RONxII 20th ANNIVERSARY LIVE『From Here』レポート~タップダンスは音楽、リズム、そして言葉~

 タップダンサーRONxII(ronron)さんの活動20周年を記念したライブ『From Here』が6月18日に丸の内コットンクラブにて開催されました。スペシャルゲストとして橋爪功さん、井上芳雄さんが登場!音楽セッションはもちろん、コントあり、朗読とタップのコラボレーションありという魅惑のひととき。RONxIIさんの20年がギュギュっと凝縮されたライブの様子をレポートいたします。



RONxIIさん



【7人の素敵な男性】


 オープニングは♪Seven Steps to Heaven、ジャズの名曲で心地よい空間へ誘われました。タイトルにある「Seven」、そこにはRONxIIさん、クリヤ マコトさん率いるミュージシャンのみなさん、スペシャルゲストのお二人を合わせ、7人の素敵な男性たちが奏でるセッションをお届け!そんな思いも含まれていたのです。続いては♪Mr.X、こちらはドラムとギター、そしてタップのセッション。

 それぞれのソロの連なりから「こんなリズムどう?」「そうきたか!じゃあ、こんな音はいかが?」「いいねぇ~」そんな会話が聞こえてきそうなほどの自由で密な“音”を介したコミュニケーションにすっかり魅了されました。目の前で繰り広げられる生の濃密なやり取りを見て、楽しみながらもうっすらとジェラシー感じてしまうほど!!


【スペシャルゲスト井上芳雄さん登場】



井上芳雄さん


 ここでお一人目のスペシャルゲスト井上芳雄さんが登場。まずは歌のプレゼント、RONxIIさんからのリクエスト♪What a Wonderful World の歌唱、そしてトーク!ここではRONxIIさんの本名のお話も飛び出しました。そしてそれはその後のとあるコーナーで……。2曲目はRONxIIさんとのコラボレーション♪On the Street Where You Live(君住む街角fromミュージカル『マイ・フェア・レディ』)をボサノババージョンで!新鮮!劇中で歌われるよりは、少し余裕のある大人のフレディな雰囲気の曲調になっていますが、恋するキラキラ感や品の良さはさすが!そこに寄り添うようなタップは、それまでのジャズテイストとは違うエンターテイメントとしてのタップでした。



 皆さんご存知かと思いますが、RONxIIさんと井上さんは同じ事務所に所属されています。でも、まだ本格的な共演はないとか。いつかガッツリ組んで!実現すると素敵ですね。


【スペシャルゲスト橋爪功さんも登場!コントと朗読?!】


 ここでもう一人のスペシャルゲスト橋爪功さんが登場!タップダンサーRONxIIさんと俳優の橋爪さん…?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は10年来のお付き合いというお二人。(お二人のエピソードはこちらのRONxIIさんのブログの記事をどうぞ!) とはいえ、朗読とタップのコラボレーションって一体どうなるのだろうと思っていたのですが、それは予想をはるかに超える面白さでした!その前に、こうして舞台上にスペシャルゲストのお二人が揃ったところで、もうひとつお楽しみが用意されていました。コントコーナーです!題して『頼むからやめてくれ!~証券会社編~』。

井上さん:はい、始めましょう!こんな風に、やるのにちょっと決心がいるんですよね(笑)。
橋爪さん:この新聞を開いたら始まりですからね。


橋爪功さん


 そうして始まったコント。まずは井上さんと橋爪さんの会話から、どうやら二人は親子らしい、家族経営の証券会社らしい、お父さんが社長らしい…。そしてその会社の名前が「Little Win証券」、井上さん登場時に話題になったRONxIIさんの本名「小勝」さんがここで登場!

井上さん:しかし証券会社としてこの名前はどうなんだろうね。




 そんなお二人のどこまでが台詞なのかどこからがアドリブなのか、いろいろとギリギリの線をいくコントが続きます(笑)。そして、一本の電話をきかっけに事態は一変。ラップ調、韻を踏みながら登場する謎の男(RONxIIさん)、昭和のノリで歌いだす社長。二人の会話は畳みかけるような歌合戦(井上さん曰く泥仕合)に。その間に入ってその都度的確すぎるツッコミを入れる息子。カオスです!そしてついに息子も爆発!「♪いい加減にしろ~~~」、美声の歌い上げで幕を閉じるのでした。みなさん、やりきりました!

井上さん:歌のコーナーでは汗はかかなかったのに、コントで大汗かきました!はい、ここまでは前座です。

 前座とは(笑)!!このコーナーで会場は大いに沸き客席もさらに温まった感じです。ふと、ここはコットンクラブ…そう思うと、さらに可笑しさが増してきました。はい、やりきりました!

 そして、橋爪さんとRONxIIさんの“朗読とタップのコラボレーションコーナー”へ!題材は筒井康隆さんの「関節話法」。見ごたえ聞きごたえたっぷりでした!「カンセツワホウ」と聞くと、「間接話法」(⇔直接話法)のカンセツを思い浮かべますよね。それがこの作品は、関節をポキポキ鳴らすことで会話をする星へ赴任した男のお話、つまり「関節話法」なのです。




 そっちのカンセツか!首、足、指、肩、股関節…あらゆる関節をポキポキさせ会話をする登場人物たちを橋爪さんの声とRONxIIさんのマイムとステップで表現する。声色の変化、音の変化、リズムの変化、そしてオチまで。筒井さん独特のハチャメチャだけどユニークでユーモアあふれる世界をこんな風に楽しめる、なんて贅沢なんだろうと感じました。


【いよいよ大詰め】




 そしてライブもいよいよ大詰め、ここからは再び音楽セッション!まずはクリヤさんのピアノと♪Night in Tunisia、最後はみなさんそろって♪Scarborough Fair。こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。最後に「このライブは20年の活動の集大成であるとともに、そのタイトル通り『From Here』、“ここから”に向けた決意でもある」というRONxIIさんのご挨拶に大きな拍手が寄せられました。



 冒頭では舞台上の密なコミュニケーションにジェラシーを覚えたのですが、アンコールではなんと客席もハンドクラップで参加、コール・アンド・レスポンス!会場のみなさんのお祝いの気持ちも相まって、とても印象深い祝祭的なシーンとなりました。



 足を踏み鳴らすというとても根源的な表現が魂の叫びからショーアップされたエンターテイメントまで、様々な可能性を秘めていることを改めて感じました。タップダンスは踊りであり、音楽であり、リズムであり、言葉でもある。RONxIIさんの歩んできた人生が表現された素敵な20thライブでした。20周年、おめでとうございます!
【公演情報】
RONxII 20th ANNIVERSARY LIVE『From Here』
2019年6月18日(火)@COTTON CLUB コットンクラブ
出演:RONxII (tap,vo)
   クリヤ マコト(p)芳垣安洋(ds)鈴木直人(g)岩見継吾(b)
スペシャルゲスト:橋爪功/井上芳雄

写真提供:グランアーツ
おけぴ取材班:chiaki(取材・文)監修:おけぴ管理人

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