熱狂再び!ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』観劇レポートTEAM WHITE編

 2016年の日本初演で、日本ミュージカル界に大旋風を巻き起こしたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が、2年の年月を経てシアタークリエに帰ってきました。
 だれもがジャージー・ボーイズの人生、その渦中に飛び込むような演劇体験、まるで60年代アメリカの熱狂を肌で感じるような演出、全世界が認める名曲のオンパレード、個性豊かな俳優の競演!そのすべてが高い高いクオリティなのです!
 

以下、「」内はお寄せいただいた感想です。




フランキー・ヴァリ役:中川晃教さん(WHITE&BLUE)
輝きを増すその歌声はもちろん、家族とのやりとりの後に見せる夫、父親としての顔は等身大のひとりの男。人間ドラマとしての完成度が高まった再演!

 本作は、『Sherry(シェリー)』『Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)』『December, 1963 (Oh, What a Night)(1963年12月(あの素晴らしき夜))』『Big Girls Don't Cry(恋はヤセがまん)』『Walk Like A Man(恋のハリキリ・ボーイ)』……など、世代を超えて親しまれる名曲の数々を生みだしたフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ、ニュージャージー出身の青年たちのドラマを描いたミュージカル。

 2005年のブロードウェイ開幕以後、数多の賞を受賞し世界で愛される『ジャージー・ボーイズ』の日本版が初演されたのは2016年。上演に際し、天使の歌声と称されるフランキー・ヴァリ役を務める俳優は、ザ・フォー・シーズンズのオリジナルメンバーで、本作の音楽を担当するボブ・ゴーディオ氏のお墨付きが必要。日本ミュージカル界が誇る俳優であり、アーティストでもある中川晃教さんが、見事ゴーディオ氏よりその実力を認められ、実現に至ったのです。

 さらに、演出は藤田俊太郎さん。舞台と客席を繋ぐ。見ているものが“体感”“追体験”する演劇を次々と立ち上げてきた気鋭の演出家の手腕がいかんなく発揮された作品は観客の熱狂的支持を得ました。待望の再演、全国ツアーとますます勢いを増す日本版『ジャージー・ボーイズ』、その誕生の地シアタークリエから新たな伝説のスタートです!

 ザ・フォー・シーズンズのドラマを文字通り4つの四季に分けて構成される劇構造も本作の魅力の1つ。それぞれに4人のオリジナルメンバーが語り手として、あの頃を、俺(僕)の視点で振り返るのです。

 まず先陣を切って登場したのは2度目のシーズンとなるチームWHITE、「まとまりのWHITEはまとまりを飛び越えて、荒くれものになりました」と藤田さんが語るとおり、豊かな音楽性のなかでのびのびと生きています。



フランキーの妻メアリー:綿引さやかさん、トミー:中河内雅貴さん、フランキー:中川晃教さん
ニュージャージー州の片田舎。成功を夢見るトミーは天使の歌声をもつフランキーと出会いバンドに引き入れることから、“ジャージー・ボーイズ”のものがたりが始まる。

「初演で、白チームの最大の魅力は4人のハーモニーと感じていましたし、今回も皆さんの歌声にさらに磨きがかかって本当に素晴らしかったのですが、それ以上に印象的だったのが、あれこんなに芝居の要素が強かったっけ?ということです。
熱の入った演技に心を持っていかれ、あっという間の3時間でした」

「なんと言っても、音楽が最高です!メインボーカルとコーラスとバンドさんが重なって、音楽に包まれているようです。ストーリーではせつない出来事や悲しい出来事もあるけれど、その一つ一つが歴史なのだと感じて、更に楽曲に感情移入しました。
 観劇とライブ会場のような空間とを自然に行き来しながら、最後はめっちゃ楽しかったー!と感じるミュージカルでした」

「初めての観劇でしたが、もう感動!の一言です。観ているうちに、自分が作品の中に取り込まれていく様な気持ちになりました」



写真左)ジップ:阿部裕さん
マフィアのボス ジップに所望され♪My Mother’s Eyesを歌うフランキー。彼は天使の歌声でジップの“特別な存在”になる。

「キャスト全員歌が最高!ハーモニーが心地よくてぞくぞくします。アンサンブルさんも含め素晴らしさが語り尽くせない。(もちろんダンスも素敵です)
 中学生の時大好きだったWho Loves Youをリアルで聞くことができて感激しました」

「とにかく構成がいいですね。無駄なシーンが全くなく、キャストの歌の上手さ、演出の細やかさ、どれをとっても最高のミュージカルだと思います。
 主演の中川さんはもちろん、海宝さんの初演を更に超えて来た安定のボブ、キャラを濃い目にしてきた中河内さん、ちょっと悲哀を感じつつも存在感満点の福井さん、愛すべきアンサンブルの皆さん(大音さんが今回凄いと思いました)みんな素晴らしい!」



写真左より)トミー:中河内雅貴さん、ニック:福井晶一さん、ボブ・ゴーディオ:海宝直人さん、フランキー:中川晃教さん
トミーとハーモニーの天才ニック、そこにフランキーが加わったバンドに、グループ最年少となるボブ・ゴーディオが最後のピースとして加入。

「アッキーがアッキーたる所以を真正面から感じました。怒りに満ちた時の手の震え、恋人とキスする時の色っぽい目線、どの曲も完璧に歌い上げる姿に一瞬たりとも目が離せません。 個人的にはボブと初めて一緒に歌ったシーンが好きです」

「中川さんのハイトーン・ボイス、奇跡の歌声です。ダンサーのイメージの強かった中河内さん、歌声も素敵だし、やんちゃな感じのトミーにぴったり。どの曲も懐かしくノリノリになれます」




天才プロデューサーボブ・クルーとの出会い、下積み、挫折……を経て、ついにSherry(シェリー)が爆発的ヒットとなる。そこから3作連続の全米ナンバー1のハットトリック!一躍スターダムにのし上がる。


「先ず歌が最高!聴き応え充分です。ノリノリ手拍子だったり、しっとり耳を傾けたり…。また、ストーリーが明確で4人を通しての人間模様がドラマチックで魅せられます。さらに観る側が5人目になって客席の空気感が一体となれる気がします」

「本当に、更に研き掛かったジャージー・ボーイズでしたね。
 アッキーのあの声はどこから来るのでしょうか?驚きと感動で胸がいっぱいでございます。海宝君もますます伸びやかな声、笑顔、演技に安定感があって、あの落ち着きは素晴らしいです。出演者皆さまのバランスの良さ、歌の上手さ、ダンスと盛りだくさんで愉しさ倍増でございました。アッキーの声をたくさんの方に聞いてほしいです☆」




快進撃を続ける一方で、莫大な借金、メンバー内の確執、家族の不和……グループ崩壊の危機が迫っていた

「素晴らしい歌声に最初から最後までワクワクしっぱなし!
 ボーイズはもちろん、他の皆さまもバンドも最高です。中河内トミーは軽妙でカッコよくて、酷い人のはずなのに全然嫌な気持ちにならず、むしろ愛おしくなります」

「(みどころは……)神の子、アッキー。良い重さを持っている海宝くん。歌うま女子ズ。ノリノリ畠坊(失礼っ)さん。益々楽しみ石川くん。装置のあちこちにいるキャストさん。こだわりの感じられる演出」



その歌声で、人生を切り開き幾多の困難にも立ち向かい乗り越えてきた、フランキー・ヴァリ(レポ冒頭写真)。

 グループの崩壊を前に、フランキーが下した決断は……いかに。

「舞台の上下左右隅々までセットや動き凄いです。ボーイズもガールズもみんなパワーアップしていました。一緒にツアー回りたい!」





 4人の人生のハーモニーが紡ぎ出すザ・フォー・シーズンズのものがたり。ヒット曲に彩られ、華やかなショーシーンに心躍り、葛藤や挫折、愛にはココロしっとり。あの頃、彼らの青春を追体験するような3時間にミュージカルの、演劇の素晴らしさが詰まっています。

 ニュージャージー生まれのイタリア系アメリカ人、その境遇の只中を懸命に生きた中河内トミー、フランキーの歌声に惚れ込み、それを守るために最善を選択していく海宝ボブ、常に俯瞰し、ハーモニー同様にグループを支えた福井ニック、そしてワン・アンド・オンリーな中川フランキー。「再演でさらなる高みへ」、それぞれ個人の経験を持ち寄り、さらにその掛け算が行われたかのようなTEAM WHITE。ゲネプロでこの完成度、ここから一体どうなってしまうの!そう思わせる、みなさんです♪

 TEAM BLUE編はこちらから!

【公演情報】
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
2018年9月7日(金)~10月3日(水)@日比谷・シアタークリエ
全国ツアー!
2018年10月8日(月・祝)@秋田県 大館市民文化会館
2018年10月11日(木)・12日(金)@岩手県 岩手県民会館
2018年10月17日(水)・18日(木)@愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2018年10月24日(水)~28日(日)@大阪府 新歌舞伎座
2018年11月3日(土・祝)・4日(日)@福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
凱旋公演!
2018年11月10日(土)・11日(日)@神奈川県 神奈川県民ホール

<スタッフ>
脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞:ボブ・クルー
演出:藤田俊太郎

<キャスト>
フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:中河内雅貴、伊礼彼方(Wキャスト)
ボブ・ゴーディオ:海宝直人、矢崎広(Wキャスト)
ニック・マッシ:福井晶一、spi(Wキャスト)

ボブ・クルー:太田基裕
ジップ・デカルロ:阿部裕
ノーム・ワックスマン:畠中洋

綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太

公演HPはこちら

感想寄稿:おけぴ会員のみなさん
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人

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