【いつの日か】ミュージカル『VIOLET』おけぴ観劇会~VIOLETと旅をする日まで~

ひとりの女性が絶望から希望へと向かう旅路を描く物語。
4月10日18:30、ミュージカル『VIOLET』幻のおけぴ観劇会開演!



こちらは日本公演のPVです♪



 4月10日に開催を予定していたおけぴ観劇会。3月31日、公演の延期・振替が決定、おけぴ観劇会も4月30日の振替となりました。その後、4月8日に公演は休止となり“2020年春のミュージカル『VIOLET』おけぴ観劇会”は幻となりました。今、何をするべきかを冷静に判断し行動することの大切さはもちろんわかっています。ただ、今この時だけはそれを少し横に置いて。いち観客として公演、そして演出の藤田俊太郎さんのスペシャルアフタートークを楽しみにしていましたので、この現実は悲しく、やるせなく──観たかったー(心の叫び)!!

 その一方で、お申し込みのとき、振替が決定したとき、休止となったときにお寄せいただいたみなさんのコメントに力をいただきました。また、振替公演などぎりぎりまでなんとか上演できないかと動いてくださった梅田芸術劇場さん、カンパニーのみなさんの想い、藤田さんのメッセージにも大いに勇気づけられました。演劇を愛するみなさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!いつの日か、VIOLETとともに旅をする日を夢見て、『VIOLET』関連記事や動画をまとめてみました。


【製作発表】



日英共同プロジェクト ミュージカル『VIOLET』トム・サザーランド×藤田俊太郎会見レポート



「この作品は、1960年代アメリカの公民権運動を背景としています。25歳の白人女性ヴァイオレットが生まれ故郷のノースカロライナからバスに乗って旅をする。道中、たくさんの人たちに出会う。人種を超えて葛藤している人、これまで出会ってこなかった人々の価値観に触れ、彼女の心の中が少しずつ変化していくのです。

~中略~

 僕自身、演劇に対して「演出家として自分がなにかをやってやろう」という野心より、良い作品を観たいし、作りたいという思いのほうが勝っています。そして、演劇・ミュージカル作品が、きちんと現代を映し出す鏡であるべきだと。そこでは国は関係なく、才能のある方に出会うことで演劇という鏡は、まだ僕が見たことのない新たな光を発してくれるかもしれないと、期待しています」(藤田俊太郎さん)




「『VIOLET』の演出は時代や場所にとらわれず、人間に視点を置いてくれる演出家を必要としました。藤田さんは打ち合わせにおいて、物語の世界と私たちが暮らす現代世界のパラレルをたくさん指摘していました。同時に、本作が持つエンターテイメント性については、それは観客がメッセージ性を吸収するためにあるとおっしゃいました。それはとても難しいバランス。でも、『ジャージー・ボーイズ』もまた、時代・場所は具体的ですが、そこから人間ドラマを丁寧にくみ取っていたので、本作の演出家にピッタリだと思います。

 また、『VIOLET』は旅をする人間の話。たどり着いた先にはきっと良いことが待っていると信じて旅をする物語です。藤田さんが知らない土地、ロンドンに来る、そのパラレルが生み出すものにも期待しています」(トム・サザーランドさん)



【ロンドン公演】



藤田俊太郎演出のミュージカル『VIOLET』ロンドン公演、オフ・ウエストエンド・シアター・アワードで“ミュージカル作品賞”など5部門にノミネート!


 日本での公演に先駆けて、ロンドン公演が上演されました。そこでの快挙の報に、心躍りました♪



「ロンドンでの演出は、稽古場からテクニカルリハーサル、プレビューと時間の使い方等ありとあらゆる過程が、今までの私の経験とは違うものでした。

 個人の時間が尊重されているので、休憩の取り方も厳しく決まっている。1週間あるプレビューの間、毎日何ヵ所も修正していきました。直す箇所を発見する度に、俳優とプランナーたちは皆喜んで受け入れてくれました。要となるオープニングとラストを大胆に変更したにも関わらず、むしろ変化を加える事によりカンパニーは結束するのです。私の想像を越えるプランナーの発想と、台本の歌と「言葉」を大事にして真摯に演じる俳優の演技力で、カンパニーが一つになり、作品がどんどん発展していく創作はとても楽しいものでした」(藤田俊太郎さんコメント抜粋、全文は上記リンク先をご覧ください)



【振替公演発表に際してのみなさんからのコメント】


◆大変な状況ですが、舞台を愛する人たちへ心からエールを送りたいです。

◆日に日に深刻さを増す新型コロナウィルス蔓延のニュースに、公演自体がなくなってしまうのではないかという不安がありました。直接の関係者のみなさまはもっと不安でいっぱいだったと思います。このような形で振替公演を用意していただけてほんとうにうれしいです。どうか一日も早くこの状態が解消されて、また何の心配もなく町を歩いたり食事したり舞台を楽しめるようになりますように。みなさまのご健康をお祈りします。

◆このような状況でも諦めずに上演されることを信じて頑張っている演者さんやスタッフさん、関係者の方の力になれたらと、いつも考えています。とにかく、万全な体調で観劇に備えたいと思います。早く収束することを祈るばかりです。

◆私も勤務先の既に営業時間短縮や臨時休業など(収入)大幅ダウンです。生活=お金かもしれませんが、演劇や芸術などエンターテイメントがなければ生きていられません!水を飲むとか、息をするのと同じくらい、なくてはならないと、ひしひし感じています。

◆やはり趣味というより生きがいが観劇なので、先に舞台があると仕事頑張れたりします!さらに厳しい状況が来ませんように。感染防止に努めつつチケットお待ちしています。

◆このご時世の中、公演中止ではなく振替公演の実施に感激しております。キャストスケジュール、劇場スケジュール、スタッフのスケジュール、費用など本当にご尽力いただいたものと実感しております。一瞬一瞬を大切に観劇致します。公演当日の藤田俊太郎さんのアフタートークが更に更に楽しみな時間となりました。マスク着用、手洗いうがい消毒、万全に挑みます。

◆必ず状況は好転します。そのときに、VIOLETを観劇できることを本当に、本当に楽しみにしています。いち演劇ファンの私にできることは、懸命に芸術と向き合い今現在も苦境と戦っている演劇人の方々を陰ながら応援することくらいですが、いつかまた皆が観劇を心から楽しめる日が来るまで、がんばってください。ほんとうにありがとうございます。

◆ロンドンで公演されたときからぜひ観たい舞台と思っていましたので。このような状況下ですが、皆細心の注意を払いつつ、舞台・音楽芸術の活動が絶えてしまわないよう、支援していきたいと思っています。

◆こんな状況になって、どれだけ舞台から生きる力をもらっていたんだろう…と、思い知らされています。先が見えない暗闇のなか、小さく灯ったあかりを希望に毎日を過ごしていきます。

◆「明けない夜明けはない」を心に刻んで、前向きにいきたいと思います。ミュージカル「VIOLET」が無事開演しますように!


こちらは藤田さんからのメッセージ
~ミュージカル『VIOLET』初日延期と振替公演に寄せてお客様へ~

 私たちに今出来ることは、今出来るやり方で作品を育て続けること、このカンパニーでつくるミュージカル『VIOLET』をお客様と一緒に劇場で創造する日まで前に進み続けることだと思います。その日が2020年4月16日でも、その先の未来になっても気持ちは変わらず、最愛のお客様に出会えるよう全身全霊を捧げます。
 素晴らしいお客様とつくる文化芸術が、より多くの方々に愛していただけるよう、より強い気持ちで演劇と向き合っています。
(一部抜粋、全文は上記リンクをご覧ください)


【♪マイ・ウェイ】

 ミュージカル『VIOLET』サイトにて劇中歌が公開されました。

「ヴァイオレットが旅するバスにいつか皆様にもご乗車いただける日を願い、旅の始まりの曲♪マイ・ウェイをお贈りします。Wキャストそれぞれのヴァージョンでお聴き下さい」VIOLETツイッターより


<唯月ふうかさん&稲田ほのかさん>



<優河さん&モリス・ソフィアさん>



 タイプの違うヴァイオレット&ヤングヴァイオレット(唯月ふうかさん&稲田ほのかさん、優河さん&モリス・ソフィアさん)の歌声ながら、それぞれの表現で祈りにも似た崇高さ、一歩を踏み出す力を感じさせます。また、ほかのキャストのみなさんの重なり合う声、突き抜けるソロ……感動!!両方エンドレスで聴き続けてしまいます。冒頭のPVも併せて視聴すれば、目線が少し上がり、背筋も伸びるような気がします♪


こちらは4月8日に発表された藤田さんからのメッセージです。
~ミュージカル『VIOLET』全公演休止に寄せて、お客様へ~


「私は10数年前、舞台芸術に惹かれ、作品を通してたくさんの人と出会いたいと思い、演劇を志しました。様々な価値観を持った方々が一同に会する場所、それが劇場だと思います。全てが一期一会、一回性の演劇という文化芸術を通して、人生の豊かさを学んできました。今は、生活の一部である稽古場や劇場に通うことが叶いません。この先、暗い時代や閉塞感の中で命を守り、命を紡ぎ、お客様という光と出会える日まで、愛を込めて未来に向かってミュージカル『VIOLET』を育て続けます」(一部抜粋、全文は上記リンクをご覧ください)



 今回は幻となってしまったミュージカル『VIOLET』おけぴ観劇会。いつの日か──、その思いを力にこの苦境を乗り越えましょう。そして、安心してまた劇場に集い、演劇を楽しむ日のために、手洗い、うがい、マスクなどできることを実行し、感染予防に努めましょう。

 そして最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症に罹患された方およびご家族・関係者の皆様には、謹んでお見舞い申し上げるとともに、医療従事者はじめ感染防止にご尽力されている皆様に、深く感謝申し上げます。


<みなさんも動画の感想や作品への想いなど
こちらからお寄せ下さい↓>




これからもさまざまな作品をお楽しみいただけるように努めてまいります!
おけぴ観劇会でお会いしましょう♪(おけぴスタッフ一同)


今後開催のおけぴ観劇会(↑クリック)

【公演情報】
ミュージカル『VIOLET』

音楽:ジニーン・テソーリ
脚本・歌詞:ブライアン・クロウリー
原作:ドリス・ベッツ『The Ugliest Pilgrim』
演出:藤田俊太郎

出演:
ヴァイオレット:唯月ふうか/優河(ダブルキャスト)
モンティ:成河
フリック:吉原光夫

父親:spi
ヴァージル:横田龍儀
リロイ:森山大輔
ミュージックホール・シンガー:エリアンナ
ルーラ:谷口ゆうな

ヤングヴァイオレット:稲田ほのか/モリス・ソフィア(ダブルキャスト)

伝道師:原田優一
老婦人:島田歌穂

モンティ役でご出演予定だった白洲迅さんは体調不良により降板されました。一日も早いご回復をお祈りいたします

<ストーリー>
1964年、アメリカ南部の片田舎。幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負ったヴァイオレットは、25歳の今まで人目を避けて暮らしていた。しかし今日、彼女は決意の表情でバス停にいる。あらゆる傷を癒す奇跡のテレビ伝道師に会う為、西へ1500キロ、人生初の旅に出るのだ。長距離バスに揺られながら、ヴァイオレットは様々な人と多様な価値観に出会い、少しずつ変化していく。長い旅の先に彼女が辿り着いたのは―。

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