シスターたちが歌って踊る!!渋谷・東急シアターオーブにて開幕した2019-2020年の『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』、連日、劇場を、みんなの心を温かくしています。
初日前会見でも話題に出ていたタイプの違う2人のデロリス!どちらがいい?ではなくどちらもいい!そう思わせるおふたりそれぞれの魅力と作品の強度。これぞミュージカルの力と思わせる最高にハッピーで最高にハートフルな作品。つまり、シスター最高!!
本作はウーピーゴールドバーグ主演で大ヒットした同名映画にもとづき、数々のディズニーミュージカルにおいてその手腕を発揮する作曲家アラン・メンケン氏の楽曲で綴るミュージカル!!ノリノリのディスコナンバーから美しい宗教曲のような厳かなナンバーまで音楽の力にあふれた作品です。また、ミュージカルナンバーとしてだけでなく、物語のなかでも音楽の力、歌の力は炸裂!歌うことで心を通わせていく人々をコミカルに描き、同時にひょんなことからギャングに命を狙われるというハラハラ・ドキドキまで加わって劇場には笑いと涙、愛と祝福があふれているのです。
【観劇レポート】
~ことの始まりは~より大きなステージで歌いたい!成功を夢見るデロリス(朝夏まなとさん)とギャングのボス・カーティス(今拓哉さん)
写真右)カーティス(大澄賢也さん)
部下のズッコケ三人組も健在…どころかパワーアップ(アップなのか⁈笑)!
破天荒なクラブ歌手デロリス(森公美子さん、朝夏まなとさんのダブルキャスト)は殺人事件を目撃したことで恋人のギャングのボス・カーティス(大澄賢也さん、今拓哉さんのダブルキャスト)に狙われることになり。
デロリス(森公美子さん)、エディ(石井一孝さん)
逃げ込んだ警察署で高校時代の同級生のエディ(石井一孝さん)と再会したデロリス。エディの発案でデロリスをかくまう場所に選ばれたのは、彼女に最もふさわしくない場所──それは修道院!
エディは学生時代からデロリスへ恋心を抱いていて、思いを歌うI Could Be That Guy は切なくゴージャス!!
野心と物欲にまみれた俗社会から(笑)、一転、そこは厳かなカトリック修道院。デロリスはそこで規律正しく暮らす修道女、シスターたちに出会うのです。
~互いを知る~全く異なる価値観で生きてきたデロリスとシスターたち、はじめはぎくしゃく。
そんな彼女たちを結びつけたのは“歌”。デロリスはプロ歌手として培ってきた歌声と明るいキャラクターで決して上手いとは言い難い(言葉にできない・笑)聖歌隊をみるみる上達させるのです!
引っ込み思案なシスター・メアリー・ロバート(屋比久知奈さん)も
デロリスに背中を押され、勇気を出して!
デロリスとシスターたち、それぞれの“気づき”が生まれ──
財政難だった修道院に奇跡がおこる…か?!
コンサート会場さながらのミサは大盛況!
シスター・メアリー・ラザールス(春風ひとみさん)のキレキレラップ&ダンスは今年も健在。
コーラスが上達するだけでなく、デロリスの前向きなエネルギーに引っ張られ自我に目覚めていくシスターのひとり見習いシスターのメアリー・ロバート。今回から同役を演じる屋比久知奈さんの真っ直ぐな穢れなき歌声に涙涙、拍手喝采です!終盤、あるシーンでカーティスを睨みつけるその目の力強さたるや。シスター・メアリー・パトリック役の未来優希さんの歌声と純粋で可愛らしい存在感にもキュン♪
自らの意見を持つ、発言する。その一つひとつがメアリー・ロバートにとって初めてのこと、その勇気をくれたのはデロリス。
~修道院長LOVE~ そして、この物語に欠かせないキーパーソンはこの方、厳格な修道院長(鳳蘭さん)です。
デロリスの奔放な生き方を認められない、でも、シスターたちは影響を受けている。それもいい方向に。そして修道院は売却の危機。教会を救うのは神ではなくまさかのデロリスなのか?葛藤しまくる、なんだかんだ言って一番人間味あふれているのが修道院長かもしれませんね。
この先の展開は劇場でお楽しみいただくとして!ここからは加速度をつけて盛り上がる舞台の様子とおけぴ会員の皆さんから寄せられた感想をドドーンとご紹介。
「最初はおどおどしているシアター達が、唄う事が本当に楽しくなっていく過程が微笑ましい!デロリス自身も仲間に教え唄うことで、やさぐれた心が穏やかになるのもジーンときます!観たら元気が貰える、ハートフルな舞台!ありがとうございました♪鳳蘭さんの演技は圧巻です♪」
「思わず震え上がるようなドスのきいた声、さらに強面だけどどこか抜けていて可愛らしい今さんのカーティスの存在感!あと、ずっこけ3人組の絶妙バランス。泉見さんの憎めないTJ、KENTAROさんのスタイル抜群のジョーイ、林さんのセクシーなパブロ、揃いも揃って……とても美声。ギャングが登場すると、違った意味でハラハラ・ドキドキ。どんなドジをしでかすかわからないから(笑)」
「初演、再演と観ていますが、とにかく何度観ても楽しい作品です。朝夏まなとさんのパワフルな歌声、グイグイと物語と客席を引っ張っていくパワーに圧倒されました。素敵な演奏で作品を引っ張る指揮者の塩田さんのノリノリな姿も見ていて楽しくつい目で追ってしまいました。素晴らしい舞台、ありがとうございました!」 「とにかく歌声のパワーが最高でした。昨日森クミさんのデロリスを拝見し、まぁ様のデロリスが楽しみで仕方なかったのですが本当にお二方ともに素晴らしかったです。屋比久さんの歌声に泣かされました。ベテランの方々もフレッシュな方々も素晴らしかったです。
林翔太さん、顔が小さくて可愛らしいキャラクターでした。仕切りのカーテンコールの振り指導も盛り上がりました!」
「なんと言っても観終わってHAPPYになれるミュージカル。メンバーが少しずつ変わってもなお、そのことは変わることなく何度でも観たくなります。森公美子さんのパワーも健在」
「明るく展開していく物語は大人から子供までワクワク、時にハラハラ、そしてデロリスがシスターや周りの人たちと紡いでいく友情にホロリとさせられます。ディスコミュージックからバラードまで、アラン・メンケンの様々な楽曲は観劇後の帰り道に口ずさみたくなるものばかり。教会のセットや衣装も素敵です。
理屈ではない心の奥に生まれる何か。それが誰かを救えることがある、そんな人の温かさに包まれて胸いっぱいになる素敵なミュージカルです」「話のテンポが良く場面場面が無駄なく進み観ていてストレスがありませんでした。最初は朝夏さんのイメージではなかったのでどうなるんだろうと思っていたのですが、やんちゃな新しいデロリスをのびのび演じていて爽快でした!
石井さんのエディもひょうきんなだけでなくデロリスに対し健気で素敵でした」
「森公美子さんと朝夏まなとさんのWデロリス役にどんな違いがあるのか、見比べるのが本当に楽しみです。シスターたちのコーラスも声の厚みがあり素晴らしかったです。
ダンスも見応えあり、お芝居・歌・ダンスと全てが揃っている素晴らしいミュージカルだったので、心から楽しめました♪なぜ今までこの演目を観たことなかったのか…今回この演目を観劇できた出会いに感謝です」
「シスター・メアリー・ラザールス役の春風ひとみさんの演技、踊りも秀逸でした。お歳を召した役ですが、修道女達の中での存在感があり良かったです。一方で、ダンスシーンでは力強く踊り歌う姿が見ていてかっこよかったです」 日和見的なところもありつつシスターたちのことを思うオハラ神父(小野武彦さん)と“あのお方”!
「笑いあり涙ありの最高の舞台でした。感激しました!森さんはじめ主要キャスト、アンサンブルの方々の素晴らしい歌声に鳥肌がたち、なぜか涙が出ました。塩田先生の指揮も見応え?がありオーケストラと舞台との一体感が舞台をさらに盛り上げています。もう一度観たいと思える作品です」
「久々にミュージカルを観ながら感動で涙が溢れて来ました。朝夏さんデロリスを拝見させていただき歌って踊ってのパワー溢れるデロリスになぜか涙がとまりませんでした。こんなこと本当に久しぶりで自分でもビックリしています」
「今年からのカーティスの部下(パブロ役)の林翔太くん、歌もコミカルな演技もとても楽しめます。カーテンコール用ペンライトは、購入すると楽しいです。上から見てもとても綺麗でした!」
「朝夏まなとさんのデロリスは長~い手脚にスタイル抜群で存在感がありダンスもキレキレ、歌も心がこもっており、とても素敵でした!
シスターのみなさんも純真な清潔感に溢れ、舞台のステンドグラスがとても美しく、まるで教会にいるような錯覚に。まだ朝夏さん大澄さん初日なのにチームワークの良さを感じ、今後、朝夏さんは明るく周りを照らす存在になってゆき、大澄さんは悪役ながらもコミカルさを増して、楽日に向かってパワーアップされていくことが想像されました」 「鳳蘭さんの存在感と美しさ。独特の台詞の間合いがチャーミングで厳格ながらも愛すべきキャラクターでした。朝夏さんとの並びが感動的で思わず笑みが。屋比久さんが演じるシスター・メアリー・ロバートの透明感ある歌声と朝夏さん演じるデロリスへの憧れ──フィナーレはとても感動的でした。森公美子さんも大好きですが、またこんな美人すぎるデロリスもありだし楽しかったです。フィナーレダンスは美しく、朝夏さんの太陽のような笑顔に胸がいっぱいになりました」
「朝夏デロリス版、最高のエンターテナー森クミデロリスとはまた違った、魅力的な成長譚になっていました。パフォーマンスも身体表現がとりわけ得意な朝夏さんならではの楽しさが!!屋比久さんのシスターの自我の目覚めも、鮮やかで可愛らしかった
カーティスの部下3人組、美声です、注目です。鳳蘭さんの道院長さまチャーミング!そして美声は揺るぎない!癒されました」
「寒い季節に最高にホットな舞台です!
難しいことを考えず舞台に身を任せて楽しめるとっても素敵な作品!キャストの皆さんそれぞれ個性的なキャラクターで、グイグイと物語の世界に引き込まれます。なんと言っても音楽が最高!オープニングから思わず客席で体を動かしたくなってしまうようなワクワクするサウンドで、まるでライブのように楽しめます!」 決して出会うはずのなかった人々が出会い、ともに時間を過ごすことで生まれる奇跡。ラスト、デロリスと修道院長のやり取りは何度見ても心にグッときます。
そしてカーテンコールではジョーイ役のKENTAROさんとパブロ役の林翔太さんのリードで一緒に踊って盛り上がるコーナーも♪(公式ペンライトでさらにノリノリ) ほかにもキャンペーンやイベント情報は
ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』作品HPをごらんください。
【舞台映像ver.スポット映像も公開されました】
舞台写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:chiaki(取材・文) 監修:おけぴ管理人