってしまっているような女性だと思います。そういう
無自覚なところと、彼女がそれを
自覚して(モンスターが)ワッと出てくるところとのギャップが上手く出せれば良いなと思っています。
戸次)私の役は、
ぶっちゃけ中身スカスカのチャライ男です(笑)。自分の性格を自己分析するに、非常に等身大の私に近い。一切役作りをせずに、自然体で臨みたいと思っております。
チャランポランな、お客様が観ると第一印象が
“わ!キライ!”、それが高じて
“戸次がキライ!” となってしまうような役ですが、役者たるものそうなったら
嫌われてナンボ!本当は嫌われたくはないんですけど(笑)。
続いては
真飛聖さんと
勝村政信さん!
真飛聖さん、勝村政信さん
真飛さん演じる榊愛子とは・・・
元ミスコン3位、美魔女を目指す肉食系妻?!
勝村さん演じるその夫・誠治とは・・・決断力のない
草食系夫(あらら)
真飛)私の演じる愛子は、戸次さんの女版とまでは言いませんが第一印象は
“うるさい女”(笑)。
堤監督はアテ書きじゃないかとおっしゃいますが、
アテ書きだとしたらちょっと・・・。
でも本当は繊細で弱虫なのにプライドの高さから見栄をはったり強くなければ生きていけないというところは愛子の可愛い部分でもあると思います。旦那様は大変だろうなと思いながら台本を読みましたが、演じるうえでは楽しんでいます。
勝村)基本的にはどこにでもいる市井の夫婦の話だと思っています。僕の役は戸次さんとは逆にみなさんに好かれるような、イコール
“勝村が好き” と(笑)。50(才)を過ぎたら一番重要なのは
好感度です。今回は好感度アップを目指して頑張っていきたいと思います(笑)。
作品の魅力について
ミムラ)“夫婦とは” という部分ですごくダメだったりグチャグチャだったりするところがあるんですけど、
“奇妙だなおかしいな、でも愛しいな” というところに集約していく話です。自分の本性に気づいたり、改めて自分を愛しく思ったり、そういうことを発見出来る本ではないかと思いました。そして私自身もハルカを演じながら意外な発見が出来るのを楽しみにしています
戸次)今回は異例の早さで本読みがありました。今の段階でかなり本が煮詰められていて面白い、ここからは更に面白さが増していくだけの状況です!
こんなに安心してみなさんに観ていただける公演は無い!と断言させていただきます(笑)。
真飛)“分かる!分かる!”という感じの会話がとても多くて、みなさんも日常でこういう会話をしてるんじゃないかなというセリフも多いので、すんなりと観ていただける作品になっています。私自身も初めての会話劇ですので、楽しみながらやっていきたいと思っています。
勝村)本が面白いというのが非常に厄介でして・・・読み合わせでは俳優の緊張感と勢い、そして本の面白さで成立してしまう、でもそれは二次元的なもの。
僕らはそれを三次元に立ち上げなくてはいけないんです。特に会話劇なので身体を使うことがなかなか難しいので、言葉で成立させるというのは非常に難しいですが、どんなことになるか楽しみです。芝居を見たお客様が元気になって、
“明日も頑張ろうかな” と思っていただける作品にしたいと思います。
出演はこの日ご登壇の4名のほかに、
モト冬樹さんと
広岡由里子さんがもう1組の貸別荘の管理人夫婦、そして貸別荘でアルバイトしている町田くんに
馬場良馬さん(←町田くんは“すごくアクロバティックな動きをすることが想定される”とのこと!!)。
注目のスタッフ陣!
『ちゅらさん』『最後から二番目の恋』などヒットドラマを手掛ける
脚本家・岡田惠和さんが満を持して書きおろす初戯曲!!ご自身の中では
“脚本家生活25周年記念公演” とのこと、期待が高まります!!
岡田惠和さん(脚本)
岡田)“スタンド・バイ・ミー”というのは
“そばにいてほしい”とかそういう意味なんですが、
“スタンド・バイ・ユー”はもっと意志が強く
“あなたのそばにいる!”と解釈し、このタイトルをつけました。こういうと、すごく素敵なお話が始まりそうですが、とてもダメな夫婦のお話でございます(笑)。
-初戯曲を書いての感想は
岡田)どういう風に“映る”かを考えずに書くというのは新鮮な体験で、あとは堤さんと俳優さんにお任せすれば何とかしてくれるだろうと、ひたすらセリフを紡ぎました。後半は自分でも、一体この話はどこに向かうんだろうというぐらいだったんですけども(笑)、本当に楽しく執筆させていただきました。
演出は『トリック』『スペック』など映像作品や『悼む人』などの舞台作品も手掛ける
堤幸彦さん。
堤幸彦さん(演出)
堤)本当に脚本が面白くて、
何度読んでも新鮮な台本で、ほとんど演出はいらないかな。朗読でもいいんじゃないかなと(笑)。
勝村)朗読でいいですか?(笑)
堤)いや、ダメです!(笑)
-本読みをしての手ごたえ
堤)本読みをした時に、
“これはアテ書きか”と思われるくらいキャラクターがぴったりハマっており、今後の稽古では
心に潜むダメな部分をより増幅したいなと思っています。
-作品の魅力について
堤)普遍性があるというか、非常にとっぴな言葉の応酬が多いのですが “夫婦ではこういう事あるよね” という事が書き連ねてあるんです。夫婦の今後を占う良い素材にもなるかと思います(笑)。
シアタークリエにピッタリなようでいて、ちょっと意外な新鮮さも感じるこの顔合わせ!
2015年の始まりは大人のコメディで笑いましょう!
また、いただいた資料によると・・・
三谷作品でもおなじみの
荻野清子さん作曲によるピアノ&クラリネットの生演奏が作品を彩り、ラストにはキャストによる
歌と
踊りも披露される予定とのこと♪
楽しみ~~!!!
おけぴ取材班: chiaki(文・撮影)監修:おけぴ管理人