NEWチーム誕生!ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』観劇レポートTEAM BLUE編

 連日、熱いステージが繰り広げられているミュージカル『ジャージー・ボーイズ』。先に公開したTEAM WHITE編に続き、TEAM BLUE編をお届けいたします。

 TEAM BLUEは、今年、新たに誕生したチーム。中川晃教さんのフランキー・ヴァリとともにハーモニーを奏でるのは、トミー役:伊礼彼方さん、ボブ役:矢崎広さん、ニック役:spiさんです。矢崎さんは初演ではTEAM REDにて同役を演じられています。

以下、「」内はお寄せいただいた感想です。




トミー役:伊礼彼方さん、ニック役:spiさん、フランキー役:中川晃教さん、ボブ役:矢崎広さん

 初日前囲み取材での中川さんの言葉を借りれば“一筋縄ではいかない感じ”の面々。確かに個性豊かで、その個性のぶつかり合いが輝きを生むようなドラマティックな印象です。新しいチームでありながら、中川さん、矢崎さん、そして初演からご出演のシングルキャストのみなさんが作りあげた土壌で新しい色の花を咲かせたTEAM BLUE。再演の深みと初々しさの両方を併せ持つ、ジャージー・ボーイズファンには嬉しい新チーム誕生です♪



 日本版の特長のひとつは、舞台上に配されたTV画面。ザ・フォー・シーズンズの物語を撮影するという劇構造。画面には、登場人物や当時の社会を表す“画”だけでなく、客席に座る観客の姿も映し出されます。それによって、観客は傍観者から、ドラマの只中へ引き込まれ、聴衆として事の成り行きを目撃、当時を追体験することになるのです。

「再演が繰り返しではなく進化するものだと藤田組が証明してくださいました。新しく加わったメンバーもとても素敵でした!」

「これまでにない“可愛い”spiニック!“細かな仕草、表情で生き生きと演じた”彼方トミー、“大人になった”ぴろしボブ!新生ブルー、素晴らしかった!」



この4人が集まった時、新たなハーモニーが生まれました。もちろんこれからたくさんの努力をし公演を重ねて続けていきます。この4人が作り出す、音楽のハーモニー、演技のハーモニーをぜひ皆さんに楽しんでいただきたい。(藤田俊太郎さん)

「伊礼トミーの悪童っぷり、矢崎ボブのクールさ、spiニックの暖かさとやるせなさ、中川フランキーの真摯さ、綿引メアリーの切なさ、それから音楽!音楽が、すべての感情を包んで、憂いを吹き飛ばしてくれるようなエネルギーあふれる舞台です」

「ミュージカルだけどストプレ色が強くてライブを観に来た感覚も味わえる最高の舞台です。同じ舞台でもチームによって全く違うお芝居になるのも面白いです。主演の中川さんの奇跡の歌声に震えました。矢崎さんも再演で進化した歌と演技で魅せてくれました」


 複数役を担うシングルキャストのみなさんの存在感も突き抜けています。どっしりとしたジップ・デカルロからオチャメなTV司会者、ラジオディレクターなどなどを演じる阿部裕さん、冷酷な金貸しノーム・ワックスマンから怪しい?!レコード会社社長、ノリノリのトロンボーン奏者などを演じる畠中洋さん。そして、ビンゴ!のシーンでもお馴染!浮き沈みの激しいあの時代のあの業界を生き抜くたくましさと確かな耳をもつ男ボブ・クルーを演じる太田基裕さん。そしてアンサンブルキャストのみなさんも大車輪の活躍!(おけぴ観劇会特製の人物相関図でチェック!)



レコーディング費用を何とか工面するトミー。……このシーン、切ない。常にグループを率い、汚い仕事も引き受けてきたトミーの“俺が”という言葉の重みと「父親が出資してくれた、なぜなら僕を愛しているから」ボブ・クルーの言葉のギャップに泣けてくる。


「開演前から観客のみなさんの期待感に満ちた客席。中川さんはまさに天才!
 4人のハーモニーも素晴らしく、3時間が短かった…驚いたのはボブ・クルーの太田さん、振り切れていました、凄いです。カーテンコールも楽しかった!
 始まったばかりだけど再演を熱烈希望です」




最年少メンバーのボブとリードボーカルのフランキー、二人のパートナーシップ。時の経過とともに、少年から落ち着いた大人に変化していく芝居にもさらなる深みが!

「矢崎さん演じるボブの表情がとても魅力的で、「December,1963」の歌い出しから涙が溢れて止まりませんでした。成功を手にして幸せの頂点にいる感情がすごく伝わってきて…。
それから、つくづく素晴らしい脚本&演出だなと感じました。
 ここぞという場面での大ヒット曲の差し挟み方や、セリフを重ねてボルテージを上げていって歌で感情を爆発させる流れが最高でゾクゾクします!
 私にとっては、感極まって号泣させられてしまう作品です」

「初演に比べ歌唱力が上がった矢崎くんは、更に人物像を詰めて新たなゴーディオが出来上がっていました。アッキーはフランキーを自分のものとして更に進化させ、伊礼くんもspiくんも申し分なく、とにかく素晴らしい出来栄えでとても楽しめました」



ただそこに居るだけでニックの大物感があふれるspiさん。ちょっとした皮肉を効かせるところもチャーミング。

「spiさんはとても優しいニックでしたが、怒りを爆発させたときの迫力がすごかったです」

「光と影、挫折と成功が四つの季節になぞられて、素晴らしいハーモニーでこれでもかと言うくらい贅沢な気分になりました。
 ブルーチームは、海外公演を観ているかのようなワールドワイドなイメージ。個人的には、ビンゴ!なボブ・クルーの太田さんが可愛くて、ずっと観ていたかったです」



グループの危機、ボブは苦渋の選択をする。そしてフランキーは……。

「フランキーは中川さんなしには語れませんがブルーチームのお芝居の説得力に落とされた気がします。ホワイトチームはこれからですが、本当に楽しみです」



「やっぱり音楽がいいですね。歌唱、演技、チームワーク、素晴らしかったです。「シルエッツ♪」と歌うアッキーの声は輝いていて、ここから物語が始まるんだな~という気がします」

「中川フランキーのボーカルに尽きますね。どれくらいトレーニングしたのだろうと、感激しました」

「2年待った再演。新生ブルーチーム、とても楽しみでした。
 期待を裏切らない中川ヴァリに圧倒されました。ブルーチームは、語り部としての役割が皆さんとてもしっくりしていて、どのシーズンも色濃くメリハリを感じました。
 ミュージカルというと、曲、歌唱に注目されがちですが、これはお芝居の中の要所に曲があるので、芝居部分に説得力がないと成立しないと思うのですが、初演より、多少のセリフの変更や演出の違いで、こんなにも物語が分かりやすくなるんだなと、引き込まれました。
 ボーイズのみなさん、ガールズのみなさん、地方公演、凱旋公演とまだまだ先は長いですが、どうぞお身体に気をつけて、また、私達をニュージャージーへ連れて行ってくださいませ」

 俺がフランキーを……兄貴分だったはずが、いつの間にか関係性が変化している、そのことにも気づかない男の悲哀を強く印象付ける伊礼トミー、栄光への階段を上る最後のピースとしてのキラメキと純朴さを持ちあわせた矢崎ボブ、常にグループを静観する大らかさと感情を爆発させたときの激しさ、そのどちらにもリアリティのあるspiニック。そして、新たなチームでまた新しい輝きを放つ中川フランキー。その歌声は、まさに奇跡。

 こうして『ジャージー・ボーイズ』の世界、ザ・フォー・シーズンズのドラマを堪能し、幸せな時間を過ごすことのできる公演ですが、ふと我にかえると、それにしても中川さんの歌声の精度のすごさたるや、どこまで進化するんだ!ということです。質・量ともに壮絶、スタミナと高い技術を要する歌唱に、これをシングルキャストで……。ただただ驚愕です。さらにボブ・ゴーディオ氏のお墨付き必須の歌唱力はもちろん必要不可欠ですが、それだけでは十分でない。少年から男へ、夫となり、父となるフランキーの人生ドラマを届ける演技力もあって、初めてこの感動へとたどり着くのです。そしてそれはフランキーだけでなく、すべての人に当てはまること。誰が欠けても成立しない、それが『ジャージー・ボーイズ』の魅力なんですね。大千穐楽まで、この感動を全国に届けてください!!

【公演情報】
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
2018年9月7日(金)~10月3日(水)@日比谷・シアタークリエ
全国ツアー!
2018年10月8日(月・祝)@秋田県 大館市民文化会館
2018年10月11日(木)・12日(金)@岩手県 岩手県民会館
2018年10月17日(水)・18日(木)@愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2018年10月24日(水)~28日(日)@大阪府 新歌舞伎座
2018年11月3日(土・祝)・4日(日)@福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
凱旋公演!
2018年11月10日(土)・11日(日)@神奈川県 神奈川県民ホール

<スタッフ>
脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞:ボブ・クルー
演出:藤田俊太郎

<キャスト>
フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:中河内雅貴、伊礼彼方(Wキャスト)
ボブ・ゴーディオ:海宝直人、矢崎広(Wキャスト)
ニック・マッシ:福井晶一、spi(Wキャスト)

ボブ・クルー:太田基裕
ジップ・デカルロ:阿部裕
ノーム・ワックスマン:畠中洋

綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太

公演HPはこちら

感想寄稿:おけぴ会員のみなさん
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人

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