【寄せられた感想をご紹介】1/30追記
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子ども時代の藤岡正明さんの可愛らしさに心を持って行かれて、そのままのめり込むように夢中で観ていました。
人生の岐路に立った男たちの友情の物語であり、かけがいのない女の子を真ん中に挟んだ恋愛の物語でもあり、新たな一歩を踏み出す成長の物語でもありました。
もう一度観たい、と思える作品です!
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とても満足度の高い舞台でした。
藤岡さん、tekkanさんの歌に聞き惚れ、大好きな村井一帆さん率いるバンドの皆さんの生演奏にうっとりさせていただきました。
そしてこの素晴らしい作品を日本に連れてきてくれた四宮さんの熱い想いにグッときました。ミュージカルファンなら、心から応援したくなる作品だと思います。
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6名の役者さんの全員がすばらしい歌声で圧倒されました。
過去と現在が交互にハッキリと演じられていて、物語に引き込まれました。
秘密が明らかになるところでは、ドキドキしながら観ていました。
みなさんにぜひ薦めたい作品です。
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ウタウマさん揃いで、とても見応えがあります!
藤岡君とtekkan君の声の相性も良いし、何がすごいって柳瀬さんを贅沢に使い回します!!
女性キャストも含め、あの小さな劇場であんなにレベルの高いミュージカルを観られるなんてとても贅沢です!
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この規模の小劇場で、今まで観たミュージカルでは、ダントツだと思いました。
生演奏、響き渡る生声はとんでもなく贅沢。主役のお二人はもちろんですが、キャスト全員が個性的ですばらしく、想像の3倍は、感動できる舞台だと思います。
前半のストーリーがやわやかりにくいかな、と思いましたが、それも後半の展開 で、3人の切ない思いに納得でした。
舞台装置も、衣装も派手さはないのに、こんなに感動できる舞台は滅多にありません。
是非お勧めです。
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たくさんの素敵な言葉が、セリフのなかに散りばめられていて、
忘れないように、メモしたいくらいだった。
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音楽と歌がとてもすばらしいです!
小劇場の空間をすっぽり包んで、心地いい~です。
現在と過去を行ったり来たりしながら、次第に封印していたことが明かされるストーリーにも引き込まれました。
終盤のナンバーは、光の中、讃美歌のように感じました。
Wキャストの一方しか観ていませんが、すごいメンバーです。心に響きます。
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役者たちの歌唱力や演技力の素晴らしさや後ろのバンドの生演奏の素晴らしさにしびれてしまう感動的な舞台でした。大劇場と違い身近で見られるので迫力が違って見えました。
まだ外国には埋もれている作品がたくさんあることをあらためて感じました。
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贅沢な生演奏をバックに藤岡正明さんは一途な少年と大人を見事に演じ分け、tekkanさんは明るく有能な若者が胸に秘めた苦しみを垣間見せます。
久しぶりに拝見した柳瀬大輔さんは相変わらずの美声で演技も素晴らしかったです。
たった6人の俳優と5人の奏者により、別な世界に引き込まれました。
これから更に練り上げられていきそうな楽しい予感がいっぱいでした。
【稽古場レポート】
2012年のコンサート形式での上演を経て、いよいよ
ミュージカル『TRAILS(トレイルズ)』本公演です!
過去に向き合い、未来への一歩を踏み出す二人の青年のトレイル(道行)を
抜群のミュージカルナンバーと緻密な芝居で綴るこの作品の稽古場へお邪魔してまいりました。
藤岡正明さん、RiRiKAさんといった続投キャストに、tekkanさん、柳瀬大輔さん、富田麻帆さんら新キャストも加わり本公演にむけて熱い制作活動が行われていました。
セス役:藤岡正明さん
マイク役:tekkanさん
エイミー役(ダブルキャスト):RiRiKAさん
エイミー役(ダブルキャスト):富田麻帆さん
物語の始まりは、セス(藤岡正明さん)とマイク(tekkanさん)の再会。
マイクの誘いでジョージア州からメイン州までの旅、その距離2,175マイル、約3,500キロを踏破するアパラチアン・トレイルに挑戦する二人。
それぞれの思いを抱いて歩き続ける彼ら、かつて親友同士だった二人を12年間隔ててきたものとは。
旅の中で明かされる秘密、彼らの友情の真価を問う最後の試練を迎える。
セスとマイクの旅路(現在)と二人が共に過ごした子供の頃の記憶(過去)を行き来しながら進む物語。
拝見したのは2幕冒頭からのいくつかのシーン。
まずはスケールの大きなナンバー
♪Hymn to the Walkingです。
とその前に!
稽古場でまず目に飛び込んできたのは階段状のセット、まさに
山道を思い起こさせます。
この空間を時計回りにぐるぐると回りながら歌い繋ぐ様子から、“黙々と歩くこと”と“それぞれの内にあるもやもやのエネルギーを吐き出すこと”がリンクしているような印象を受けます。
柳瀬大輔さんの重低音、深い深い響きです!
五十嵐可絵さん(ダブルキャスト)の張りのある伸びやかな歌声、必聴です!
荒木里佳さん(ダブルキャスト)はシャーマン系のスケールの大きさを感じさせます!
岡村さやかさんの歌声は直球で心に響きます!
「我は山道をゆく~」それぞれの魂の叫びのようなソロにもゾクゾクですが、さらにその歌声が重なり合った時の音圧というか声圧に圧倒されます。まさに気圧されます。
この歌声のエネルギーはぜひぜひ生で味わっていただきたい! 険しい道のりを、演出の大杉 良さんの言葉を借りると「モリモリ歩く」人々は何のために歩いているのか、何が彼らを突き動かしているのだろうか。そんなことを考えていると耳に届く、澄みきっていながらどこかさみしげな歌声。その声の主はセスとマイクの幼馴染であるエイミー役のRiRiKAさん/富田さん。
それまで続いた
幾重にも圧し掛かってくるような重みからふっと解放されるような感覚とともに二幕の物語へ引き込まれる、とても緻密に創り上げられた楽曲です。
このように1曲1曲にドラマがあり、それを
ガッツリ歌えるキャストが届けてくれる幸せを改めて感じました。
<歌唱動画が届きました!!圧巻の歌声をどうぞ♪>
それに続くシーンは時間軸をさかのぼって過去のある時間へ。
そこはセスとマイク、そしてエイミーのシーンです。
3人で無邪気に遊んだころから少し経ち、
それぞれの状況に変化が出てきたころ。
端的な言い方をしてしまうと、マイクが勝ち組でセスが負け組、そしてエイミーの心を射止めたのは…キュンと胸が痛むシーンです。
変わらぬ友情はそこにありつつ
順風満帆なマイク
さまざまなものを手に入れているマイクにはtekkanさんが新たにキャスティングされていますが、恵まれた境遇にいることが嫌味にならないのはtekkanさんがもつ優しい雰囲気、とりわけ温かな眼差しによるところが大きいのかもしれません。それこそが勝者の余裕なのかもしれませんが。
思うようにいかない状況にいるセス
対するセスは家庭の事情などでうまくいっていない様子。このシーンのセスは切なくて切なくてなんだか涙がこぼれそうでした。
恵まれているマイクを目の当たりにして、幸せそうな二人を見て、それでも精一杯の笑顔を見せるのです。藤岡さんのちょっとした仕草やわずかな視線の変化に心揺さぶられます!
そんな二人をどちらも大切に思うエイミーはダブルキャスト、
♪Miles of Timeというエイミーの心にしみるナンバーではそれぞれのエイミーの魅力が炸裂!これはどちらのバージョンも見たくなってしまう絶妙ダブルキャスティング!
天真爛漫な少女時代からそのまま大きくなったような富田さんのエイミー
どこか大人びた印象のRiRiKAさんのエイミー
富田さんは透明感あふれるスコーンとした歌声で放っておけない可愛さのエイミー、RiRiKAさんはどこか達観したような少しさみしげな歌声でカリスマ性にも似た惹きつける魅力いっぱいのエイミー、本当にどちらも魅力的でどちらも有り!なのです。
「次第に明かされる真実」がカギになっているのでなかなか具体的な展開を書くことができませんが、時間軸の行き来もとてもわかりやすいですし、アメリカを舞台にしているとはいえそこで描かれているドラマは普遍的なテーマを持っています。
この日は登場しませんでしたが、柳瀬さんはじめセス、マイク、エイミー以外のみなさんは元気いっぱいの女子大生(岡村さん/水野貴以さん)、嘆きに沈む山男(柳瀬さん)、賢く奇抜で老練なヒッピー(荒木さん/五十嵐さん)といった旅の途中で出会う個性豊かな人々も演じます。
※水野さんはこの日はお休みでした<コンサート形式を経て、ついにフルバージョン!!>
彼らとの出会いが二人にもたらす変化といった
ロードムービー的な面白さと「セスとマイクの間にいったい何があったのか」
次第に明かされる真実、そして
二人が再び人生を歩む始めるための葛藤。
シンプルだけど多面的な見方ができる、観ている側もちょっと心が前のめりになるような引力の強い作品という印象を受けた初演でした。
戯曲が作り出す心理描写のリアリティとミュージカルナンバーの魅力についつい初演がコンサート形式であったことを忘れかけておりましたが、この日の稽古場を拝見したら、
「おお!本公演だ!」さらなる進化を目の当たりにし公演がますます楽しみになりました。オリジナル脚本も日本初演後にさらに改良が加えられたという今回の本公演。バンドにもパーカッションが加わるとのことです!
初演をご覧になった方にも、初めて見る方にもおすすめです。
我は山道を行く~♪稽古場で繰り返されるフレーズが歩みを進める力をくれるような帰り道(いたって平坦な街中ですが・笑)、こうやってお持ち帰りナンバーがあるミュージカル、素敵ですよね。
ミュージカル『TRAILS』本公演、その全貌が明らかになるのは1月28日です!!前回マイクを演じた四宮貴久さんは今回はプロデューサー、そしてステージング(振付)・翻訳で参加です!
作品への愛情いっぱい!!
おけぴ取材班:chiaki(文・撮影)監修:おけぴ管理人