遂にその全貌が明らかに!シリーズ累計発行部数2,900万部突破の超人気コミックが、テレビアニメ化に続き、満を持して帝国劇場で初ミュージカル化!でも話題の
新作ミュージカル『SPY×FAMILY』が2023年3月8日に帝国劇場にて開幕しました。初日会見の模様をレポートいたします。

唯月ふうか、森崎ウィン、鈴木拡樹、佐々木美玲
池村碧彩、井澤美遥、福地美晴、増田梨沙
会見にご登壇されたのはロイド・フォージャー役の森崎ウィンさん、鈴木拡樹さん、ヨル・フォージャー役の唯月ふうかさん、佐々木美玲さん、アーニャ・フォージャー役の池村碧彩さん、井澤美遥さん、福地美晴さん、増田梨沙さんです。
──いよいよミュージカル『SPY×FAMILY』が開幕する、今の気持ちを色に例えると何色ですか?森崎ウィンさん)「白」です。その心は──舞台はお客様と作るものです。本日幕を開けて、5月末の大千穐楽まで駆け抜けてく中で、「白」がどんな色に染まっていくのかなというところを僕自身も楽しみにしているので、「白」とさせていただきました。
アーニャさんたちを中心にみなさん)おー!素晴らしい!
鈴木拡樹さん)僕は「春色」。季節も春を迎えますし、このお話はアーニャが入学するお話なので、入学・進学シーズンにピッタリの作品だなと思うからです。
(拍手が起こりました!)
唯月ふうかさん)「赤茶」です。この作品の音楽がとてもカッコよくて、そのジャジーな感じが照明も相まって私の中では「茶色」のイメージなんです。そこにヨルさんカラーの「赤」を混ぜて「赤茶」です。
佐々木美玲さん)私はちょっとずるいんですけど(笑)、「虹色」で! 今日から毎日公演を重ねていく中でいろんな色になったり、パッと明るくなったりできるといいなと思うので。
──ここからはアーニャの4人ですよ!4人、口々に)うぃ!!
池村碧彩さん)「水色」です!なんでかと言うと、(天井方向を指さし)ここに青いライトが見えるのと、たくさん人が元気に頑張ろうって気持ちになれるからいいなって思いました。
井澤美遥さん)私は「虹色」です。毎日、頑張ろうと思っているのと、みんなニコニコになれるように「虹色」にしました。
福地美晴さん)私も「虹色」です。オーケストラの人たちと舞台の上にいるみんながらキラキラしているので、早くお客さんに見てもらいたいなと思うので「虹色」です。
増田梨沙さん)私は「黄色」です。ワクワクな気持ちとアーニャの元気な感じが「黄色」にあるかなって思って「黄色」にしました。
(ロイド役、ヨル役の4人のみなさんが、アーニャさんたちが答えるたびに「癒されるね」「素敵だね」「虹がかかったね」「きれいな心だね」……と温かく見守りコメントされていたのが印象的。そこに居るだれもがメロメロです)
──続いては! 今みなさんが身に着けているのはどんなシーンで着ている衣裳ですか。みなさん前に出て(ファッションショーのように)センターでくるっと回って、衣裳の後ろ側も見せてください。お気に入りポイントやこだわりのポイントがあれば教えてください。森崎さん)(恥ずかしそうに前に出て)ひと回りします。こういうことで合っていますよね、なんだか衣裳合わせみたい(笑)。逆(回り)もいっときますか。この衣裳は2幕でフィオナ(<黄昏>の後輩スパイ)の回想の中でロイドが着ている衣裳です。二人が一緒にミッションを行っていた頃の戦闘服になります。
いや、これ恥ずかしいっすね(笑)。
鈴木さん)このデザインは見覚えのある方もいらっしゃると思いますが、ロイドの普段着です。ミュージカル版では部屋着として着用しています。シーンで言うと、ヨルさんの大事な弟ユーリを迎える時の衣裳となります。家ではヨルさんとこういう感じでリラックスして過ごしていますよというところが伝わるように、今回取り入れられています。
(鈴木さんがくるりと回った後に森崎さんから「逆!逆」の声がかかると「いや、いらないでしょ、逆は」と言いつつ逆回りしキメポーズまで披露してくださった鈴木さん。これにはアーニャたちも大喜び!でした。そして続くヨルさんたちもちゃんと両回りされていたことをここに報告いたします)
唯月さん)衣裳は、2幕のイーデン校での三者面接で着ているお洋服です。そのシーンからヨルさんの中に母親としての自覚が芽生えるので、カチッとした“参観日の母親”らしいワンピースとなっています。
佐々木さん)この衣裳はイーデン校での受験の面接までに着ている衣裳です。ポイントは胸元のボタンが〈いばら姫〉のトレードマークになっているところです。ふうちゃん(唯月さん)の衣裳にもワンポイントで付いています。そんなところも注目していただければと思います。
(まさにこだわりポイントですね。作り込みが細やか!)
池村碧彩さん)フィオナさんが家に来るところの「アーニャ、帰還!」のところ(の衣裳)です。コートの水色がきれいでいいなって思いました。あとマフラーは、ほんとふわふわだから、猫ちゃんのしっぽを触ってるみたいでいいなと思いました。
井澤美遥さん)これはちちとははと一緒に“おでけけ(お出かけ)”するところの衣裳です。リボンのところが可愛いなと思ってお気に入りです。
福地美晴さん)これはイーデン校への受験しに行く時の服です。お気に入りなのは(このシーンで)とある銅像に敬礼をするところです。
増田梨沙さん)この衣裳はドブにはまった少年を助けようとして服が汚くなっちゃって着替えに行くところと三者面談で着ている服です。お気に入りは、この特徴的な赤いリボンです。かわいいから好きです。
──マルチキャスティングについて。(普段の呼び方でお相手を呼んでいただきました)森崎さん)今回、拡樹くんとWキャストだったことをずっと嬉しく思っています。自分がやっていないときに相方の芝居を見ることでもらえるものもたくさんありますし、なにより拡樹くんは舞台稽古中も立ち位置の変更などをとても丁寧に伝達してくださるんです。それは僕に対してだけでなく、カンパニー全体を見ていて、見えないところであちこちフォローしてくださっている。舞台経験はまだまだ浅い僕にとって、芝居というところではもちろん俳優としての居方、座長としてのあるべき姿も学ばせてもらっています。
鈴木さん)素敵な言葉をいただきました。ちょっと照れます(笑)。
ウィンくんとWキャストで良かったと僕も思っています。Wキャストの場合、どうしても稽古時間が半分になるという時間的なデメリットがあるのですが、ウィンくんと一緒に作り上げる過程はすごくいい感触があって、その時間的なマイナス面も埋められたのかなと思っています。感謝しています。ここから本番では各々で舞台に上がることになりますが、毎回心は一緒だと思って務めようと思います。今度は、共演できたら嬉しいねという話もしています。
森崎さん)(共演)したいですね!
唯月さん)みれたんは癒しの存在。きれいな心をもった空気清浄機のような方なんです。ヨルさんの繊細な感情の芝居のことなど悩みを分かち合い、話し合いながら二人で作る過程はとても楽しかったです。ここからは離れ離れで寂しいですが、これからも仲良くしてください。出会えてよかったです!
佐々木さん)私自身、初めてのミュージカルで本当にわからないことばかりで、1からすべてふうちゃんが教えてくださいました。ヨルさんを演じる上でもたくさんのアドバイスをくださり、本当に支えていただきました。自信がなくなった時にくれた「ちゃんと自信をもってみれたんらしく頑張ったら、素敵になるよ」と励ましてくださったこと、私はとても嬉しかったです!
続くアーニャさんたちは、池村碧彩さんが【あおいちゃん・あおきち】、井澤美遥さんは【みぃちゃん・みはるちゃん】、福地美晴さんは【けんしん】、増田梨沙さんが【りさきち・りさちゃん】 と呼ばれているとのこと。一つに統一することなく、思い思いの呼び名でというのも個性的な4人らしいですね。そして「けんしん?!」思われた方もいらっしゃると思いますが、みはるさんが2人いることもあり福地さんは「上杉謙信が大好きだから【けんしん】と呼んでもらっています」とのこと。福地さんの歴史&謙信好きはこちらの会見(
【笑顔あふれる】ミュージカル『SPY×FAMILY』アーニャ役お披露目ミニ会見レポート)でも披露されていました。
4人が一緒で良かったと感じたのは、みんなで鬼ごっこをしたり、折り紙で携帯を作ったり、記念写真を撮ったり、ボンドマンごっこをしたりと楽しかったエピソードは次々と飛び出しました。また、携帯というワードが出ると「今行きますね、ピッポッパッ」「もしもし!」と、ボンドマンごっこが出ると「助けに来て!」「よし!」というようにそこで即興芝居というか“ごっこ遊び”が展開していくという瞬発力とバイタリティに溢れるアーニャさんたちです。
──最後にロイド役のお二人からご挨拶を。森崎さん)今日、こうしてミュージカル『SPY×FAMILY』の初日を迎えられたことに改めて感謝しています。ここから素晴らしい原作を日本オリジナルミュージカルとして日本発、世界へ届けていくのだと僕は思っています。カンパニー一同、東京、兵庫、福岡と5月末の大千穐楽まで全速力で突っ走ってまいります。どうか最後まで応援をよろしくお願いします。
鈴木さん)ウィンくんが言ったように、日本発のミュージカルを作る、その思いで稽古に励んできました。挑戦の舞台です。日本が世界に誇るコンテンツである漫画、アニメ文化を基とするこの作品がいつか世界に届くように、まずは今日、ウィンくんと美玲ちゃんに勢いよくスタートを切っていただき、一人でも多くの方にミュージカル『SPY×FAMILY』を届けたいと思います。
【ストーリー】
男はスパイ×少女は超能力者×女は殺し屋、世界の平和はこの3人に託された!?
《普通の家族》を知らずに育った3人の、ちょっと変わった《仮初めの家族》の物語。
世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。隣り合う東国〈オスタニア〉と西国〈ウェスタリス〉では、十数年間にわたる仮初めの平和が保たれていた。西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属の凄腕スパイであるコードネーム〈黄昏(たそがれ)〉は、高い諜報能力を駆使して幾度も東西両国間の危機を回避させてきた。そんなある日、〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、極秘任務を命じられる。その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。任務の内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入し、デズモンドに接触せよ”というもの。〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作るため《娘》と《妻》を探すことに。彼が出会った《娘》候補のアーニャは心を読むことができる超能力者、《妻》候補のヨルは殺し屋という裏の顔を持っていたが、3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。案の定、変わった素性を持つ3人の《仮初めの家族》の日常はおかしなことだらけ。時には大事件に巻き込まれ、それぞれの敵や難問に立ち向かいながらも、とにかく《普通の家族》を装うために全力を尽くす3人に、世界の平和は託されたのだった・・・。
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写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:chiaki(取材・文)監修:おけぴ管理人