2014/10/27　ミュージカル『ファースト・デート』開幕直前イベントレポ

これって夢の顔合わせ！！
歌ウマキャスト勢揃いのラブコメ・ミュージカル『ファースト・デート』開幕直前イベントが開催されました！


人気海外ドラマは多々あれども赤裸々恋愛モノというと・・・やっぱり“ビバヒル”、“SATC”に“ゴシップガール”・・・あたりでしょうか。
現代を描いているのにどこか、いや、かなりファンタジーな価値観、次々に現れるぶっ飛んだキャラクターによる濃厚な人間関係など小市民の日常とのギャップも魅力のひとつです、きっと。

なぜこんな話をしているかというと・・・このミュージカル『ファースト・デート』は

“『ゴシップガール』の脚本でもお馴染みのオースティン・ウィンズバーグが描く、誰もが共感間違いなしのラブコメ・ミュージカル”（リリース資料より）

ということなのです。

え～、共感できるかな～。だっていきなり初デートがブラインド・デートって（笑）。
先ほどの3作では“ビバヒル”ど真ん中世代な取材班の（笑）、そんな一抹の不安を思いっきり吹き飛ばしてくれたのは・・・キャストによる圧巻の歌唱披露でした♪
なんだか楽しくなって、細かいこと・・・いろいろと吹っ飛びました！

まずは物語のプロローグ♪「運命の人／The One」

妥協？プライド？トラウマ？
そんな恋の旅路の果てに・・・世界にただひとりの運命の人に会えるのか！
ショーの幕開きにふさわしい勢いあるナンバーが主人公２人以外のキャストによって歌われます。

続いて♪「第一印象／First Impression」
物語の主人公アーロン（中川さん）とケイシー（新妻さん）が歌うナンバー、タイトル通り第一印象の心の声を思いっきり歌い上げます！それぞれのコメントと共に歌唱披露の様子をどうぞ。

「仕事に関してはプロなのに恋愛に関しては奥手な金融マン・アーロンを演じます。自分と重なるところは・・・無いなっ」（に対して藤岡さんから「あるよ」のツッコミ！）

「ケイシーはNYに住む写真家志望のちょっととがった女の子。アーロンにも“当たりが強い”と思われますが、彼女も内面にいろいろと抱えている。そんな役です」

お互いの歯に衣着せぬ率直な第一印象と “でも、もしかしたら” の希望？妄想？入りまじるこのナンバー♪でも、最終的には「だだの第一印象だしっ！」このあっけらかんとした感じもラブコメの特権！


中川さんと新妻さん、意外にも今回が初共演のお二人。
その歌声のパワフル対決も心地良いですし、ハーモニーもイイッ、そしてなによりとても表情豊かなお二人のお芝居の相性の良さも確信の瞬間でした！

ここで改めて、アーロンとケーシーを見守り、励まし、傷つける（？！）５人をご紹介。
その前に！この日の進行役、絶妙MCで会場を盛り上げてくださったのはこの方です。


では、キャスト紹介、参りましょう！
（中川さん演じる）アーロンの親友ゲイブには藤岡正明さん


「ゲイブは肉食系に加えてチャラ男。そんな要素、僕には欠片もありません（←ここ、笑うところらしいです！）。真面目に誠実に生きてきましたので・・・」（こちらには新妻さんから「誰が？」のツッコミ）

続いて、アーロンの元婚約者、今もアーロンの心をかき乱す小悪魔キャラのアリソンには昆夏美さん。

「劇中、アリソンという女の子を象徴する歌があるんですが、“まあ、ひどい女だな！”という感じなんです（笑）。開幕までに「この女ひでぇな」と思われるようなアリソンにしたいなと思います」

なかなかの大胆発言です！ちなみに実生活での昆さんは「天使です♪」とのこと。
この答えには司会のブルボンヌさんから「自分で言ったわっ！」と天晴れコメントが飛び出しました！

そして、どうやらこの作品の最強キャラとの呼び声高いのが・・・古川雄大さん演じるケイシーの親友レジー！

「レジーはハイテンションでキュートでおしゃれなゲイです。可愛さを突き詰めて、とにかく可愛いレジーにしたいです。先輩（ブルボンヌさん）にもご指導いただき・・・よろしくお願いします」と意気込みを語ったところで突然。

「で、（ブルボンヌさんに向かって）本読みを見てもらったけど、どうだったの？私のレジー」

古川さんレジーキャラに豹変・・・！
「あら、割と強気な後輩だわ（笑）。でもすごく頑張っていたと思う。本物を凌駕する勢いだったわ、レジー、ガンバッ！」ブルボンヌ先輩からも頼もしいエール！


なんだかすでにかなりの完成度なんですけど・・・笑
古川レジー、新妻さんの証言によると
「衝撃でしたねー！衝撃度でいったらナンバーワンです。（本読みで）椅子から立ち上がりそうになっちゃった。え、どこからこの声が聞こえてくるの!?って。あんなニュアンスで歌うと思わなくて・・・これ以上は言いません」

そしてケイシーにとって“完璧”な姉ローレン役には未来優希さん。

「私自身は全然完璧ではないのですが（笑）、でも舞台上では典型的なA型の姉、ということで。舞台上での姉妹げんかや論争、ケイシーとの対比を楽しんでください」

ブルボンヌさんも“ねえさん”と慕うような包容力の未来さん。ローレンのほかにもアーロンのおばあちゃんとお母さんも演じられるんですよ。未来さんだけでなく、中川さん、新妻さん以外はみなさん複数のキャラクター、中には“人間でないもの”まで演じるとのこと、ますます楽しみです。

そして最後になりましたが、アーロンとケイシーがブラインド・デートをするレストランのウェイターには今井清隆さんです。

「マスターでなくウェイターなんですよね（笑）。みんなの恋の行方を心配し、見守って、自分はいまだに独りという感じの寂しい役です（笑）」

その渋さ、貫禄から「ウェイターでもマスターでもなく、もはやオーナーな雰囲気」とおっしゃったブルボンヌさんに120％同意です！

中川さんから思わず「どうしてそんなに渋いんですか」との質問。それを「いやいや」と笑顔でかわす今井さん、やっぱり渋い！


存在感だけでなく、歌声でもどっしりと低音を響かせる今井さんですが中川さん曰く、
「（この作品には）ポップな曲やロック、レジーはテクノっぽいサウンド。もちろん王道ミュージカルなエンタメ性の高い曲もあります。その中でウェイターのナンバーはしっとりと渋く洒落ているんです。今井さんの声でウェイターナンバーを聴いてしびれました」

おお！なんて適材適所なキャスティングなんでしょう。ウェイターの素敵なお話も描かれているとのこと、楽しみですね。

そうそう！「ミュージカルって突然歌いだすのが違和感」と思われがちですが、むしろ突然歌いだすのが面白い、そこがより一層コメディ要素を際立たせていると噂のこの作品。
さらにこのメンバーですからね、いずれ初日を迎えるころには「突然歌いますけど、何か？」ぐらいの力強さを備えること間違いなしです！


歌唱披露の公式動画が公開されました。

＜トークコーナー＞

この日のトークコーナーは【恋のお悩み相談】。
劇中の個性派キャラクターに負けず劣らずの個性豊かな７者７様の答えが飛び出しました！寄せられた相談のひとつをご紹介します。

【お悩み】
大学生の娘があるイケメン舞台俳優さんの大ファンで現実の恋愛に目が向きません。このままだとファースト・デートどころか縁遠くなりそうで心配。どうしたらいいでしょう。

作品にちなんでかどうかはわかりませんが、まずはブラインド・レポ（?!）、みなさんのお答えだけを書いてみますね！
さて、どの答えに共感しますか。そしてそれを答えたのは誰でしょう？

自然体なＡさん）
応援したいのなら応援すればいいのでは。（自然に）好きになれないのに、ここらへんで手を打っておくか・・・というよりは、理想を追いかけた方がいいですよね。そしてそのうち現実に気付くのでは。

ズバッと核心Ｂさん）
まずはお母様が子離れされた方がいいと思います。それでもすごく気になるようだったらお母様も一緒にそのイケメン俳優さんにハマって娘さんと共通の趣味にしてしまえばいいんじゃないでしょうか。

さすが同業者！なＣさん）
望みゼロとは限らないのでとことん追いかけたらいいんじゃないかと思います。でもだいたいみなさんは役で見ていて、役に憧れているケースが多くて、現実を見ると・・・ギャップがすごかったりするからね(笑)。

何この説得力！なＤさん）
母親というのは、イケメン俳優を追いかけていようが、現実の男性とお付き合いしようが、娘のことはいつでも心配なんです。それはしょうがないし、心配することがお母さんにとっての活力になっているんですよ。

ふんわりソフトなＥさん）
そのまま応援していた方がいいと思います。イケメン俳優さんを応援してあげてください。のちにそれはそれ、恋愛は恋愛、となると思います。ゆっくりやっていけばいいんです。

斬新なＦさん）
もしお母様がその俳優さんを知っているんだったら、それって娘さんのタイプがわかってるわけじゃないですか。だから近くにいる似たタイプの男性を紹介するというのはいかがでしょう。

すべてお見通しなＧさん）
娘さんはお母さんが思っている以上にいろいろとわかっていますよ。イケメン俳優さんを見ている“あー、カッコイイ♡”という瞬間と、現実の時間。その狭間を楽しんでいるんですよ。縁遠くならないから、心配しないであげてください。



さぁ、どなたがどの答えか・・・予想はつきましたか










どのアドバイスも個性派ながら“確かに！”と思わせる答えです。

みなさんの抜群の歌唱力とこのキャラ立ち度合が相まって、ポップでコミカルでハートウォーミングな最強ラブコメ・ミュージカルになりそうです！！


イベントのラストは中川さん、新妻さんからのコメントで締めくくられました。

中川さん）
「この豪華なキャストのみなさんと創り上げる『ファースト・デート』という作品がどのように花開くのか、その瞬間を楽しみにしていてください。“ああ観に来てよかった”と思っていただけるような舞台になるように頑張っていきたいと思います」

新妻さん）
「日本初演のこのミュージカルは、男女の初デート題材にしていますが、より深いところにはひとつひとつの出会いを大切にしようというメッセージが込められているように思います。2時間弱のライトな作品です。ぜひ劇場でお楽しみください」

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おけぴ取材班：chiaki（文・撮影）監修：おけぴ管理人