華やかなビジュアルに目が釘付けな…コメディ会見!! 日本初上演となる
ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』がついに開幕します。
ウディ・アレン監督作品の中でも傑作の呼び声が高い映画『ブロードウェイと銃弾』(1994年)を監督自らがミュージカル化し2014年にブロードウェイで上演。陽気な笑いとソング&ダンスがたっぷりの極上エンターテインメント作品です。日本初上演の初日を前に
浦井健治さん、城田優さん、平野綾さん、前田美波里さん、演出の福田雄一さんご登壇の囲み取材が行われました。
レッドカーペットを歩くスターたち
【個性的なキャラクターを演じる最高の布陣】
──浦井さん、城田さんはダブル主演ということですが、どのような役を。浦井さん)
僕は売れない脚本家・演出家のデビッドを演じます。ブロードウェイの舞台(で自身の作品が上演されることを)夢見る男です。デビッドの成長物語でもあります。 城田さん)
私はマフィアのチーチ役です。隣にいる平野綾のことが大嫌い(な役)!だから今日も階段を下りてくるときにエスコートするのを止めました。嫌いなので。ゴメン。
普段から役に入っているので、浦井健治のことも嫌いですし。 浦井さん)
なんで?<城田さんから飛び出した突然の嫌い宣言に、とてもナチュラルに「なんで?」と問う浦井さんに場内笑!!> ──劇中では城田さんのタップがすごいと。浦井さん)
すごいんです!朝練、居残り練、ずっと練習していましたから。城田さん)
いやいや。朝練とか一切していないです。タップの振りをもらって「(軽く)OK!」でいきなり本番ってタイプです。浦井さん)
汗びっしょりだったじゃん(笑)!福田さん) Tシャツビシャビシャで(笑)!
城田さん)
あれはシャワー浴びたの!苦労なんて一切していませんから、もう、タップをやるために生まれてきたような人だと…ご覧いただければ(笑)
はい、そろそろ違う人の話をしましょうか。平野さんの役は…。平野さん)
私はブラザートムさん演じるマフィアのボス・ニックの愛人オリーブ役。ブロードウェイの舞台に立ちたい、主役になりたいとゴリ押しする役です(笑)。
──前田美波里さんはどのような役どころを。美波里さん)
デビッドが書いた芝居の主演女優クレアを演じます。自分のため、演者のために作品(劇中劇)が少しでも良くなるようにあの手この手で浦井くん演じるデビッドを誘惑します。 ──初の福田さん演出ですが。美波里さん)
あ、福田さんは“かわいいのがお好き”でね。わたくしはそんなに好かれていないというか…オリーブ、オリーブと(笑)。福田さん) うわぁ、イヤな汗出てきた(汗)!
美波里さん)
まあそう言いつつも、展開の早いミュージカルなので、福田さんが作ってくださってよかったと思っています(笑)。もう、ついて行くのが大変、どうにか追いついたかしら?福田さん) いやいや。稽古の途中で軽く追い抜かれましたよ(笑)。
<さすがクレア、さすが美波里さん、完全に一枚も二枚も上手!> 城田さん)
こんなテンションの美波里さんは、この舞台でしか観られませんよ。クレアのキャラクターがどんどん情熱的にオープンになっていくのがすごく面白い!【本場を感じる作品】
──福田さんは本作を手掛けていかがでしたか。福田さん) 今回はブロードウェイからスタッフがいらしているので、本場の作り方を垣間見たような気がします。劇場での稽古は日本では通常2、3日しかとれないのですが、1か月ぐらいやるんじゃないかというジェームス(・グレイ、振付補)の(綿密な)舞台稽古を目の当たりにし、うらやましくもあり、少しでも近づけるようになりたいと感じました。自分のキャリアの中でも刺激を強く受けた作品です。
(作品の仕上がりは)素晴らしい!オリジナルの出来が素晴らしいところに、今回の役者もみなガチハマリ!中でも、城田さんのタップは本当にカッコイイですよ。真ん中に城田優がいるからこそのタップシーン。日本でそこに立てるのは城田優のほかにいない、城田優ありき…。
城田さん)
プレッシャーが…、心拍数がバクバク上がっています(笑)。
いや、実は稽古にちょっと遅れて参加したら、すでにほかのみなさんは(タップシーンが)出来上がっていたんです。それを見たとき「ゼッテー無理だ。こんなことできない」と思いました(笑)。本当に、最初の8カウントを覚えるのに2時間かかりましたから。というか、足で床を鳴らすということの意味が分からない!!
あ、だんだん化けの皮がはがれてしまうので、そろそろ止めます。とにかく頑張ります!美波里さん)
タップももちろんですが、女性ダンサーも見どころよね!福田さん) 冒頭から綾ちゃんの!
平野さん)
あはっ!私史上一番布が少ない…(笑)。こんなに露出度の高いセクシーなものは日生劇場ではなかなか観られないかと。城田さん)
平野綾ファンはいろんな覚悟をして来た方がいいですよ(笑)。平野さん)
カラダ張ってます(笑)。──日生劇場のあとは大阪公演(梅田芸術劇場)と福岡公演(博多座)ですね。城田さん)
大阪も福岡も、ご飯がおいしいですよね。稽古中は忙しくて、みんなで一回もんじゃを食べに行くくらいしかできなかったので、ぜひ福田さんを筆頭にみんなで出かけたいですね!──浦井さんは。福田さん) 浦井くんは、結構、付き合い悪いもんね(笑)。
浦井さん)
(さらりと)はい、そうなんですよ。
いや(笑)、付き合い悪いんじゃなくてメンテナンスをしなきゃと思って…。<さすが浦井さん!>福田さん) 本当にミュージカルの俳優さんは大変なんですよね。
城田さん)
(浦井さんと)一緒に大阪は、ロミジュリ(『ロミオ&ジュリエット』)以来だから7年ぶり!そりゃもう、そろそろお酒も飲めるかな(笑)。浦井さん)
飲めませんっ(笑)。福田さん) でも、浦井くんは飲んでいなくてもお酒飲んでいる人と同じテンションだから(笑)。
浦井さん)
そうですね(笑)。城田さん)
確かに(笑)!<さすが浦井さん!>──最後に、みなさんから明日から始まる公演へ向けて意気込みを!浦井さん)
ウディ・アレンの本場ブロードウェイの作品が、今、日本で花開こうとしています。おしゃれでセクシー、小粋なミュージカルです。イチオシシーンは城田優のタップ、今日も朝から一人で練習していました~(笑)。城田さん)
言わんでいいわっ(笑)!美波里さん)
大人のミューカルです。ご夫婦で、カップルでぜひ!そして、お子様もお子様なりの解釈で(笑)。平野さん)
本当にカラダを張っています。キャストも日本でこの演目をやるならこの人たちしかいない!と思えるほどピッタリ。楽しんください。城田さん)
まず、もとの物語が面白い!バックステージもので演劇の裏側など深いところも見ることが出来ます。個人的にはそのなかでキャラクターが変化していく様(さま)が好きです。セットも豪華で、本当にブロードウェイに来たような感覚になります。そこで福田さんが付けてくれたお芝居が繰り広げられ、お客様がどんな反応をしてくださるのか、早くお客様のリアクションを見たいです。
僕が思う一番の見どころは浦井健治さんと前田美波里さんの濃厚なキスシーンです。福田さん) 俺も早く見たい、あの本格的なヤツね!!
城田さん)
そう、本格的なチュッチュ、もう…!!美波里さん)
ハシタナイ…。一同笑!!城田さん)
ぜひ、劇場まで足をお運びください!! ほかにも名優だが過食症で女癖が悪い名優ワーナーに
鈴木壮麻さん、ギャングの親玉でデビッドの芝居の出資者ニックに
ブラザートムさん、いつも犬を連れている個性派女優イーデンに
保坂知寿さん、デビッドの恋人のエレンに
愛加あゆさんなどなど…傑作コメディ・ミュージカルを、まさに最高の布陣で届ける
『ブロードウェイと銃弾』、いよいよ開幕です!
2月28日まで日生劇場にて上演、その後、3月5日~20日は梅田芸術劇場メインホール、3月24日~4月1日まで博多座で上演されます。
【フォトセッションより】
フォトセッション中、なぜか浦井さんvs城田さんでじゃんけん大会が…浦井さん満面の笑みですが…負けてる(笑) ものがたり
舞台は1920年代のニューヨーク。
夢のブロードウェイデビューに張り切る劇作家のデビッド(浦井健治さん)。しかし、出資者権限でマフィアの親玉ニック(ブラザートムさん)が奇妙な声で演技もド下手な愛人オリーブ(平野綾さん)をごり押し?!さらにプライドの高いベテラン女優ヘレン(前田美波里さん)、過食症で女癖も悪い俳優ワーナー(鈴木壮麻さん)、ひとクセある脇役女優イーデン(保坂知寿さん)とキャラクター濃過ぎ(笑!!)な面々が集う稽古場にオリーブの用心棒としてマフィアの部かチーチ(城田優さん)が送りこまれて…。
皆が無理な注文を繰り出す状況で困り果てた真面目なデビッド、そこに的確な提案をしてきたのは、芸術に程遠いと思われたチーチだった。
デビッドとチーチ、共に苦心して脚本を書き直し、舞台は見事大成功!しかし、それが引き金となり思わぬ大騒動が巻き起こる…。
浦井さん主演の『ヘンリー五世』おけぴ観劇会も受付中!(↑クリック)
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人