ハイジャックされた飛行機が向かう先は
7万人が観戦しているサッカースタジアム。
その飛行機を追って緊急発進した空軍機のパイロットの決断は・・・
テロ、それは今この世界で起こり得る事態。
緊迫した言葉の応酬で描き出す人間味にも満ちた法廷劇。ハイジャックされた飛行機が向かう先は7万人が観戦しているサッカースタジアム。
その飛行機を追って緊急発進した空軍機のパイロットである少佐は、独断で旅客機を撃墜する。罪なき乗客の命と引き換えに、7万人の命を救った彼は英雄か、それとも罪人か。
観客は少佐が被告となった裁判の裁判員として検察官、弁護人など様々な立場の人たちの証言を聴き、有罪か無罪かを投票するのです(つまり、2通りのラストが!)。
演出はミュージカル『パレード』、『謎の変奏曲』などでおなじみの
森新太郎さん。森さん曰く「観客に傍観者たることを許さないという点において、その緊迫感は群を抜いている。法を信ずるべきか、良心を信ずるべきか、そんな問いをとことん突きつけてくる唯一無二の法廷劇と言えよう」(HPより)
この法廷劇に集いし俳優たちも「観たい!」の気持ちをこれでもかと刺激する顔ぶれ。
弁護士役に
橋爪功さん、『謎の変奏曲』での緩急自在なお芝居に魅了された方も多いでしょう。そして、橋爪さんと丁々発止の法廷論戦を繰り広げる検察官には
神野三鈴さん。もうこの対決だけでもゾクゾクします。さらに、被告人となる空軍少佐に
松下洸平さん、裁判長に
今井朋彦さん。ほかにも
前田亜季さん、
堀部圭亮さん、
原田大輔さんと実力者揃い!
注目すべきはそれだけではありません。ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、本作の作家は刑事事件弁護士にして世界的なベストセラー作家でもある
フェルディナント・フォン・シーラッハ。日本でも2012年にデビュー作の短編連作集「犯罪」で本屋大賞(翻訳部門)を受賞。2015年には氏の『TABU』が日本で初めて舞台化されました。シーラッハは、‘犯罪’を通して人が「どう生きるべきなのか」を問いかけ、常に罪と隣り合わせで生きている私たちに語りかけてきます。
鋭い観察眼で作品を執筆、短く淡々とした描写で深く人間の業に分け入っていく作品で読む人を虜にするシーラッハと、「うちの劇団(演劇集団 円)の、いや、もはや日本(演劇界)のホープ、長い演劇人生の中で出会えてよかったと思う演出家5人に入る」と橋爪さんが語る森新太郎さん、そして魅力的なキャストで織りなす法廷劇。
これは2018年の話題作となること間違いなし!
この記事は公演主催者からの提供により、おけぴネットが製作しました