2023年4月6日(木)~16日(日)、東京芸術劇場 シアターウエストにてスコットランドの劇作家・ダグラス・マックスウェルの代表作
『Our Bad Magnet』が上演されます。演出の大河内直子さんのコメントが届きました。
本作は2000年に、スコットランドのグラスゴーで初演された青春群像劇で、世界15か国以上で翻訳上演されている人気作です。今回は広田敦郎による新訳で上演します。
舞台は、海添いの小さな町。登場するのはアラン、フレイザー、ポール、ゴードンの4人の同級生たち。かつては人気観光地だったがすっかり廃れてしまったその町に、29歳になった彼らが苦い思い出を抱え集まってくる…。物語は彼らの9歳、19歳の場面を行き来しながら、4人のその時々の真実と孤独が描かれていきます。10年ごとに変わっていく関係やそれぞれが抱える口に出せない思い出たちが、29歳になった今、一気にあふれ出します。劇中劇を盛り込みながら、現実とファンタジーが交差し人生の真実を浮き彫りにしていく、切なく美しい物語です。
本公演には、多彩なジャンルの舞台で活躍する若手俳優が顔を揃えました。同級生の4人は、様々なタイプの舞台に主演する
松島庄汰、近年はミュージカルや映像にも活躍の場を広げる
木戸邑弥、ストレートプレイや2.5次元舞台に加え声優としても活動する
小西成弥、『熱海殺人事件』『文、分、異聞』などの好演も記憶に新しい文学座の
奥田一平が演じます。
圧倒的な物語と言葉の力を信じた本作は、改めて演劇の力を思い起こしてくれる美しい作品です。青春の孤独とともに生きる4人の幼馴染たち。閉塞感に追い込まれそうになる現代、それでも生きていくということを、彼らの姿を通して見つめなおしてみませんか。
【大河内直子 コメント】
「僕らは孤独で悲しみながら地上をさまよう運命なのです。」
大人になるにつれ、私たちが置き去りにしてしまって久しい蒼い時、記憶の底に沈めて久しい傷、青春の孤独と終焉ー。
ヒリヒリとした青年たちの孤独が、「寂しい」という彼らの内なる声が、現代の私たちの孤独に響いてくる。
青年たちは痛々しいほど不器用で美しい。これは青春の神話だ。
才能あふれる若き俳優たち、スタッフと共にこの青春の神話に挑みます。
【あらすじ】
舞台はスコットランド南西部の海岸添いにある小さな町、ガーヴァン。登場するのはアラン、フレイザー、ポール、ゴードンの4人の同級生たち。かつては人気観光地だったがすっかり廃れてしまったその町に、29歳になった彼らが苦い思い出を抱えながら集まってくる…。地元に残ったアラン、元リーダー格のフレイザー、ロンドンで働くポール、そして…。彼らの9歳、19歳の場面を行き来しながら、思い出たちが少しずつ明らかになっていき…。
2000年にスコットランドのグラスゴーで初演以来、世界15か国以上で上演されている人気作を新翻訳で上演。劇中劇を盛り込みながら現実とファンタジーが交差し、人生の真実を浮き彫りにしていく切なく美しい青春群像劇。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました