青春ミュージカルの金字塔『グリース』、10月30日シアター1010にて力強くスタートを切りました!!早速届いた舞台写真とともに速報レポートいたします!
ロマンティックなプロローグはダニーとサンディ、二人の世界!
愛を誓い合いながらも夏の終わりと共に別れの時が──終わりじゃない、これははじまり。
そんなキュンキュンシーンからの~オープニングは、いきなりさく裂のバキバキダンス♪ PVやチラシビジュアルで見ていた、あのキャラクターたちが躍動している姿にドキドキです。
物語の舞台は、1950年代のアメリカのハイスクール。
主人公のダニーは男子不良グループT-Birdsのリーダー、いつもの通りグリースで固めたリーゼントがカッコイイ! 夏休み明けの学校では、夏のヤンチャ自慢大会(笑)。ひと夏の恋を思わせぶりに語るダニー。本当はとってもピュアなラブ♡だったのに……大人ぶって見栄を張ってしまうところが可愛く見えます。一方で、転校生として同じ高校にやってきたサンディは、女子不良グループのPink Ladiesのメンバーにラッキラの笑顔で夏休みの恋を語る。別々の場所でひと夏の恋を歌う二人の♪Summer Nights、思いが重なるように歌声も重なる心地よさ。
「はじまりって言ったけど……」ダニーの心の声が聞こえてきそうな再会シーン
ダニー(三浦宏規さん)、サンディ(屋比久知奈さん)
仲間の前ではイキがって、目の前に現れた愛しのサンディに対してはしどろもどろで声も上ずってしまう。素直になれないダニーを三浦宏規さんがチャーミングに演じます。屋比久さんのサンディはそのすべてから清廉さがあふれます。控えめだけど決して弱くない、芯の通ったサンディを切なく強く演じます。ただ、あんなに紳士的で優しかったダニーの変化に複雑な心境。
夏休みにバイトをして愛車をゲット(⁉)したケニッキー(有澤樟太郎さん)
車をカスタマイズすることへの情熱は半端ない!欲望への純粋さはピカイチのケニッキーなのです。
こちらは新しいギターを手に入れたドゥーディー(内海啓貴さん)のナンバー
時々こうして妄想?幻想?の世界からのお客様がナンバーを盛り上げます!
ファッション、車、音楽、ダンス、食(!!)……そして“ステディな彼女”、それぞれの個性をさく裂させながら大切なものに向かって突き進むエネルギーは、まさに青春!ちょっとおバカなT-Birdsですが、リンチ先生に目を付けられがちなソニー(神里優希)、Rump(ケ〇)に絶対の自信を持つロジャー(皇希)も含め、愛すべきメンバーです。
こちらはPink Ladiesに誘われてサンディが参加したマーティ(城妃美伶さん)のお部屋のパジャマパーティー。いわゆる“恋バナ”に花を咲かせながらも、「ちょっとワルイことしましょうよ」とお酒やタバコをサンディに勧めるリッゾ。品行方正で、おまけにダニーが夢中
(周りにはバレバレ)、突然現れた“純真”と自分を比べてしまい……、サンディへバチバチの視線を向けるリッゾの乙女心を田村芽実さんがかっこよく切なく演じます。遠距恋愛の文通相手の海兵さんに心をときめかせるちょっと大人びたマーティ、将来進むべき道に悩む天然風味のフレンチー(まりあ)、気になる男の子がいるマイペースなジャン(MARIA-Eさん)、ケニッキーと互いに思い合うも反発してしまう不器用なリッゾ。Pink Ladiesの面々も絶賛青春中。ただ、若干、T-Birdsより精神的な成熟を見せます。
自らの“健全化”のため⁉︎に陸上部に挑戦するなどダニーもサンディのために変わろうと努力をしつつも、なかなかストレートに思いが通じない二人。溝が深まる中、ついにみんなの最大の関心事、ダンスコンテストの日が近づきます。
1幕ラスト、こちらもエネルギッシュなダンスナンバーで盛り上がります。三浦ダニーがこれでもかの“真ん中感”で魅せます。ツッコミどころもあるダニーですが、こうもカッコイイと“学校を牛耳る不良グループのリーダー”にふさわしいカリスマ性!客席も拍手で一緒に盛り上がります。楽しい!!
ダンスコンテストから始まる二幕は、ぜひ劇場でお楽しみいただくとして! カップルごとにドラマを見せながら踊る、激しくて、カッコイイダンスが舞台ところ狭しと繰り広げられます。この熱気、ライブ感も魅力です。
ダニー&チャチャ(髙橋莉瑚さん)のダンスの迫力!!
心の中でヒューヒュー!
マスクの下で、あまりのすばらしさにお口がポカンと開いちゃいます♪
それを上のフロアから見つめるのは……
おっと、この方も忘れてはなりません。悩めるフレンチーの前に姿を現す大人気歌手(マーティのお部屋にもポスターが!)ティーンエンジェル!
コーラスガールズと共にお告げのような一曲を熱唱します。
お写真は初日の斎藤司さん、おけぴスタッフ観劇時はこがけんさんでした!しっかりと笑いを取りつつ驚きの歌唱力を披露!
なんと今回、この役は日替わりでいろんな人が演じるというではないですか!
かなり自由度のあるお役ですので、改めてキャスティングされた面々を見てニヤニヤしてしまいます。50音順にご紹介しますと、石井一孝さん、上口耕平さん、太田基裕さん、こがけんさん、斎藤司さん(トレンディエンジェル)、原田優一さんの6名。凄腕メンバー、毎回、すごいことになりそうです!
果たしてダニーとサンディは、リッゾとケニッキーは……T-Birds、Pink Ladiesのそれぞれのメンバーの行く末が気になるところですが、そこは、ぜひ劇場で!!ユージーン(高瀬雄史さん)とパティ(濵平奈津美さん)という隠し玉
(全然隠れていませんが・笑)もいい味出しています。
最後はスカッと気分爽快で劇場を後にされることでしょう。
そしてカーテンコールでは♪ 一緒に踊ろうタイムがございます。振付のおにいさん:内海啓貴さん&振付のおねえさん:まりあさんによる振付レクチャーで予習して、一緒に盛り上がりましょう。
若者たちが、譲れないもの、大切なものを見つけていく物語。大人になることが丸くなることなら、彼らはまだまだあっちこっち尖りまくっています(笑)。 なんて言うか、“殴り合って親友になる”
(そのようなシーンはございません)ような理屈を超えたところにある若さゆえのぶつかり合いがある、いろいろとひっくるめて、やっぱり「青春」なんですね。まだ生々しく青春時代が思い出されるみなさんも、遠い記憶の甘酸っぱい時代に思いを馳せるみなさんも、もちろん真っ只中のみなさんも、世代を超えてお楽しみいただけるミュージカル『GREASE』。
北千住公演を終え、11月4日~11月7日は御園座、11月11日〜12月5日にはシアタークリエ、12月9日~12日は新歌舞伎座にて上演、そしてツアーファイナルは相模女子大学グリーンホールにて12月17日~12月19日上演です。季節は寒くなってまいりますが、舞台上はほとばしる汗、青春の涙、キラキラの恋……公演を重ねるたびにますますヒートアップしていくことでしょう!!
おけぴ取材班:chiaki(取材・文)監修:おけぴ管理人