演劇系コントユニット【親族代表】・初の全国ツアー公演!
(写真左から:野間口徹さん、嶋村太一さん、竹井亮介さん)
“芝居ありき” の笑いにこだわる、演劇系コントユニット【
親族代表】。
メンバーのお三方
【野間口徹さん、嶋村太一さん、竹井亮介さん】のお顔、きっとみなさん舞台やテレビなど、どこかで見たことがあるはずですよね!
いわゆる “お笑いコント” とは一味違う、役者ユニットならではの
“作りこんだ笑い”、
“ストーリーありきの笑い” を大事にする彼ら。
公演ごとに、メンバー3人が “面白い” と思った作家に新作ネタを書きおろしてもらうという、なんとも贅沢な活動スタイルが魅力のひとつです。
2度目となる大阪公演、そして初の福岡・広島公演を含む全国ツアー
『親族代表 THE BEST LIVE 「親族旅行記」』では、ユニット結成から2004年までの全作品を手がけた
故林広志さんをはじめ、
岩井秀人さん(ハイバイ)、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん(ナイロン100℃)、小林賢太郎さん、ブルー&スカイさん…と、思わず、おおっ! と驚いてしまうような豪華作家陣による過去の人気作品を一挙上演!
「笑いが根付いている街・大阪でも、普通とはちょっとちがう “真顔コント” を楽しんでもらいたい」と、公演アピールのために大阪市内で行われた記者懇親会の模様をレポートいたします!
三保の松原に佇む3人の男。
「旅行記なんで本当は冨士山を入れて撮りたかったんですけど、どん曇りで…」とのこと。
過去の公演の中から、観客によるネット投票を元に厳選されたという今回の作品。
こんなにも豪華な作家陣に、自分たちのためだけに作品を書きおろしてもらう気分は? との質問に、
「本当に贅沢な気分」「申し訳ないくらい」「それはもう幸せです」と声を揃えるお三方。
野間口:
依頼してみると、みなさん意外と快く引き受けてくださるんです。
竹井:
しかも長尺の作品ではなく、それぞれの作家さんの魅力を短い時間に凝縮していますから。旨みたっぷりです!
--錚々たるメンツが新作を書きたくなる “親族代表の魅力” とは一体どんなところにあると思われますか?
嶋村:
うーん… “礼儀正しさ” かな。無茶を言ったりしないので(笑)。
野間口:
僕ら自身の魅力というよりも、“作家さんの意図を忠実に再現する” というところがいいのかもしれません。
依頼した作家さんには必ず一度は稽古を見ていただいて、ダメ出しをしてもらうんです。書いていただく本がとにかく面白いので、僕らから口を出すことはありませんし。
…あとは、これだけ豪華な作家さんに書いていただいているので、“あの人が書いているなら、いっちょ俺もやってやるか” という(笑)、負けられない! というお気持ちがあるのではないでしょうか。--“お笑い” とくくられることにはプレッシャーを感じるとのことですが、“親族代表らしさ” とは?
野間口:
…「前に出ないところ」ですかね。
僕らはまずは芝居ありき。芸人さんのように笑いを重ねていくのではなく、淡々と芝居をちゃんと見せたいんです。
例えばテレビでお笑いをやろうとすると、“7秒に1回は笑いを取ってください” と言われるんですよね。でも僕らは最初の3分間ずっとネタ振りをしたりしているので…(笑)。「あ、テレビは無理だね」って。
笑いのためだけではなく、お話をちゃんと成立させることを大切にしています。ストーリーの中でどう笑いを作るかということですね。
3人ともトークもあまり得意ではないので(笑)、ネタとネタの間に繋ぎのトークをしたりもしません。淡々とネタを演じます。
嶋村:
シティボーイズさんのようにネタがリンクしたりもしません。
竹井:
演劇的ということで言うと、ハイバイの岩井さんの作品と、小林賢太郎さんのネタでは、求められる演技も全然違ってきますから…(笑)。--結成から15年。“前に出ない” 謙虚なスタイルを保ちつつ、ここまで続けて来られた理由を教えて下さい。
竹井:
“親族代表” は僕にとって修業の場です(笑)。こんなに苦しい現場って他にはないんです。僕はもともと “笑いを知り尽くしている” タイプではなくて、どちらかというと苦手な方(笑)。でも “コント” と謳っている以上、普通のお芝居とは違って、ゴールに笑いがなくてはいけないので自分を鍛える場になっていますね。苦しいですけれど他では得られない幸せがあるので続けられています。
嶋村:
これだけの豪華なメンツとお仕事させていただける、本当に贅沢な場ですから。今後も手放したくないな、と思って続けています。
野間口:
精神的なバランスを保つため、ですかね…(笑)。暗い芝居とか、真面目な芝居ばかりが続くと精神的に破綻しそうになるので、そういう時にいつでも “親族代表やろうよ” と声をかけられるホームグラウンドがあることでバランスを取っているような気がします。
それに何と言っても、これだけの作家さんと繋がっていられることは役者冥利につきますから。
「15年前に故林広志さんが “3人のバランスがいい” ということで集めてくれなかったら、友達にもなっていなかったと思う」というお三方。
「友達からではなく他人からのスタートなので、いい距離感を持っていられる(竹井)」
「プライベートで会ったことって1、2度しかないでしょ(嶋村)」
「3人だけで居酒屋に行ったことも1回しかないし(竹井)」
うーん、聞けば聞くほど、職人系・演劇的コントへの興味が湧くばかり!
「誰とは言えませんが、公演直前まで本ができあがらず(笑)、ほとんど稽古できなかったネタも、今回はばっちり稽古しています(野間口)」
これまでのベストネタをぎゅぎゅっと詰め込み、親族代表を初めて観る方にも楽しんでもらいたいという
『親族代表 THE BEST LIVE 「親族旅行記」』。
年明け1月3日から東京・下北沢 ザ・スズナリにて、10日から福岡・西鉄ホール、14日から広島・アステールプラザ、17日から大阪・梅田HEP HALLにて公演。22日からは東京・下北沢 駅前劇場にて凱旋公演が行われます。
お笑いファンだけではなく、演劇ファンも注目!
職人系俳優3人が真顔で繰り広げる、独特のコントワールドをお見逃しなく♪
おけぴ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人