きらびやかな衣裳に身を包んだ濃い目のキャスト勢がご登壇しての
『ボンベイ・ドリームス』制作発表。
先行公開した笑顔フォトギャラリーに続いて制作発表本編レポートをお届けします。
美しい西洋絵皿に盛られた和風カレー!
“マサラ・ミュージカル”、ちょっと聞きなれないジャンルに戸惑いつつ、その音楽とビジュアルから漂う
スパイシーな香りに誘われて「これはちょっと面白くなりそう!」と思ったみなさん!
まずは、その期待をさらに大きく膨らませる
演出・訳詞の荻田浩一さんの作品解説からどうぞ。
「この作品は
ロンドンで作られた、インド人スタッフによるインドミュージカルという不思議な作品です。それを今度は日本人スタッフ、日本人キャストで作ります。
言うなれば
“美しい西洋絵皿に盛られた和風カレー”、味わい深くホットでスパイシーな気持ちになっていただけたらと思います」
演出・訳詞の荻田浩一さん
この日、カジュアルな装いで登場した荻田さん。でも、これ大正解!
登壇キャストのみなさんとの並びでは、もう、何をお召しになろうとも太刀打ちできません。
キラキラ刺繍にバリバリ金ボタンの加藤和樹さんをして
「(自分は)意外と地味かも」と言わしめるきらびやかさですからね。
さて、極上のカレーを振舞ってくださる荻田シェフ、
人物相関&キャスト紹介でも舌好調!「インドは私たち日本人がうかがい知れないほど複雑な社会です。
浦井さん演じるアカーシュは、いわゆる下層階級、スラムに住んでいる青年です。
スラムに住んでいる映画が大好きな青年が、「いつか自分も映画に出られるんじゃないか」という夢を持っていたら、出られちゃったという展開です」(荻田さん)
アカーシュ役:浦井健治さん
「彼が映画に出るきっかけになったのが、
川久保さんが演じるアカーシュの親友スウィーティ。
彼?彼女?が美人コンテストをのぞきに行こうとアカーシュを誘い、 ちょっとアクシデントがあって人の目に留まり、アカーシュは映画スターの道を歩んでいきます」 (荻田さん)
彼?彼女?スウィーティ役:川久保拓司さん
「そこで
アカーシュを引っ張り上げたプロデューサーの娘がすみれさん演じるプリヤです。 彼女は大プロデューサーの娘なのですが、自分は映画監督を目指している。
アッパー階級で高等教育を受けた知的で理想に燃えている美女です」(荻田さん)
プリヤ役:すみれさん
「その
美女を射止めた弁護士が加藤さん演じるヴィクラムです」(荻田さん)
そこですかさず、
「すみません(笑)」(加藤さん)
ヴィクラム役:加藤和樹さん
「そして、
アカーシュが出演する作品にことごとく主演する大女優のラニを演じるのは朝海さんです。
朝海さんは 先輩風を吹かせて浦井さんをいびり倒すという役でございます(笑)」(荻田さん)
大女優ラニ役:朝海ひかるさん
さあ、みなさん、それぞれの役どころはバッチリ頭に入りましたね!そんな登場人物が歌って、踊って、悪と対決もすれば、恋もする、それが心ときめく
マサラ・ミュージカル『ボンベイ・ドリームス』!
では、ここからはキャストのみなさんのコメントです。
【映画好きの青年アカーシュ:浦井健治さん】
「アカーシュは貧困の中でも友人や家族に恵まれ、そう言う意味では
豊かな青年だと思っています。
それが映画界の闇やエゴに触れることでどう変化していくのか、成長していくのかを表現したいと思います」
「マサラ・ミュージカルといわれるこの作品については
“素敵な楽曲がそろっている”というのが第一印象でした。
ラブバラードあり、クラブシーンにも通用するノリノリのナンバーあり、ポップスでも通用するキャッチーなナンバーありです。 ですがどれもインド風味なんですよね。これを日本人が歌うと「えんや~」と演歌調になっちゃ怖いぞという話もあって(笑)、そうならないように注意しなくてはと思っています」
「和風のカレーとしては、ジャガイモとか、そこらへんになれたらと思います(笑)」 【映画監督を目指すお嬢様プリヤ:すみれさん】
「私は小さい時に「インドのハーフか」と間違われていたので、
見た目でのキャスティングだったのかなと思ったのですが…違いますかね(笑)。
プリヤは強い女性で、意外と共通点がいっぱいあります。たぶん(私の実年齢と)同じ年くらいの子だと思いますが、 両親との戦いやら、自分が暮らすインドの文化のわからないところとか。それに対して「何でこうなるの?」って考え続けるところとか、私も思うことがありましたから。
すごく共感できる役です」
「カレーだと・・・パンかな?」 すみれさんの「カレーだと…パンかな?」、これには一瞬みなさんが「ん?」。
朝海さんから
「健ちゃんのカレーを包み込むパンってことで!」とナイスフォローがありました!
【大女優ラニ:朝海ひかるさん】
「大女優という肩書の役は演じたことが無く
「大女優ってどういうものかな?」と日々研究しております。また、浦井健治さんをいびり倒すことができる唯一の役です(笑)。そういう役柄、本当にわかりやすく悪者になれるのも初めてなのでとても新鮮です。でも、
最後には女優としての信念や気持ちを見せる場面があるので、そのあたりには脚本を読んだ時に共感しました」
「いろんな人をいびれるのが今から楽しみです(笑)」 「僕は、どういびり倒されるかって話ですね(笑)」 【弁護士ヴィクラム:加藤和樹さん】
「
僕は元々地黒で、この作品ついにキター!と思いました(笑)。
そして、こんなにきらびやかな衣裳ですが弁護士です。
ヴィクラムは、アカーシュたちの住むスラムを再開発しようと奔走するのですが、 浦井さんがおっしゃっていたように、
それぞれが信念に基づいて夢を追いかけていく中で変わったもの、変わりたくなかった 部分があるんですよね。ヴィクラムも、例えばそれが悪いことだったとしてもそれに気がつかなくて、 そのまま真っすぐ突っ走ってしまうかもしれないという。彼の
信念に基づいた真っすぐさを出していきたいと思います」
「カレーの隠し味のソースになれればいいなと思っております」 【アカーシュの親友スウィーティ:川久保拓司さん】
「
なにぶん見た目のメッセージ性が強いので、何を言ったらいいのかわからないのですが(笑)。僕や浦井くんが属する
下層階級の押さえつけられて吹き出しそうなパワー、そのパワーはある人はスターになりたい熱だったり、 一部はこういう(自分の姿を差して)違った世界に行ってみたりという(笑)。そんな熱を表現できたらと思っております。
役に関しては、昨日脇毛を剃りました(笑) 」
【ダンス披露】
この日は振付を担当し、出演もされる
原田薫さん、梅棒のみなさんの振付でのダンス披露もありました!
【こぼれ話】
今話題のインド風PVを公開した平井堅さん、囲み取材でも
「ライバルは平井堅さん?」との質問が飛び出したところ。
浦井さん) (PVを)見ましたが、すごいですよね。ライバルとかそういうのは…。
すみれさん) あ、でも似てますよね!
一同) ?!
すみれさん)名前!“平イケン”と“浦イケン治”!
一同) 笑! 最後まで笑いの絶えない制作発表でした。
現時点でのみどころはやはり・・・
スウィーティのツルツルすべすべのお肌とのことです!
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おけぴ取材班:chiaki(文・撮影) 監修:おけぴ管理人