俳優・橋爪功が演出・出演する「リーディングプロジェクト」が9月16日に開幕!第一幕は橋爪さんとRONxIIさんによる『関節話法』。本作は作家筒井康隆さんのSF短編「関節話法」を朗読とタップダンスを融合した朗読劇でお届け。そして第二幕は橋爪さんと井上芳雄さんによる朗読劇『船を待つ』を上演。こちらは橋爪さんが昨年出演したNHKーFMラジオドラマ「船を待つ」(三國月々子さん原作)を橋爪さん自ら再構築。読売日本交響楽団在籍のチェリスト渡部玄一さんによる生演奏と融合し、新たなリーディングドラマして上演されます。
初日を終えた直後のキャストコメントが届きました。草月ホールにて9月19日まで上演。早速届いた舞台写真とともにご紹介いたします。
【演出・出演 橋爪功コメント】
公演中に誕生日を迎えて81歳になりますが、81歳がやることではないことをやっているので大変です。
『関節話法』でのタップと朗読の組み合わせは思った以上に良くなりました。RONxIIの独自のアイデアで振り付けをしていますが、まだまだ変わりますね。
『船を待つ』では、芳雄くんと役の老若を反対にしました。老人役はかなりエネルギーを使いますし、僕は芳雄くんの方が説得力が生まれると思います。1枚1枚薄皮がはがれていくように記憶の中に引きずり込まれていき、はがれた後には無垢なものが残る。芳雄くんの集中力がすごいので、観る人は引き込まれるのではと思っています。
おもしろくできましたので「コロナ禍の三奇人」を観に来てください。
【井上芳雄コメント《第二幕『船を待つ』出演》】
ラジオドラマでは橋爪さんが老人役だったと聞いていたので、僕は若い役をやるものだと思っていたら、途中で僕が老人役だと言われて驚きました。
舞台に立ってからも「こういうことだったのか」と発見することが多いです。
今は橋爪さんと一緒にお芝居をできることがうれしくて幸せで、背中を見て得られるものはすべて得たいという思いでいっぱいです。実は仕事だという意識があまりなくて、人生経験をさせていただいている、普段の仕事とは違う気持ちでいます。雑念にまみれた日常と違い、まじりっ気のない気持ちで集中しているところを観ていただければと思います。
【RONxIIコメント《第一幕『関節話法』》】
1時間弱、舞台上で僕のセリフは一切ないですが、言葉に合わせて動かなくてはいけないので、台本を紙に書いて部屋中に貼って全部覚えました。芳雄さんには「受験勉強みたいだ」と言われましたね。
関節がなる音をタップで出していますが、言葉と全く違う動作を当てて「その言葉にその動きはないでしょ?」と裏切っていく感じです。客席からたくさん笑い声が聞こえて、うれしかったです。
これは“タップ”だと思って見ない方がいいですね。新手なタップダンスというか、誰もやっていないので、形にしたいと思います。名前をつけるとしたら「関節タップ」で。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました