ミュージカル『マイ・フェア・レディ』製作発表レポート



 1963年日本初演、日本人が日本語で上演した初のブロードウェイ・ミュージカル『マイ・フェア・レディ』!初演から55年を迎える今年、新キャストで上演されます。9月の開幕を前に、華やかな製作発表会見と歌唱披露が行われました。



前田美波里さん、今井清隆さん、別所哲也さん、神田沙也加さん、朝夏まなとさん、寺脇康文さん、相島一之さん、平方元基さん、G2さん(演出)


 ロンドンの下町の花売り娘が言語学者のレッスンで、見違えるような麗しいレディに変貌する……。バーナード・ショウの戯曲『ピグマリオン』を原作に新たに作り上げたのが、このミュージカル『マイ・フェア・レディ』です。1956年のブロードウェイ初演はヒギンズ役にレックス・ハリスン、イライザ役にジュリー・アンドリュース、トニー賞ミュージカル部門で最優秀作品賞、演出賞、主演男優賞を含む6部門を受賞。以降、6年半ものロングランを続けました。その成功を受け、1964年に、ヒギンズは舞台版同様レックス・ハリソン、そしてイライザ役には周知の通りオードリー・ヘップバーンというコンビで映画化。アカデミー賞の最優秀作品賞、監督賞など8部門を受賞!

 日本初演50周年となる2013年に演出を一新。華やかさはそのままに、よりドラマ性を高めたバージョンにリボーン。この度の上演は、リボーン版の生みの親G2さんの演出のもとに、新キャストが集いさらなる高みを目指します!会見で明かされたのはなんと100年構想!


【歌唱披露】

♪だったらいいな(イライザ役、神田沙也加さん)
 花売り娘のイライザが貴婦人のような生活を夢見て歌う。イライザの心の奥にあるキラキラの心が表現される一曲。神田さんの伸びやかで透き通った歌声で届けられました。






♪じっとしていられない(イライザ役、朝夏まなとさん)
 ヒギンズ教授の特訓で上品な言葉遣いを習得したイライザが、うれしさと感動を弾けさせながら歌う。新しい世界が開いた!心情を高らかに歌い上げる朝夏まなとさん。






【会見】

G2さん(翻訳・訳詞・演出)



「はじめにこの作品のオファーをいただいたとき、東宝さんから『この作品をここから50年続けたい』との言葉を頂きました。100年続くということ。そのために、現代を生きる人の感覚にもっていくという作業を行いました。普遍的な人間ドラマを深く、しっとりと。一人ひとりのキャラクターが胸に迫るような印象、そのような演出を心掛けています」

2018年版の構想は、との質問には。

「『朝夏まなとが、神田沙也加がやることで意味のあるイライザ』、そういうことが各人にあると思います。そして、この作品、根本にあるのは男と女の話。今回は2組ですので、違う個性のカップルをディスカッションしながらみつけたい。それぞれ“この二人でないとやれないヒギンズとイライザ”を作っていきたい」


朝夏まなとさん:イライザ・ドゥーリトル役(ダブルキャスト)
下町の花売り娘。ヒギンズ教授からレディになるための猛レッスンを受ける。



朝夏まなとさん:イライザ・ドゥーリトル役

「昨年11月に宝塚歌劇団を退団し、初めてのミュージカルがこの作品であることを大変光栄に思っています。この挑戦を前に、不安とワクワクでいっぱいですが、しっかりと勉強し、新しい道を歩んでいきたいと思います」

どんなイライザを…との質問には。

「本当に誰もが知っている名曲揃いのこの名作…先ほどの歌唱披露でも震えていました。私はとにかく初心者マークなので、体当たりで取り組み、そこから自分のイライザを見つけたいと思います。イライザはとてもチャーミング、まずはそれをベースに作っていきたいと思っています」


神田沙也加さん:イライザ・ドゥーリトル役(ダブルキャスト)



神田沙也加さん:イライザ・ドゥーリトル役

「『マイ・フェア・レディ』は、私にとって特別な作品です。劇場で何度観たことでしょう。そうやって客席で楽しんで参りました。こうしてイライザ役として、今日もこの扮装で、皆様にお会いできることを楽しみにしてきました。誠心誠意、役と作品に向き合って参ります」

イライザ役が決まったときは泣き崩れたとか。それほどまでに憧れた役に臨む心境はとの問いに。

「イライザはずっと私の目標でした。決まったときは本当に泣き崩れました。こうして今ここに立っている、今日の初心と、先輩方への尊敬の気持ちを忘れずに。そして、イライザ役が私であった意味を、自分でも、みなさまにも提示していき、納得していただけるような2018年の『マイ・フェア・レディ』にしたいと思います」



G2さん演出はお久しぶり!の神田さんです。



寺脇康文さん:ヘンリー・ヒギンズ教授役(ダブルキャスト)
言語学者。自身の研究のため、イライザをレディにすべく厳しい特訓をする。



寺脇康文さん:ヘンリー・ヒギンズ教授役

「キャスト一新の中、引き続きヒギンズを演じます(笑)。G2演出、リボーン版では、それまでのヒギンズが台詞でやっていたところを歌に戻すなど、あらたな挑戦をしながら楽しくやらせていただきました。またあのドキドキとワクワクが始まります!G2さんのきめ細やかな演出で、人間模様が楽しめる作品になると思います。僕自身も、新しいヒギンズを作っていきたいと思います」



「今回はヒギンズもダブルキャスト!別所さん、よろしくお願いします」


別所哲也さん:ヘンリー・ヒギンズ教授役(ダブルキャスト)



別所哲也さん:ヘンリー・ヒギンズ教授役

「憧れのヒギンズです。30代で『レ・ミゼラブル』、40代で『ミス・サイゴン』『南太平洋』そして、50代で『マイ・フェア・レディ』、歳を重ねながら、それぞれの年代で素晴らしい作品との出会いがあることを幸せに思います」


相島一之さん:ヒュー・ピッカリング大佐役
ヒギンズの友であり、イライザのよき理解者でもある心優しき軍人



相島一之さん:ヒュー・ピッカリング大佐役

「50年という歴史のある作品の、それもピッカリングという素晴らしい役!いつも主人公二人の隣にいる……相島でいいのかと……。やらせていただきます(笑)。一生懸命勉強します!一度曲を耳にしただけで口ずさめる、本当に楽曲が素晴らしい。私はそんなに歌わないのですが(笑)」



相島さんコメントにみなさんも場内も笑いがあふれます!


今井清隆さん:アルフレッド・ドゥ―リトル役
いつも酔っ払い、娘のイライザに迷惑をかける掃除人夫



今井清隆さん:アルフレッド・ドゥ―リトル役

「始めてこの作品を観た若い頃は、いつかフレディをやりたいと思っていたのですが……こんな感じになっちゃいました(笑)。舌先三寸で人をだましてお金を巻き上げ、それを全部お酒に変えてしまう、そんな役です(笑)。こう見えて?!生真面目な私に向いていないんじゃないかと思ったのですが、先ほど、相島さんから『コメディは真面目な人じゃないとできない』と初演でピッカリング大佐を演じられた益田喜頓さんが仰っていたと聞き、ちょっと安心しました」
 


平方元基さん:フレディ・アインスフォードヒル役
美しく生まれ変わったイライザに恋をする上流階級の青年



平方元基さん:フレディ役

「再びこの作品でG2さんの演出を受けることができることをうれしく思います。2013年に出演させていただいていたときの楽しかった記憶がよみがえってきました。また幸せな気持ちをみなさんと共有できるように一生懸命頑張ります!」


前田美波里さん:ヒギンズの母役
ヒギンズとイライザの恋の行く末を見守り、手助けする



前田美波里さん:ヒギンズの母役

「二人の素敵なヒギンズの母親をやらせていただきます。憧れの『マイ・フェア・レディ』、気品漂う心優しい母で、息子のために、素敵なお相手を探す、そんな母心を表現できたらと思います。この作品の舞台は英国。アメリカの血が入っている私は……そこは押さえて(笑)、気品よく、イライザと息子がうまくいくように見守っていきたいと思います」

──両ヒギンズに、どんなカップルになりそうですか?



寺脇さん:
「まだお会いするのも3回目。一緒にどぶろくを飲んだりはしていないのですが(笑)。お酒は?飲む。まだ退団されたばかりでいろいろと不安があると思うのですが、それもフォローしながら、一緒に新たな気持ちで、どぶろくでも飲みながらよろしくお願いします」
朝夏さん:
「はい、よろしくお願いいたします。」



別所さん:
「今、こうして横で見つめられるだけで、吸い込まれそうになるくらい瞳がキラキラしています。沙也加さんの美しさに負けないように、僕らも……、え?お酒は飲めない!そうですか、ではお茶会で。ってこんな展開でよろしいでしょうか。とにかくそんな僕ら、2組ともお楽しみいただきたいと思います」

 どぶろくと紅茶、だいぶカラーが変わりそうですが(笑)。どちらも観たくなる!!
 そんな笑いにあふれた会見、神田さんも「こんなに笑った製作発表は初めて!」とのこと、ここからは笑顔ショットをどうぞ。






 2018年の『マイ・フェア・レディ』は9月16日に東急シアターオーブで開幕、その後、福岡、広島、大阪、愛知、大分で上演。各地に笑顔があふれ、たくさんの“マイ・フェア”ファン誕生の予感です!



【公演情報】
ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
2018年9月16日(日)~30日(日)@東急シアターオーブ
<福岡公演>2018年10月6日、7日@久留米シティプラザ ザ・グランドホール
<広島公演>2018年10月10日、11日@上野学園ホール
<大阪公演>2018年10月19日~21日@梅田芸術劇場 メインホール
<愛知公演>2018年10月24日、25日@日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
<大分公演>2018年10月31日、11月1日@iichiko 総合文化センター iichikoグランシアタ

<スタッフ>
脚本/歌詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ
翻訳/訳詞/演出:G2

<キャスト>
イライザ:朝夏まなと/神田沙也加(Wキャスト)
ヒギンズ教授:寺脇康文/別所哲也(Wキャスト)

ピッカリング大佐:相島一之
ドゥーリトル:今井清隆
フレディ:平方元基
ピアス夫人:春風ひとみ
アインスフォードヒル夫人:伊東弘美
ヒギンズの母:前田美波里

石井雅登/上垣内 平/川島大典/小南竜平/佐々木重直
白山博基/菅谷孝介/辰巳智秋/松村曜生/若泉 亮
内田このみ/大月さゆ/木村晶子/木村桃子/後藤祐香
鈴木結加里/華花/般若愛実/横岡沙季/吉田玲菜

<あらすじ>
ロンドンの下町。
貧しい花売り娘のイライザ(朝夏まなと/神田沙也加)は、言語学者のヒギンズ教授(寺脇康文/別所哲也)の提案で訛りの矯正と淑女になるための礼儀作法を教わることになる。
厳しいヒギンズ教授のレッスンに耐えたイライザは、見違えるように麗しき貴婦人へ変貌を遂げる。
華々しく社交界のデビューを飾ったイライザだったが、ヒギンズ教授にとって自分は研究対象にしか過ぎないと気づき、彼のもとを去ってしまう――。

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人

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