【公演NEWS】<観劇レポート追記3/23>『十二夜』開幕♪ 前山剛久さんの終演後のご挨拶コメントと舞台写真が届きました

おけぴ観劇レポートを加筆いたしました!(3/23)緑文字が加筆部分です!


 3月20日、青木豪が上演台本と演出を手掛ける「十二夜」が本多劇場にて開幕いたしました。

 “こんなに笑えるシェイクスピアは初めて”と拍手喝采を浴びた、2013年上演の青木豪演出の「十二夜」。今回さらにバージョンアップし、表現力豊かな唯一無二の実力派俳優が結集して、儚くも痛快な恋物語をオールメイルでお贈りいたします。

※本作は新型コロナウィルス感染症拡散防止のため、政府の感染症対策本部の方針に鑑み、6日より19日までの公演をやむを得ず中止とさせていただきましたが、お客様とカンパニーの安全を第一に感染防止策を整え、初日を迎えることができました。




こちらはおけぴ稽古場レポート


【前山剛久さん終演後のご挨拶】



 本日は舞台『十二夜』にご来場いただき、誠にありがとうございます。そして、本日初日を迎えられたことを本当に心から嬉しく思います。しかし残念ながら、東京は6~19日の17公演、そして大阪は会場を変えて、31日の千秋楽1公演、計18公演を中止にして行うことになりました。

 それでもやっぱり今日、皆さんの笑顔だったり、反応をもらって、幕を開けられたことを本当に幸せに感じております。

 今日始まっている舞台も多いですけど、それでも様々なエンターテイメント作品が、昨今のコロナウィルスの影響で中止になっています。その状況でこの舞台をやってもいいのかという声も、少なからずはあると思います。基本的に消毒や換気など、対策は怠らず実施しておりますが、何よりこういう時だからこそ、僕はお芝居をする意味があると考えています。お芝居は水や食料のようには生きていく上で必要ないかもしれませんが、人が生きる上で、心を豊かにしてくれる、絶対必要なものだと思っています。

 こういう暗い話題が多い今だからこそ、人の心を和らげて幸せにできるのはお芝居だったり演劇だったり、すべてのエンターテイメントだと僕たちは考えています。『十二夜』はキャスト、スタッフ一同が協力して、お客様に楽しんでいただけることを目的に稽古を重ねてきました。その作品がお客様の目に触れずに終わってしまうのは寂しく、何とか開幕したいと願いながら、今日ついに初日を迎えることができました。ありがとうございます。

 皆様の顔を見て、反応をいただいて、僕たち自身すごく勇気をもらえました。この感謝の気持ちを忘れず、残り6公演、1公演1公演、大切に舞台上から幸せを届けられたらと思います。皆様、舞台『十二夜』をこれからも応援し続けてください。
 それでは改めまして、本日は誠にありがとうございました。


【舞台写真とあらすじと観劇レポ

『十二夜』観劇レポート~上質の喜劇、大いに笑って心のマッサージ~

 2013年にD-BOYS STAGEとして初演された青木豪さん演出の『十二夜』が2020年春、キャストをほぼ一新して開幕、笑顔いっぱい上演中です!

 青木版『十二夜』の特長はなんといっても気張らずに楽しめるということ。
 その素敵な仕掛けは開演前から始まっています。観客もまた日常から劇世界へするっと入っていけるのです。青木さんが2012-13年のロンドン留学によって感じたシェイクスピア劇の魅力が投影された『十二夜』は、シェイクスピアって楽しい!それを大いに感じることのできるのです。



 双子の兄妹セバスチャン(三好大貴さん)とヴァイオラ(前山剛久さん)の乗った船が難破し二人は生き別れる。



ヴァイオラ(前山剛久さん)とセバスチャン(三好大貴さん)

 兄が死んだと思ったヴァイオラは身を守るため男装し、シザーリオと名乗り公爵オ―シーノ(新納慎也さん)の小姓となる。



ヴァイオラと伯爵家の女主人オリヴィア(納谷健さん)

 ヴァイオラはオーシーノに恋心を抱くが、伯爵家の女主人オリヴィア(納谷健さん)に恋するオ―シーノは想いを伝えるためヴァイオラを使いに出す。複雑な気持ちでヴァイオラはオリヴィアに会うが、女とは知らずオリヴィアはヴァイオラに一目惚れ。


【喜びと悲しみは背中合わせ】

 船の難破のシーン、ヴァイオラの前山剛久さんとセバスチャンの三好大貴さんは動きや目線で互いに引き合う心の結びつきを見せ、瓜二つの兄妹に説得力を持たせます。そこからヴァイオラの物語が始まるのですが、前山ヴァイオラは終始愛おしい。裏腹裏腹裏腹……、思うようにことが進まないながらも健気に振る舞う姿にキュンとします。男性が女性を演じ、その上そのキャラクターが男装するという構造の面白さはあくまでも外枠。舞台を見ていると、ただただ目の前にいるヴァイオラを応援したくなります。ヴァイオラの心の美しさを映し出すような澄み切った声の美しさも印象的。そしてもちろん姿もお美しい。三好さんのセバスチャンは凛々しさでヴァイオラとの対比を鮮やかに見せます。それゆえ持ち前の賢さで生き抜いてきたヴァイオラが兄の姿を再び目にした瞬間に“妹”になるシーンに胸が熱くなるのでしょう。

 喪に服していたところからシザーリオ(男装したヴァイオラ)に一目ぼれしたことで、その世界がマイナスからプラスへ清々しいほどに変わる納谷オリヴィア。隠し切れない恋心が、あふれ出す言葉とともにアグレッシブな動きとなって表現される。そのギャップが最高です!




サー・トービー・ベルチ(小林勝也さん)、マライア(阿南健治さん)

 オリヴィアの屋敷では、伯父のサー・トービー・ベルチ(小林勝也さん)、オリヴィアに求婚するサー・アンドルー・エイギュチーク(春海四方さん)が道化のフェステ(清水宏さん)と共に、毎晩飲んだくれていた。堅物の執事マルヴォーリオ(坪倉由幸さん)は彼らを強く叱責する。普段からマルヴォーリオを嫌っていた彼らは侍女のマライア(阿南健治さん)も引き入れ仕返しを計画。その結果マルヴォーリオは幽閉されることに。



オ―シーノ(新納慎也さん)と道化のフェステ(清水宏さん)


後列)フェイビアン(根本大介さん)、サー・アンドルー・エイギュチーク(春海四方さん)、
前列)マルヴォーリオ(坪倉由幸さん)、サー・トービー・ベルチ(小林勝也さん)

 一方ヴァイオラの兄セバスチャンも生きていた。瓜二つの兄妹を巡って周囲は大混乱。それぞれの恋の行方は?!


 また、今回の上演では百戦錬磨のベテランキャストの存在と若手のバランスも絶妙!
 サー・トービーの小林勝也さんは出てくるだけ、ひと言発するだけ、その“間(ま)”ひとつで舞台上の空気を一変させます。そして、マライアの阿南健治さんは「侍女強し!」見事な策士です。人を食ったような語り口のなかに、鋭い示唆を忍び込ませる道化フェステの清水宏さんの芸達者ぶりも圧巻(美声も♪)。フェステの言葉は劇中の人物のみならず、客席の私たちに投げかけられるような瞬間も!サー・アンドルーの春海四方さんのなんとも憎めない大金持ちのおバカさん。若者たちの恋のトライアングルの陰で、ここにもまたオリヴィアを思う男がいたこと思い出したのは帰路、下北沢の駅に着いた頃のことでした。大団円の片隅で──アンドルー、ファイト!

 冒頭に「キャストをほぼ一新」と書きましたが、今回唯一、続投キャストとなったのはマルヴォーリオの坪倉由幸さん。なるほど!のハマりっぷりです。終盤まで自己完結型の展開が続くなか、堅さも柔らかさも自由自在。権力の象徴として描かれ思い切り嫌われ、見事なまでにヤラレル。坪倉さんのキャラクター作りによって、観客はそれを遠慮なく笑えるのです。恋の騒動とはまた別のもうひとつの基軸としてのマルヴォーリオの存在がこの芝居をさらに魅力的にします。

 そして、何気なく登場し、いたずらの輪にいつの間にか溶け込んでいる根本大介さんのフェイビアン、この献身は友情なのか、愛なのか?!ミステリアスで興味深い木場允視さんのアントーニオ、ヴァイオラを助けイリリアへ連れてくる船長さんをはじめ複数役で登場する宮澤和之さんの活躍も注目!

 最後になりましたが、皆に慕われる立派な公爵オーシーノを演じる新納慎也さん。登場から勢いあります!一瞬、この領主様で大丈夫か?と思うのですが、きっと政はしっかりされているのでしょう。そんな彼が恋をしたら!恋を語りつつ、楽隊に注文をつけたりと一人漫才のような独壇場!ただし、決して下品にはならない、それは高貴な身分をうかがわせる麗しさのせいだけではない……はず!「(自らに仕えるお小姓である)シザーリオに惹かれてる?俺?」をうかがわせるシーンでの、“気づいていないのはあなただけ感”がたまらない!あの後ろ姿の指と指の……!客席におおおっという一体感が生まれたような気がします。




大・団・円


 悲劇的な別れに始まるヴァイオラの物語、悲しみと喜びは背中合わせ、二転三転を経てラスト数分でオセロゲームの石が黒から白へコロコロと反転するような鮮やかさ!その疾走感も魅力の約2時間(休憩なし)!

 開演前には、どこかいつもと違う緊張感が漂っていた客席。それも仕方のないこと。ただ、ひとたび芝居が始まれば自然と笑いが溢れるのでした。『十二夜』は神社の境内のなかに設えられた舞台のようなセット、二礼二拍手一礼で始まります。かつて田楽や神楽が奏されたような祈りの感覚も蘇ります。なにを祈るか──。「みんなの笑顔」を祈る、そんな力を感じる2020年の『十二夜』でした。

 上質な喜劇に大いに笑う。そんな心のマッサージはいかがですか。ということです♪


 再度のお知らせになりますが、ご観劇の際はこちらの感染防止策へのご協力をよろしくお願いいたします。



上演スケジュールは下記の通りとなります。
【東京】2020年3月20日(金)~22日(日) 本多劇場 
【大阪】2020年3月29日(日)~30日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

TV放送・DVD発売・パンフレット通販決定!

<テレビ放送詳細>
CS放送局・衛星劇場
5月30日(土)20:30〜 放送予定

<DVDリリース情報>
舞台『十二夜』DVD
2020年10月21日(水)発売
¥8,000(本体価格)+税

<パンフレット通信販売>
セブンネット内「ワタナベ商店」にて3月20日(金・祝)18:30より販売開始

詳細は公演HPにて。

<公演概要>
『十二夜』
2020年3月20日(金)~22日(日) 本多劇場 
2020年3月29日(日)~30日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール  

原作:ウィリアム・シェイクスピア   
翻訳:松岡和子
上演台本・演出:青木豪
音楽:笠松泰洋
出演:前山剛久 新納慎也 納谷健 三好大貴/坪倉由幸 清水宏/木場允視 根本大介 宮澤和之/
阿南健治 春海四方 小林勝也  
楽隊:ギター 助川太郎/アコーディオン 佐藤芳明

料金:8,000円(全席指定/税込)※未就学児童入場不可
チケットに関するお問合せ:
東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~18:00)
大阪/キョードーインフォメーション  0570-200-888(全日10:00~18:00)
公演に関するお問い合わせ:ワタナベエンターテインメント 03-5410-1885(平日11:00~18:00)

公式HP

この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました
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