2013/09/27 OSK日本歌劇団 たけふ菊人形公演『グランドレビュー2013 』稽古場レポ



OSK日本歌劇団「たけふ菊人形公演」が今年も開幕!

福井県越前市の秋の風物詩「たけふ菊人形」会場内で、
OSKならではの芝居+レビュー2本立て公演が楽しめる♪
しかも公演期間はなんと1ヶ月以上です!

地元で愛され続ける『たけふ菊人形公演』とは
一体どんな舞台なのでしょうか?
たくさんの期待を胸に、
初日を目前に控えたお稽古場にお邪魔してまいりました!!


芝居とレビューの魅力をギュギュッと濃縮した60分一本勝負!
旧・武生市と今立町が合併し生まれた越前市の名物といえば、
越前和紙に、おろし蕎麦、冬の味覚・越前ガニ…、
そしてこちら!
日本三大菊人形に数えられる『たけふ菊人形』なのでございます!

会場内に展示されたおよそ1万株以上の菊花をはじめ、
高さ3メートル(!)を超える世界最大の「メガ菊人形」や、
菊花アート、ミニ遊園地、ご当地グルメが楽しめるフードコートなど、
見どころがいっぱいの一大イベント「たけふ菊人形」。
その中のビッグイベントとして、
33年前から1度もかかさずに公演を行っているのがOSK日本歌劇団なのです。


時代劇の名手・井上泰治さんが手がけたお芝居には、
地元名物・越前和紙のエピソードも。

劇団存続の危機にあった時にも
「たけふで公演をしてほしい!」という熱い声に支えられたというOSKのみなさん。
いわば今われわれOSKファンが、
大阪や東京で素晴らしい公演を楽しむことができるのも、
このたけふ菊人形があったから、といえるのかもしれません。

さてさて、
そんなOSKとは切っても切れない縁を持つ「たけふ菊人形公演」。
さっそくその内容を少しだけご紹介いたしましょう♪


桜花昇ぼるさんが演じるのは鬼ヶ岳に住む薙刀(なぎなた)の名手・鼓太郎!

まず最初にお伝えしたいのは、
この公演がお芝居・レビュー合わせて【60分・休憩なし(!)】の、
ほんとうの意味での「ノンストップ舞台」ということ。

前半はドラマ『水戸黄門』や『大岡越前』で知られる演出家・井上泰治さんによる
武生を舞台にした地元密着型オリジナル時代劇『武生の鼓太郎~愛と友情のレジスタンス~』。
そして後半が、心ワクワク思わず手拍子したくなることうけあいの
レビュー『Wrapping! Clapping!』。

どちらもコンパクトな上演時間の中にOSKの魅力がギュギュッと詰まっていて、
OSKのレビューやお芝居を初めて観る人でも、絶対に楽しめるアイディアが満載です!


まずは前半のお芝居、『武生の鼓太郎』からご紹介!

地元の地名や名物を盛り込んだ時代劇は、
いつもよりもワイルドな桜花さんのかっこ良さ、
そして娘役さんたちの可愛らしさに見とれているうちに、
あっというまにクライマックスに!
確かにこれはお年寄りから子どもまで、全世代で楽しめそうなOSK的時代劇です♪


越前の民、そして愛する人と友を守るために
鬼ヶ岳に住む義賊・鼓太郎(桜花昇ぼるさん)が大活躍!


「お主も悪よのう…。」
悪役を実に楽しそうに演じている緋波亜紀さん(写真右)!




鼓太郎のかつての親友・阿部渡(虹架路万さん)とも敵味方の関係に…。


阿部に想いを寄せる妹(恋羽みうさん)と鼓太郎の婚約者・絢音(朝香櫻子さん)。
それぞれの思いはどこに向かうのか?



鼓太郎のこの“手の引き方”にキュン!ときた取材班です♪

短い時間の中で、
それぞれの想いがすれ違ったり、通じあったり…。
恋と友情、そして殺陣に民謡と、これでもか!と内容てんこ盛りなのに、
安心して観ていられるのが「OSK的時代劇」です。
みなさんの細やかな演技や、素敵な衣裳にもご注目くださいね。


そして!
休憩を “はさまず” に、ノンストップで続く後半レビューも楽しさ全開!
パーッと派手に始まるオープニングからラストまで、
ハッピーな雰囲気で駆け抜けます!


ハンドクラップ!


そしてスウィング♪



バリバリの男役ダンスも素敵♪
みどころは他にもいっぱい!続きはぜひ劇場で!

お芝居とレビューの間には、
地元で親しまれている民謡「やんしき節」をOSKバージョンで♪
客席参加型!ワッショイ、ワッショイで盛り上がりましょう!

先輩たちにまじって「やんしき節」を披露するのは、
今年初舞台を踏んだばかりの穂香めぐみさん。
地元・越前市の出身の彼女は、
小学1年生の時にこの「たけふ菊人形公演」を観てOSK日本歌劇団への入団を決意、
このたびめでたく、憧れのスターさんたちとともに凱旋公演する
フレッシュな娘役さんです!

ちなみに越前市のオススメは「地元B級グルメのボルガライスです!」とのことでした♪
(これはぜひ観劇遠征ついでに食してこなくては!)


お芝居でも使われた越前和紙を持ってスマイルです!

最後に、桜花昇ぼるさんにこの公演の見どころを教えていただきました!
「今年のたけふ菊人形公演は、
時代劇の大御所・井上泰治先生に書いていただいたお芝居から幕が上がります。
踊りのOSKと言われることの多い私たちですが、
今回のお稽古期間は本当に朝から晩まで先生に芝居の稽古をつけていただきました。
また清家三彦先生に“剣の音”をあえて入れない美しい殺陣もつけていただきました。
この本格的な芝居と殺陣、それが今回の見どころですね。
また地元の福井県和紙工業協同組合の方にもご協力いただき、
娘たちの紙漉きのシーンでは本物の越前和紙を使わせていただいているんです。
後半のレビューではこの“和紙”にかけて、
お客様をOSKの愛で“ラッピング”したい!という思いで踊っています。
“ラッピング”といえば語呂がいいのは“クラッピング”やろ、ということで(笑)、
ハンドクラッピングをたくさん取り入れたお洒落なショーです。
ラインダンスも踊る自分たちを“プレゼント”に見立てて、
観ているお客様に“For You”する気持ちで踊っているんですよ。
お客様から愛をいただき、
最後にはお客様を私たちの愛でラッピングするようなショーになればと思っています。
ぜひ劇場でお楽しみください!」



満開の菊の花に負けない笑顔で咲き誇ります!

地元・越前市の方はもちろん、
東京や大阪から、小旅行ついでの観劇も楽しそうなこの「たけふ菊人形公演」。
大阪駅から武生駅までは特急サンダーバード号で約1時間40分。
あれ?意外に近くて驚いた方も多いのでは。
さらに武生駅から会場までは無料のシャトルバスが運行中
(日曜のみ、その他の曜日は100円市民バスが運行。徒歩でも約20分ほどとのこと!)

さらにさらに1日2回公演(休・祝日は3回公演!)の間には、
劇団員の方が日替わりで登場する無料の撮影会や、
サイン会(有料)も開催されるとのこと!

観劇料はなんと破格の800円!
入場料や交通費を足しても、かなりお得な観劇体験となることと思います。
もちろん地元の名物グルメ「越前おろし蕎麦」や「ボルガライス」も魅力的です♪

観劇遠征にぴったりのこの季節、
おけぴ取材班も初の福井遠征を計画中!

みなさまも今年こそは「たけふ菊人形公演デビュー」いかがでしょうか?
ご一緒に「越前の秋、OSKの秋」を楽しみましょう!



【公演情報】
OSK日本歌劇団
たけふ菊人形公演「たけふグランドレビュー2013」
第1部 ミュージカル「武生の鼓太郎~愛と友情のレジスタンス~」(作・演出:井上泰治)
第2部 レビュー「Wrapping! Clapping!」(作・演出:石橋尚一)

2013年10月3日(木)~11月10日
福井県越前市武生中央公園 大劇場(〒915-0832 福井県越前市高瀬2丁目)
観劇料:800円(別途菊人形入場料が必要 大人当日1000円)

出演:
桜花昇ぼる/朝香 櫻子/緋波 亜紀/恋羽 みう/虹架 路万/香月 蓮/愛瀬 光/華月 奏/城月 れい/麗羅 リコ/実花 もも/由萌ななほ/かなめ樹里/穂香めぐみ/すばる未来

OSK日本歌劇団HP
たけふ菊人形2013HP
越前市観光協会HP




“OSK名物”足がビシっと揃うラインダンスはやっぱり最高♪


  
おけぴ取材班:mamiko  監修:おけぴ管理人

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