2013/01/16 「DREAM LADIES」真琴つばさ・湖月わたる・貴城けい・大和悠河インタビュー

TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY vol.5
「DREAM LADIES(ドリームレディース)」
真琴つばさ・湖月わたる・貴城けい・大和悠河 インタビュー





2014年に創立100周年を迎える宝塚歌劇団。
退団後も様々なフィールドで活躍し続けるOGたちが集まる夢のステージ
“TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY ”シリーズ第5弾!
お芝居・歌・ダンスでショーアップされた
夢を追い続けるすべての女性に向けた舞台『DREAM LADIES』に出演される
真琴つばささん、湖月わたるさん、貴城けいさん、大和悠河さんにお話を伺ってきました!!


元・月組トップスターの真琴つばささんが原案を手がけ、
出演者それぞれのキャラクターを最大限に活かし、
夢に向かって走り続ける女性たちの姿を
お芝居とショーの二部構成で描くという今回のステージ。

真琴さん以外のメンバーもこの日初めて聞かされたという
ACT.1のストーリー&キャラクター設定がこちら♪

エンターテイメント・ガールズ・グループDREAM LADIES。
ファンの間では“HANDSOME LADIES(ハンサムレディース)”という愛称で、当時の皆のあこがれの存在だった。
人気絶頂の中、惜しまれながらも10年前に解散。グループ解散コサートが華やかに催されたが惜しむ声は非常に高かった。
現在、元DREAM LADIESのリーダー・マーシー(真琴)はイベントプロデューサーとして、
ルー(湖月)はダンサー兼振付家、ケイト(貴城)は作家、ターニア(大和)は女優として活動中。
そんなある日、久しぶりに再会した元メンバー達に復活コンサートの依頼がくる。
ところが、今をときめく実力派ライバルグループDRAMATIC LADIESの出現や突如発生するトラブルに全員戸惑いを隠せない…。
彼女たちは如何にしてこの困難に立ち向かうのか。
解散してそれぞれの道を歩む4人の姿を通して、いつでも夢を失わず夢を求めていく女性たちの姿が、時にシリアス時にコミカルに描かれていく。
すべての女性におくるストーリー。

この設定に思わず納得&期待度MAXになったのは我々だけではないはずです!
原案に込めた真琴さんの思いとは…?



真琴)
実は「ドリームレディース」って、
いつかタカラジェンヌでやってみたいなと思っていたんです。
宝塚在団時の私たちはドリーム“ガールズ”だったでしょ?
卒業した今は“レディース”になった。その部分を見せたいなと思って。
1幕のお芝居は「新しいのに懐かしい」、
2幕のショーは「懐かしいのに新しい」、それがコンセプトです。
「リスペクト・宝塚」「思い出の共有」そして「自分への挑戦」。
この3つをキーワードとして出演者、お客様と共有していきたいと思っています。
ACT.1お芝居パートでのそれぞれの役柄は、
全ての女性の代弁者になってほしいという思いから作りました。
例えば湖月わたるが演じる“振付家兼ダンサー”のように2つの道の選択に迷っている女性や、
刺激のない生活で安定はしているけれど、ときめきがほしい女性とか。
宝塚は“ときめき”の世界ですからね。
もちろん“女優”という現在進行形の私たちの代弁者もいます。

湖月)
私は宝塚を退団した後も色々なジャンルのダンス公演に出演させていただいています。
ダンスには特別な思いがありますので、
このような役をいただけて真琴さんが私のことをとてもよく見てくださっているんだな、と嬉しくなりました。
性格的には“ポジティブシンキングな人”ということで
これもまたよく見てくださっているなと(笑)。
けれども、どんな人でも心の葛藤があると思いますので、
そのあたりも表現していきたいですね。
あとは、やはり女性としての“かっこよさ”を求めていただいているのかな、と思います。


真琴)
求めているよー!

湖月)
はい(笑)。
これまで培ってきた男性的なかっこいい部分と、
女性的なところと両面を出していければいいなと思っています。

真琴)
どの役もみんな本当の自分とかぶっているところがあるから、
演じるのはある意味で難しいと思いますね。


貴城)
私は作詞家、兼作家の役を演じさせていただきます。
真琴さんが私のことを「芯はあるんだけど周りはホワっとしている」と表現してくださったんですけれど、
自分でもまさにそのとおりだなと思っていて。
役柄もそのイメージですね。
今回のDREAM LADIESでは宝塚の男役ではなく、女性の役を演じるのですが、
お客様に「あ、こんな女性かっこいいな」と思っていただければ嬉しいです。
私自身も女性としての真琴さんを見ていて「かっこいい!」と感じるので、
きっと舞台でもそういう部分が出てくると思います。
宝塚時代とはちょっと違う“かっこよさ”。そこが今回の舞台の面白いところですね。



大和)
私は今現在の自分たちと同じ“女優”の役を演じます。
宝塚時代はずっと男役をしてきて、
卒業後に初めて“女優”という道を歩きはじめた私達の代弁者ですね。
色々な葛藤や戸惑いがあって…なんて言ったらいいのでしょうか、
それまでも女性として生きていなかったわけではないんですけれど…(笑)。

湖月)
わかる。女性として手も足も出ない!って感じね。

大和)
そう!そうです(笑)。
きっとみなさん同じようなことを経験されているはず。
その経験を自分の中で噛み締めながら、
“女優”という夢に挑戦していくという気持ちをリアルに表現出来ればと思っています。




真琴)
原案を考えているときは、
もうなんでこんな仕事引き受けちゃったんだろうって思うくらい大変だった(笑)。
二転三転してやっと「DREAM LADIES」になったんです。
最初はね、みんなでシェアハウスをしているっていう設定を考えていたの。
けれども以前にわたる(湖月)がそういう作品をやったことがあるって聞いて、これはアカンと。
原案を考えていた昨年の年末は眠れないくらい悩んでいました。
でもある日、日替わりゲストの設定を考えていたら、
ふっと絡んでいた糸がほどけて「うわーお!これだ!」って。
それで(原案が)出来たんです。
いまはまだ詳しいことは明かせないのですが、すごいですよ(笑)。
ちょっと心配なのは、ゲスト出演者とお稽古する時間があまりないらしくて・・。

貴城)
それは大変。
でも…そこをなんとかやってしまうのがタカラジェンヌの底力!

湖月)
うん(笑)。
そういう時にこそ輝きを放つ。

大和)
みなさん慣れています(笑)。

真琴)
そう。なんとかなる!
ACT.2では出演者みんなに歌いたいもの、やりたいものを出してもらって、
すごい曲数になりました。
全体的にとてもスピーディな展開ですね。
99周年ですし、曲はすべて宝塚の作品から使おうと思っています。
それぞれのファンの方が一緒に楽しめるように、
宝塚メドレーはちょっとがんばって作りたいな、と。

湖月)
いろいろと資料にあたって、
私達が在団時に出演した作品の共通点を探してくださったんですよね。
お客様と共有できる思い出を。

真琴)
まだ秘密だけれど、例えば『シャレード』とか…。
観ていただいた時に本当に懐かしいなと思っていただけるはずです。

湖月)
他にもどんな曲が登場するのか、4人の接点で想像していただけたら。
4人共通の作品って、そんなにたくさんはないので、
きっと皆さん予想があたるのではないでしょうか。




4人の皆さんに共通する作品といえば…??
これはぜひ、脳内宝塚アーカイヴのデータを総動員して予想してしまいましょう♪
はたして劇場で「やっぱり!」となるか、「そう来たか!」となるのか。
いずれにしても、あれこれ考えるのが楽しい時間ですね!

退団後も組や時代を超えて存在するこの“絆”こそ宝塚の魅力のひとつ。
インタビュー後半では在団時のそれぞれの印象をお聞きしてみました。
まずは、真琴さんが月組トップだった時代に
下級生として一緒に舞台に出演していた大和悠河さんの印象から。


真琴)
この人はね“天然ボケ”(笑)!
でも天然90%・賢さ10% というかんじで、10% の部分が光るんですよ。
私が退団公演で悩んでいた時に、誰よりも“大人な言葉”をくれたのもこの人です。
その言葉自体は忘れちゃったんだけどね(笑)。
いまは綺麗さ90%・天然10% くらいになっているから、
今回の舞台では10%の天然を引き出したいな。

湖月)
タニちゃん(大和)といえば、初舞台から一緒なんですよ。
私が新人公演で主演している時に彼女たちは初舞台で。
とにかく最初から華がありましたね。光っていました。
期待の星、登場!というかんじだった。

貴城)
私はみなさんとはちょっと違って、
自分がトップの時に二番手として支えてもらったので、
“しっかりしている”という印象があります。
きっとそういう時期に一緒にいたからでしょうね。
私もぼーっとしたところがありますが、相手役の紫城るいもボケボケでしたから(笑)。
そんな私達を彼女がしっかりと支えてくれたんです。


真琴)
そう言うカシちゃん(貴城)はね、やっぱり宝塚の中でもフェアリーだから。
王子様タイプ。

貴城)
私、在団中に4、5作連続で○○の王子とか、○○国のプリンスとかやったことがあります。

湖月)
えー!私はそんな役こなかった!!
将軍とか、侍とかはあったけど(笑)。

貴城)
ターバンを巻いた王子様とか。
もう生まれた時からターバン巻いてたんでしょ、と思われていたのかも(笑)。
中身はそんな感じじゃないのに、って、
自分としてはギャップも感じていましたね。

湖月)
ギャップというか、すごく芯が強い人だと思う。
ダブルキャスト、トリプルキャストが多い時代だったし、
怪我や故障があったりしても痛いだろうけどそこを見せない。
舞台に対する勢い、意識。
ふわっとしたフェアリーな雰囲気からは想像できない面を私は知っています。

大和)
かしげさん(貴城)がトップだった時代、
私たち下級生の前ではいつもほわ~っとリラックスした感じでいるのに、
お稽古場では完璧になっているんです。
見えないところで努力されているんだなと思っていました。
その姿を見せなくても、一緒に舞台を作っているので感じるんですよ。

湖月)
そういうところ、下級生は見抜いているよね。


真琴)
宝塚のトップスターも、
「ついてこーい!」というタイプと、
自分の背中を見せて無言で引っ張っていくタイプとありますよね。
うん。かっこいいタイプだったんだ。

貴城)
やだ、なんだか恥ずかしくなってきた。
汗が出てきました(笑)。
では、私からわたるさん(湖月)の印象を。
わたるさんは・・とにかく足のスタンスが広い!
全員で同じポーズをしていても一際かっこいいんです。
昔わたるさんの真似をしようとして足が裂けそうになったことがあります(笑)。
でもそんなかっこいいわたるさんなのに、中身は誰よりも可愛らしいんですよ。


湖月)
大きいから力持ちだと思われるんですよね。
これまで一体どれだけの無理難題なリフトを乗り越えてきたか(笑)。

真琴)
女の子ひとり持ちあげるくらいなんのその!ってね(笑)。
わたるをひとことで表すなら「ウサギのぬいぐるみとトレンチコートが似合う人」。
今回の舞台でその“ウサギちゃん”の部分をどう出してくるのかは彼女次第ですが(笑)。

大和)
わたるさんは私にとってお兄さんでありお姉さん。
心も広くて、舞台上でもドーンとしているので本当に安心感があるんです。
そしてマミさん(真琴)は・・“イタズラ好き”!
稽古場でもクールな顔でジーっとしているので、
何を考えているのかな?と思った瞬間に必ず何かイタズラを仕掛けてくるんです(笑)。



真琴)
うふふ。イタズラって心許せる仲間たちが相手だからこそできるのよね。
退団して数年はそれが出来なくてストレスだった~!


湖月)
アイデアとサービス精神がないと出来ないことですよね。
そういう部分が今回の舞台にもつながっているような気がします。
きっと舞台の上でも「さすがマミさん!」というイタズラが仕掛けられるのでは?。

真琴)
そんな悪さはしませんよ。

貴城)
マミさんはイタズラっ子な部分がある一方で、
すごくナイーブな面もある方。
その繊細なところも素敵ですよね。

真琴)
私、池に張った氷みたいな人間なの。
薄いの(笑)。
大丈夫かな?みんなを引っ張っていけるかな…?


湖月)
大丈夫です。
そーっと、でもしっかりついていきますから(笑)。

真琴)
よろしくね。




いかがでしたか?
まだお稽古が始まる前だというのに、すでに息がぴったりなみなさん。
このチームワークが舞台の上でどう発揮されるのか、今からワクワクしてしまします♪
宝塚OGならではの、
そして卒業された今だからこそみせられる「輝く女性たちの姿」。
ゴージャスな夢のユニット・DREAM LADIESに会える日をお楽しみに!
出演は他にも風花舞さん、星奈優里さん、桜乃彩音さん、初風緑さん、夢輝のあさん、桐生園加さんら宝塚OG総勢20名以上!
さらにスペシャルゲストとして、
麻路さきさん、稔幸さん、香寿たつきさん、彩輝なおさん、朝海ひかるさんが日替わりで登場!

100年の伝統とともに、
未来へ向かう新しい魅力も存分に味わえる予感でいっぱいの
TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY vol.5『DREAM LADIES』。
舞台の上でゴージャスに輝くハンサムレディースたち、お見逃しなく!!




~おまけQ&A~
Q:宝塚卒業後、ゴージャスな大人の女性に変身されたみなさん。“女子力アップ”のためにしていることがあれば教えて下さい!!

A:
「女子力ではないかもしれないけれど、落ち込んだ時に“がんばれがんばれ自分♪”って節を付けて太股も叩いて自分自身にエールを送る(笑)。心が軽くなるからみんなもやってみて」(真琴)

「私は女子力アップに向けて合気道をやっています!女子力というか人間力アップかな。筋肉痛になりますが無音の中で相手に向きあうと、すごく神聖な気持ちになるんです」(湖月)

「お正月にレシピを見ながらお煮しめを作りました!すごーく塩辛くなっちゃったんですけど、お酒や味醂を慌てて足して・・最終的にはとっても美味しくなりました♪ これ、自慢です!」(貴城)

「とても小さなことなんですが・・ピンヒールを履くと “よし、女子だ!” という気持ちになりますね」(大和)



<公演情報>
TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY vol.5『DREAM LADIES(ドリーム レディース)』
梅田芸術劇場メインホール 2013/4/2(火) ~ 2013/4/7(日)
東京国際フォーラムホールC 2013/4/24(水) ~ 2013/4/29(月)

<スタッフ>
脚本/構成/演出:中村 暁(宝塚歌劇団)
原案:真琴つばさ

<キャスト>
真琴つばさ 湖月わたる 貴城けい 大和悠河
風花 舞/星奈優里/桜乃彩音/初風 緑/夢輝のあ/桐生園加
牧勢 海/南海まり/神 麗華/彩海早矢/望月理世/真波そら/花影アリス/祐澄しゅん/大月さゆ/妃乃あんじ/美影 凛/月野姫花
スペシャルゲスト
麻路さき 稔幸 香寿たつき 彩輝なお 朝海ひかる

協力:宝塚歌劇団
企画/制作/主催:梅田芸術劇場

地方公演・日替わりゲスト出演スケジュールなど詳細は公式HPをチェック♪

梅田芸術劇場HP
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