【過去ログ】2011/10/15 ピアフ囲み取材レポ&観劇レポ@シアタークリエ





感動という言葉では表すことのできない、
なにか、もの凄いものを観てしまった…。
観劇後、真っ先にそう感じました。



女優・大竹しのぶと、歌手・エディットピアフの魂が重なる瞬間が幾度も訪れます。

病と薬物に身体を蝕まれ、愛を求め続け、それでも歌い続けるピアフの姿…、これまでの人生をその身体から絞り出すように歌い上げる「愛の讃歌」「水に流して」は、客席全体が息を呑むほどのもの凄い雰囲気に包まれるのを体感!


ピアフを取り巻く人々を演じるキャストのみなさんも素晴らしい!
若き日のイブモンタンを演じる田代万里生さん。垢抜けない青年が大スターになっていく様も見事で、歌だけでなく演技も細やか。「帰れソレントへ」を朗々と歌い上げ、その素晴らしい歌唱力に客席は拍手喝采!

KENTAROさん演じるシャルルアズナブールは、大ヒット曲「忘れじの面影(she~♪)」をあま~く歌いあげ、ピアフへの切ない想いをたっぷりとみせてくれます。

最年少(19歳!)キャスト碓井将大さんも、晩年のピアフを支え愛するテオ役が切なく愛おしい!

大竹さん以外のキャストの皆さんは場面ごとに、町の人々から、チンピラ、軍人、看護師、映画スターに至るまで、複数の役を(7~8役!)を演じているのも、見所の一つ。

ボクシングチャンピオンのマルセル役・山口馬木也さんも、物語の序盤で思わぬ姿を披露してくれます♪

そして!
マレーネ・ディートリッヒを演じる彩輝なおさん、かっこよすぎる美しさ!
後半に演じる役との演じ分けもさすが!

このほか辻萬長さん、梅沢昌代さん、高橋和也さん、山路和弘さんと、ベテラン実力派がゴージャスに脇を固めます。

音楽はアコーディオン、ピアノ、チェロ、ベースのカルテットの生演奏♪
「演劇」そして「音楽」をたっぷりと味わえる満足感!

冴えわたる手腕の栗山民也さん、魔法ともいえる演出で鮮やかに描かれる、まさに大人が楽しめる本物の演劇です。

ピアフの歌声はなぜ人を惹きつけるのか。
そしてピアフはなぜこんなにもたくさんの男たちに愛されたのか。


大竹しのぶさんが演じる「ピアフ」を観ればその答えを見つけることができると思います。






こちらは初日前日の囲み取材の様子。


ピアフを愛した男たちに囲まれてキュートな笑顔の大竹さん♪


お稽古中、みなさん自分の出番がない時でも、大竹さんの演技に釘付けで見入っていたそうです。

「本番が始まると客席から観られなくてさみしい!」(田代万里生さん)


これまでも何度も舞台・映像化され、たくさんの方が演じているピアフ役ですが、しのぶさん曰く、
「この作品のピアフは、あまり美しくない、生々しく生きているという感じ」(大竹しのぶさん)

でも、この舞台を観れば、ピアフの生き抜くエネルギー、歌う姿が輝くように美しく感じられるはず!



左からKENTAROさん、碓井将大さん、大竹しのぶさん、田代万里生さん、山口馬木也さん


愛すること、愛されることを求め続け、歌を歌うことで人生を生き抜いたエディット・ピアフ。
後悔せず、ふりむかず、全身で歌い続けたその人生を、栗山民也演出・大竹しのぶ主演で描く音楽劇「ピアフ」は、シアタークリエにて上演中。

語り継がれる初演になると思います。
お見逃し無く!




おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人  舞台写真提供:東宝

ピアフ

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