新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」木下嘉人さん&貝川鐵夫さんコメントが届きました!




『Contact』(過去公演より)撮影:鹿摩隆司

小野絢子&木下嘉人(9日・11日)
米沢 唯&渡邊峻郁(10日)


『カンパネラ』(過去公演より)撮影:鹿摩隆司

福岡雄大(9日・11日)
速水渉悟(10日)

 2021年1月9日開幕、新春を飾る新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」にて振付作品が上演される木下嘉人さん、貝川鐵夫さんからコメントが届きました。新国立劇場バレエ団から振付家を育てるプロジェクト<NBJ Choreographic Group>から生まれた『Contact』(木下さん)、『カンパネラ』(貝川さん)を新国立劇場バレエ団のダンサーが踊る! それだけでもワクワクするのですが、人と人との触れ合いを男女のデュエットで表現する『Contact』は公演中止となった2020年3月「DANCE to the Future 2020」にて上演予定だった作品の新国立劇場お披露目の機会! 一方、スピード感あふれる男性ソロの『カンパネラ』は「DANCE to the Future 2016」で初演、19年にも小劇場にて再演された作品が満を持してオペラパレスへ! という作品をめぐるドラマにも気持ちが高まります。


『Contact』
振付:木下嘉人
音楽:オーラヴル・アルナルズ「Happiness Does Not Wait」


木下嘉人

 この作品の出発点は、オーラヴル・アルナルズの音楽です。彼の「Happiness Does Not Wait」(2013年)という曲に、ヴァイオリンとピアノ、2つの音色を一つに奏で上げる美しさを感じ、男女のデュエットとして振り付けたいと思いました。3月の「DANCE to the Future 2020」は公演が中止になりお客様に観て頂くことが叶いませんでしたが、米沢唯さんと僕で創り上げた作品は、その後8月に京都ロームシアターなどで上演の機会を頂きました。2つの異なる空間から現れた2人が混じり合っていく、そんな<人と人との触れ合い>がメイン・テーマです。

 今回は小野絢子さんと僕、そして米沢唯さんと渡邊峻郁さんという新しいキャストで上演します。パートナーが変わることで、また違う色が作品に加わるのではないでしょうか。そしてオペラパレスの舞台で、生演奏で再上演できることは、僕にとっては夢のように思えます。



『カンパネラ』Campanella
振付:貝川鐵夫
音楽:フランツ・リスト「ラ・カンパネラ」 
(初演:2016年3月 DANCE to the Future 2016 にて上演)


貝川鐵夫

 『カンパネラ』はイタリア語で<小さな鐘>という意味ですが、この作品ではダンサー自身を<鐘>に見立てています。2016年中劇場での初演時には、この作品を踊り切るために僕自身の肉体を純度の高いものにする必要がありました。身体を鍛え直し、究極のスピード、音に対する反応を突き詰め、自分自身を追い込んでその先に何が見えるか?それを突きとめたかったのです。

 再演の機会を得た「DANCE to the Future 2019」のプログラムには「音と共に心を揺さぶり、肉体にぶつけ、心と肉体の限界を目指す。そこに達した瞬間、その先にこそ本質が生まれ、肉体と共に<鐘の音>が空間へ響きわたっていく・・・」と記しました。この時踊ってくれた福岡雄大さんに加え、今回は若い速水渉悟さんにもダブル・キャストで加わってもらいます。オペラパレスの大舞台での上演に、更なる可能性を求め、作品がどのように進化するかに賭けてみたいと思っています。今回は初めてピアニストとダンサーが舞台上で競演します。2人のエネルギーが対峙し合うことで、またひとつ何かを超えられるのではないでしょうか。
(おけぴ注:ピアニストは山中惇史さん)



 「ニューイヤー・バレエ」はまるで“ダンスのおせち”のような彩りも豊かでお楽しみいっぱいの構成です! お二人の作品のほかにも、第一部はロシア・バレエの伝統美を堪能する『パキータ』で古典の魅力をじっくりと、第二部は『Contact』『カンパネラ』に加えて、日本バレエの先駆者・深川秀夫氏による情緒溢れる作品『ソワレ・ド・バレエ』(1983年初演)より、ガラ公演用に一部抜粋したパ・ド・ドゥを。第三部は、みんな大好き『ペンギン・カフェ』の登場です。ウェイター姿で登場するペンギンをはじめ、登場する動物たちはすでに絶滅した動物、あるいは絶滅危惧種ばかり──。元芸術監督のビントレーの代表作であり、楽しいダンスの中に込められた痛烈な文明批判と現代の環境問題にも通じるメッセージは感じ、考えるきっかけにも。

 年の初めに新国立劇場バレエ団のスターダンサーたちの競演でお届けする、多種多様な表現を味わってみませんか。



『パキータ』©Takuya Uchiyama



『ペンギン・カフェ』撮影:鹿摩隆司



2020/2021 シーズン
新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」

パキータ / Contact / ソワレ・ド・バレエ / カンパネラ / ペンギン・カフェ

芸術監督 吉田 都
指揮 冨田実里
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
出演 新国立劇場バレエ団

【公演日程】
2021 年 1 月 9 日(土)14:00
2021 年 1 月 10 日(日)14:00
2021 年 1 月 11 日(月・祝)14:00

出演者など詳細は下記公演HPをご覧ください。
公演HP


この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました

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