劇作家ハロルド・ピンターが初期に発表した不条理演劇の傑作『ダム・ウェイター』(料理昇降機)。 ただの不条理劇ではない面白さと、体感する人によってエンディングの理解も変わってしまう奥深さのあるこの戯曲。 各所で度々上演されている二人芝居ですが、今回はジャンルの異なる演劇界で個性を光らせ、 切磋琢磨している伊礼彼方と河内大和の異色な舞台俳優二人が挑みます。
ミュージカルを主戦場とし『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』等の大作やブロードウェイ作品、 ジャンルを問わず確かな歌唱力と演技力を武器にストレートプレイからミュージカルまで活躍の 場を広げている、伊礼彼方(いれいかなた)
数多くのシェイクスピア作品で主演を務め、『ヴェローナの二紳士』(演出:蜷川幸雄)、『春のめざめ』(演出:白井晃)、『赤鬼』(演出:野田秀樹)等、名だたる演出家から熱い信頼を集めて いる個性派俳優、河内大和(こうちやまと)
演出は、新進気鋭の大澤遊が挑みます。1980年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。 演劇ユニット「空っぽ人間
」主宰、演出を手掛けるほか、フリーの演出として活動。また、様々な演出家(宮田慶子、三谷幸喜、小川絵梨子、長塚圭史など)の演出補、演出助手として多数公演に参加。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてイギ リスのDerby Theatre にて1年間研修。
上演する劇場はまさにこの作品におあつらえ向きの下北沢・小劇場楽園。 観客が入ってくる時点で、すでにストーリーに没入するかのうような地下へと降りる階段。 舞台を2方向から観劇できる客席構造を活かした演出を予定。
演劇ファンには勿論、普段、下北沢で演劇をあまり観る機会のない層にもぜひ体感して頂き たい、意欲的なプロデュース公演。
あらすじ
〜二人の殺し屋ベンとガスは、地下室で仕事の指示を待っている。 するとそこにあるダム・ウェイター(料理昇降機)が突然動き出し、中には料理のオーダーが 書かれた紙切れが入ってる。奇妙な指示に踊らされ、困惑する二人。 これは何を意味している? 何を試されている?? 不可思議な時間を繰り返していた時、そして、そこへボスからの指示が・・・〜
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました